ポプラ社から発売されたお金の“雑学集”『億万長者も知らない!?　お金のびっくり事典』に注目！読めばお金博士になれる？

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今回取り上げるのはポプラ社から発売された、『億万長者も知らない!?　お金のびっくり事典』。2024年7月に日本では20年ぶりに新札が登場予定。今、あらためて注目が集まりつつあるお金。そんな「お金」について楽しく考えられるきっかけとなる『億万長者も知らない!?　お金のびっくり事典』について担当編集者に話を聞いてみた。

『億万長者も知らない!?　お金のびっくり事典』監修／植村峻・中島真志・二橋瑛夫、文／中村浩訳、絵／うのき、発行／ポプラ社

――『億万長者も知らない!?　お金のびっくり事典』を発売した意図を教えてください。
2024年7月に1万円札、5000円札、1000円札が改刷になり、お金への関心があらためて高まると考えました。また、子どものうちから金融リテラシー教育を始めようという考えがだいぶ広まっており、子どもたちにお金の仕組みを学ばせようという本は複数出ていますが、どれも「お勉強」感が強く、自分が子どもだったらあまり読みたい本じゃないな、と思っていました。楽しい「雑学」に特化したお金の本はあまりなかったので、まずは、お金というモノのおもしろさを知って、それをきっかけにお勉強もしたくなってもらえればいいなと思い、この本を企画しました。

自分で考えておこづかいやお年玉をつかえるようになる小学校3年生くらいから、小学校6年生くらいをメイン読者として本を作りましたが、大人も知らないお金の雑学が満載ですので、幅広い年代の方に読んでもらいたいですね。

――本のイチオシポイントを教えてください。
著者の中村浩訳先生が集めたお金の雑学のおもしろさはもちろんオシポイントですが、昔のお金から世界中のお金まで、実際のお金の写真がたくさん掲載されているのがイチオシポイントです。実物画像を目にすると、知らない時代、知らない国への驚きと興味がぐんと広がると思います。

――本を作るなかで苦労した点を教えてください。
本の構成として、読者に写真でびっくりしてもらうのと同時に、イラストのおもしろさで「何コレ!?」と思ってもらいたかったので、イラストレーターのうのき先生にどんなイラストを描いてもらうかを考えるのに、頭をひねりました。こちらのオーダーとうのき先生から上がってきたイラストがバッチリはまったり、こちらが考えていた以上におもしろいイラストになったときはうれしくて、イラストを周囲の編集者や営業担当者に見せびらかしにいきました。メインキャラクターとして描いていただいた、渋沢栄一のイラストのかわいさが最高です。また、たくさんのお金の写真を集めるために、著者の中村浩訳先生や、監修の先生方に大変なご苦労をおかけしました。

――本を読むとどのような知識を得ることができますか。
1ページから2ページでお金の豆知識をひとつ解説するという構成の、「お金」に関する豆知識を集めた本ですが、1冊をぜんぶ読んでみると、「お金」という存在がますますおもしろく感じられるようになります。「お金」というものが、時代ごと国ごとの人びとの知恵の結晶であるということや、人類の発展は「お金」の発明も大きなきっかけだったんだ！なんてところまで読者のみなさんに感じてもらえたらうれしいです。

――読者へのメッセージをお願いします。
新札の発行のほか、キャッシュレス決済の広がりや急激な物価の高騰など、「お金」にまつわることがらは、すごい勢いで変化しています。でも「お金」の本質は変わらないもの。この『億万長者も知らない!? お金のびっくり事典』でお金に詳しくなって、「お金」についてオープンに楽しく親子や友達どうしで話せるようになってもらえるとうれしいです。そして、子どもたちがお金にふりまわされることなく、かしこくお金と仲良くなる大人になって、みんなが豊かになる社会になるといいな、なんて壮大な夢を語ってみたいと思います。どうぞぜひ、『億万長者も知らない!? お金のびっくり事典』をお手に取ってみてください。