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厳選!ビギナー投資家にぜひ見てほしい、5つのコンテンツ

2023/11/12 19:30
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「株式投資をはじめるなら、知識を身につけることが大切。成功する根拠のない投資はギャンブルと一緒だからだからです」と語るのは、米国株に特化した人気投資系YouTuberのロジャーパパさん。しかし、投資関連の書籍は巷にあふれ、何を読んだらいいのか迷ってしまう。そこで、ロジャーパパさんに、「ビギナー投資家が読むべき5つのコンテンツ」として、動画や書籍を紹介してもらった。

 投資系YouTuber・ロジャーパパの「相場の格言から学ぶ株式投資」
投資系YouTuber・ロジャーパパの「相場の格言から学ぶ株式投資」


➊生活の問題を洗い出し、お金の悩みに向き合う勇気をもらえる番組

18世紀のアメリカの政治家、ベンジャミン・フランクリンはこんな言葉を残しています。

「知識への投資は、最高の利益をもたらす」

株式投資に限ったことではなく、人生の豊かさを手に入れるためには「知識」を得ることが欠かせません。そして、実際に行動することで知識を活かしていくのです。

そこで今回は、これから株式投資をはじめるビギナーの人に向けて、私のおすすめの書籍や動画コンテンツを紹介したいと思います。気軽に見られるもの、頑張って読みこなさないとならないものも……それぞれの魅力を解説しますので、ぜひご覧になってください。まずは、誰でも気軽に見られる動画からいきましょう。

『ハウ・トゥー・ゲット・リッチ』
Netflixオリジナル番組(2023年公開)

必ずしも投資に直結するわけではないのですが、お金に対する考え方にいい学びがあるので、この番組を選びました。「お金持ちになる方法」という意味の、Netflixで配信されている30分のドキュメンタリーシリーズ、というよりもリアリティーショーです。ラミット・セティというアメリカで人気のファイナンシャル・アドバイザーが、「お金の悩み」を抱えた人のもとに行き、問題解決をしていきます。

有名インフルエンサーや、実業家、新婚のゲイカップル、ひとり暮らしの若い女性など、毎回多種多様な属性の人の「お金のリアル」に向き合います。ラミット・セティが一方的に論じるのではなく、相手の実情や思いを引き出して、寄り添いながら問題提起し、マネープランを提案していきます。

「お金の悩み」というのは、貧しい人だけが持つわけではありませんよね?裕福な人にも、その人なりの「お金の不安」があります。でも、その不安を自分でフタをしてしまうし、夫婦や家族でオープンに話し合っていないから、抱え込んで苦しくなってしまいがちです。

ある回では、SNSがバズって広告収入を得たことで浪費が激しくなり、結局はお金を失ってしまうインフルエンサーが登場するのですが、自分の浪費癖と向き合えず、でも恥ずかしくて誰にも相談もできない苦しみを抱えていたのです。

私は、YouTuberとして彼のように浪費できるほど稼げているかわかりませんが、共感を抱きました。さまざまなシチュエーションの人が登場するので、きっとみなさんも共感できる人がいるはずで、彼ら彼女らが前向きに立ち向かっていく姿に、学びと気づきを得られると思います。

➋「適正なリスク」を知ることで、不利な投資判断を防ぐ

ここからの4作は、書籍を紹介していきます。

『リスクを取らないリスク』
堀古英司 著 クロスメディア・パブリッシング 刊(2014年)

堀古英司さんは、テレビ東京「Newsモーニングサテライト」にも出演され、セミナーも人気が高いので知っている人も多いと思います。ニューヨークで活躍する、ヘッジファンドの経営者兼ファンドマネージャーです。

この本の結論は、「リスクとリターンが同じものに投資しましょう」ということ。つまり「ローリスクハイリターン」は詐欺、「リスクが低いのにリターンが高い商品なんてあるわけないでしょ」と言い切ってくれるところが気持ちのいい本です。

ただし、リスクが高いのにリターンが低い商品、つまり「ハイリスクローリターン」の商品は存在しますから、その見極めが大切です。そのための考え方として、「リスクプレミアム」という考え方が、この本で紹介されています。

例えば、一番リスクが低い投資商品は「国債」です。日本でもアメリカでも、国の信用は企業とは比べものがないほど高く、マイナスになる可能性は極めて低いといえます。例えば、アメリカ国債なら10年債で利回りは5%なので、10年後に5%の利益が確定されます。それなのに、わざわざリスクの高いアメリカ企業に株式投資をするのなら、アメリカ国債よりリターンが高くないと投資する意味がありませんよね。

これが「リスクプレミアム」であり、国債よりリターンが低い株式投資はすべて「ハイリスクローリターン」なのだとわかります。宝くじは、まさに「ハイリスクローリターン」の典型といえるでしょう。

このような、リスクの正しい考え方、適正なリスクのあり方を、豊富な事例でわかりやすく解説してくれるのが本章です。ぜひ、投資ビギナーの人に読んでほしい本ですし、私も年に2回〜3回は読み直しているほどです。

余談ですが、「読み直す」という行為はとてもいいものだと思います。「情報」は変化するもので、「人間」は変わらないものだと考える人も多いのですが、逆なのです。人間は常に変わっていて、細胞も髪も新陳代謝されて新しくなっていくし、考え方も変わっていく。ですから、同じ本を読んでも、情報の受け取り方が変わります。この『リスクを取らないリスク』のような素晴らしい本は、何度でも読み直して学びたいところです。

➌世界100万部ベストセラーの「投資の教科書」

次は、ちょっと読みこなすのに努力が必要ですが、投資で成功するためには絶対に読んでほしい一冊です。

『敗者のゲーム[原著第8版]』
チャールズ・エリス 著 日本経済新聞出版 刊(2022年)

著者のチャールズ・エリスは、長年にわたって機関投資家として活躍してきたプロ中のプロで、世界最大の資産運用会社バンガードの社外取締役なども務めています。直近50年の投資の世界を知り尽くし、前線で戦ってきた人といえるでしょう。

この本は、プロ中のプロが書いた「投資の教科書」であり、投資本で世界100万部以上の大ベストセラーになっているのですから、投資ビギナーの必読書といえます。269ページのボリュームで、多くの事例を踏まえて投資の基礎が盛り込まれているので、一気読みせず章ごとに分けて読んでいくといいと思います。

一部をかいつまんで紹介すると、例えば、歴戦の機関投資家からしても「インデックス投資は素晴らしい」ことを深い考察で書かれています。株式投資のリスクは、①株価、②金利、③事業から生じますが、インデックス投資なら銘柄を分散し、時間をかけて積み立てていけるので、その3つのリスクを回避しやすいのです。

その結果として、20年の長期で見た場合に、80%の機関投資家は代表的なインデックスのひとつであるS&P500の利回りに勝てません。それなら個人投資家は、まずS&P500などのインデックスをコア投資として、投資額の大部分はそこに置くべきですよね。

ただし、インデックス投資は時間がかかり、かつ爆発力もありませんから、投資額の大部分はインデックスで手堅く運用しつつ、一部分はハイリスクハイリターンな投資に向けていくのが正攻法といえます。

そうした株式投資の基礎や原則が紹介されていますから、ビギナー投資家は、まずこの一冊をじっくり読んでいくことをおすすめします。

『月5万円の米国株投資で経済的自立を達成する! FIRE最強の教科書』
SBクリエイティブ(2022)
ロジャーパパ 著

【プロフィール】ロジャーパパ
GAFA企業での勤務のかたわら、2017年より本格的に米国株を中心とした株式投資をスタート。身につけた株式投資の知識を活かし、2019年よりYouTubeチャンネル『ロジャーパパの米国株投資』を開設し、2023年3月現在、チャンネル登録者数11.2万人の人気チャンネルに成長。現在は9年勤続したGAFA企業を退職し、2021年11月よりFIREを実現。証券会社等のセミナーに登壇するほか、外資時代の人脈を活かし企業の外部取締役も勤めている。著書に『月5万円の米国株投資で経済的自立を達成する! FIRE最強の教科書』(SBクリエイティブ)がある。

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