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総資産7億超の元証券ウーマンが語る。はじめる前に知っておくべき不動産投資のデメリットと魅力

2023/11/09 19:30
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「不動産投資」というとどのようなイメージを持つだろうか。それこそ、「家のローンを払うだけでも精一杯なのに」と、遠い世界のように思う人もいるかもしれない。しかし、不動産投資家の八木エミリーさんは、まだ一般の会社員だった26歳のときに最初の中古アパートを買い、今では総資産が7億円を超えたという。不動産投資に興味を持っている人に向けて、その魅力や知っておくべきデメリットを語ってもらった。

不動産投資家の八木エミリーさんにインタビュー
不動産投資家の八木エミリーさんにインタビュー【撮影=藤巻祐介】

証券ウーマンだったからこそはじめた不動産投資

大学卒業後に私が入社したのは証券会社でした。そのきっかけとしては、育った環境が大きかったと思います。私の実家は、祖父がはじめた事業をしています。ただ、私自身は幼いころは家業を継ぎたいとは思っていませんでしたし、父からも「自分の道を進みなさい」といわれていました。

でも、やはり実家や地元に対する愛着は強くて、もし家業を継がなかったとしても、「お金の力で実家を助けたり地元に貢献できたりすることもあるのではないか」と考えていたのです。それに、事業をしている家族を間近に見ていたからか、自分でも起業したいという気持ちもありました。

お金の力で実家や地元をサポートするにも起業するにも、世の中のお金の動きを知っておくことが有利に働きます。また、就活生だったときに「証券会社はすごく厳しい」といわれていたこともあり、そこでやっていけたなら家業を継いだとしても起業したとしてもうまく経営していけるのではないかと考え、証券会社に入社したのです。

そして、社会人になってほどなく投資をはじめたのですが、今の私がメインとしているのは不動産投資です。投資というと一般の人はまず株式投資をイメージしますよね。それなのに私が不動産投資をはじめたのは、証券会社に勤務していたことが一因です。証券会社の社員はさまざまな企業の内部情報を知る機会も多いため、株式投資には制限がかけられているのです。

もちろん、株式投資が一切できないというわけではありません。制限の範囲内で株式投資や投資信託などでの投資もやりながら、大きな資産を築くために自分にできる投資法を探した結果、出会ったのが不動産投資というわけです。

【写真】不動産投資をはじめた理由を語ってくれた八木エミリーさん
【写真】不動産投資をはじめた理由を語ってくれた八木エミリーさん【撮影=藤巻祐介】

不動産投資の魅力は、自分次第で成果が変わるところ

しかし、そんなかたちで一般の人とはちょっと違った経緯ではじめた不動産投資ですが、いざはじめてみると大きな魅力に気づくことになりました。

不動産投資は、とてもシンプルな内容の投資法です。不動産を買って誰かに住んでもらって家賃収入を得る――。ただ、それだけ。

もちろん、「不動産を買って」と簡単にいいましたが、そこに大きなハードルを感じる人も多いでしょう。金額は大きいですから、日常の買い物と同じ感覚でできるものではありません。

しかし、そこで大きな力になってくれるのが銀行です。株式投資でも債券でも投資信託でもなんでもいいのですが、一般的な投資に対して銀行は絶対にお金を貸してくれません。ところが、不動産投資は「投資」とはいうものの、実際には「不動産賃貸業」という「事業」になります。そのため、銀行からお金を借りることができるのです。

ただ、それでも誰にでも融資してくれるわけではありません。年収や勤務先、勤務年数、自己資金の多寡といったさまざまな項目の審査をされますし、「私はこういう人間で、こういう強い想いを持って不動産投資を志している」といった明確なビジョンや熱意を伝えなければ、銀行も簡単には融資してくれないという点は認識しておくべきです。

そのハードルをクリアして銀行から融資を受けて不動産を買えば、その後は不動産賃貸業を営む経営者ということになります。そして、それこそが不動産投資の大きな魅力です。「属人的」という言葉がしっくりくるかもしれません。株式投資の場合、自分がどんなに勉強や努力をしても、株価を操ることはできません。金融庁の方針やアメリカの大統領のひと言で株価や為替相場は大きく変動してしまいます。

でも、不動産というものは同じものはふたつとありませんから、買う不動産の選び方やその後の経営次第で成果が大きく変わります。他の投資法と違い、自分の努力や考え次第で成果をコントロールできる点が、私には大きな魅力に映ったのです。

『元証券ウーマンが不動産投資で7億円』
ダイヤモンド社(2021)
八木エミリー 著

【プロフィール】八木エミリー(やぎ・えみりー)
1989年生まれ、愛知県出身。2013年、日本女子大学理学部卒業後、野村證券に入社。配属された東海地方で新人にして営業成績トップとなり、社内最年少でセミナー講師に抜擢される。出身地の経済が疲弊し、愛着ある海辺のホテルが過疎化の影響を受けて売却されることを知り、将来的に自分の手で地域活性化をするという大きな目標を掲げ、その資金獲得のため不動産投資をはじめる。40歳までに資産100億円を築き、財団を設立して地元を活性化するのが目標。当初は不動産投資本を100冊以上読破するなど勉強しつつ、不動産会社を50社ほどまわって物件を探したものの、まったく相手にされないという試練の日々を送る。不動産投資の勉強会で知り合ったセミナー講師に持ちかけられた投資話にだまされて100万円を失ったことをきっかけに、「現物を見られないものには投資しない」ことを学ぶ。2015年、26歳で1棟目となる中古1棟アパートを購入。その後も1棟買いを続け、入社4年目に退社。現在は7棟68室(総資産7億5000万円)のオーナーとして、年間家賃収入7000万円、年間2000万円のキャッシュフロー(手元に残るお金)を得ている。証券外務員1種、2級ファイナンシャルプランニング技能士。著書に『放置しておくだけでふつうにお金が増える投資術』、『今からはじめれば、よゆうで1億ためられます!』(ともにビジネス社)がある。

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