サイト終了のお知らせ

平素より「OneNews」をご利用いただき、誠にありがとうございます。本サイトは2024年5月15日をもってサービスを終了いたします。
サービス終了後、OneNews掲載の一部コンテンツ(ビジネス記事、マネー記事)は、
当社運営メディア「ウォーカープラス」に引き継がれますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

マーケティングの罠に陥るな!無駄遣いをなくすために必要な「立ち止まる」思考法

2023/06/07 18:30
SHARE

コロナ禍がひとつのきっかけとなり、現金決済が主流だった日本でも、クレジットカードをはじめとするキャッシュレス決済の普及が進んだ。ただ、便利になった反面、現金ではなくカードやアプリを使うことで、「無駄遣い」をしてしまうリスクが高まっているともいわれる。どうすれば無駄遣いを防ぎ、そしてなるべくお得に自分に必要なものだけを購入できるのか。徹底した節約術によって40代で約2億円の資産を築いてアーリーリタイアを果たした、生方正さんにアドバイスをお願いした。

40代で約2億円の資産を築いて早期退職を果たした生方正さんにインタビュー
40代で約2億円の資産を築いて早期退職を果たした生方正さんにインタビュー【撮影=藤巻祐介】

今はかつてより「出費しやすい時代」

まず理解してほしいのが、現代は「出費しやすい時代」であるということです。

今にはじまった話ではありませんが、この世の中は、膨大なマーケティングの網に取り囲まれています。しかも、そのマーケティングを練っている人の多くは、高学歴で大企業に勤める人たち。そんな頭のいい人たちが心理学や統計学を駆使しながらお金を使わせる仕組みについて昼夜考えているのですから、何も考えない庶民はどんどんお金を使うことになるのです。

コンビニのレジ待ち中にホットスナックが目に入り、買うつもりもなかったフライドチキンをついで買いしてしまった。そんな経験を持つ人は多いことでしょう。それは、まさにマーケティングの網にかかった瞬間です。

今、そのマーケティングの網は、ECサイト(ネット通販)が広く普及したことにより大きく進化しました。ネット上で表示される各種広告はもちろんですが、サイト内で買い物をする過程でもその戦略は巧妙に進化しています。

例えば、「ワンクリック決済」と呼ばれる「決済手順を減らして、購入のハードルを下げる」仕組みもそのひとつ。これまでであれば、気になる商品があっても「購入手続きが複雑で面倒……」と購入にいたらなかった人も、決済ボタンをタップするだけで決済できるために簡単にお金を使う可能性が高まったのです。

ネット通販を使うときは、決済の前に一度「寝かせる」

だからこそ、決済ボタンをタップする前に、「寝かせる」ことが必要なのです。

カートに入れたあとに一定の時間を置いて考え、マーケティングに釣られることなく、不要なものを衝動買いしないように心がけるのです。便利なインターネットを利用するデメリットをしっかりと自覚して、その対抗措置をとるのです。

インターネットで欲しいものを見つけたときは、ECサイト内のカートやウィッシュリストに商品を入れて、時間を置く。翌日、翌々日も「本当に欲しいと思うか?」と、自分の感情と向き合ってから決済のボタンを押すようにしましょう。

無駄遣いの多くは、衝動買いです。その瞬間は「欲しい」と強く思っていても、あとから冷静に考えると、「どうしてこんなものを欲しがったのだろう?」「必要ないじゃないか」と、何度も後悔の念に駆られることになるのです。

どうしても「欲しい」「必要だ」と思うものであれば、当然、購入するべきですが、そのときもできるだけ安く手に入れる、あるいはお得に買える方法を、しっかりとリサーチしてから購入するのです。

例えば、Amazonや楽天市場といったECサイトで買い物するときは、ポイントや送料まで考慮してどこで買ったら得なのか比較することはもちろん、不要になった場合の「出口戦略」まで考えておきましょう。欲しいものを手放すことを想定してメルカリなどのフリマアプリで中古市場の価格をチェックしておくのです。

そもそも、ECサイトよりフリマアプリでお得に購入できるならそこで買えばいいですし、不要になったときにいくらで売れそうかというところまで考えておく。そのように考えられるかどうかで、お金の残り方は大きく変わってきます。

「このくらいの値段でしか転売できないのなら、今は買うのを見送ろう」「あまり価値がないものかもしれない」というふうにモノの価値を考えるきっかけとなり、買い控えるブレーキにもなるからです。

『「金持ち脳」になって自由な人生を手に入れる 攻めの節約』
WAVE出版(2021)
生方正 著

【プロフィール】生方正(うぶかた・ただし)
1970年11月6日生まれ、群馬県出身。明治大学サービス創新研究所研究員。高校卒業後に海上自衛隊に入隊。映像に関する部内教育を受けたのちに写真員としてインド洋給油支援活動など多くのミッションに参加。撮影した写真は、国内外のメディアに採用され、その功績により7度の表彰を受ける。勤務の傍ら、各種節約術を駆使しながら、国内株式、金の現物買い、在日米軍に対する不動産投資などを実施することで億の資産を築く。入隊時の目標であった「南極に行く」「幹部自衛官になる」「億万長者になる」のすべてを達成した現在は、アーリーリタイアを遂げ、花粉の飛ぶシーズンは海外に所有する別荘に滞在。それ以外は各国を旅している。著書に『高卒自衛官が実現した 40代で資産2億円をつくる方法』(あさ出版)がある。また、「日刊ゲンダイ」への寄稿のほか、会員数900万人のママ向けメディア「ママスタセレクト」の生活コスト削減コンサルタントとして節約情報を配信中。

あわせて読みたい

人気ランキング

お知らせ