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「よそはよそ、うちはうち」。“自分自身の収支バランス”がとれればお金は貯まる

2024/02/19 20:00
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これまでまともに貯蓄できていないという人は、どこに原因があるのだろうか。その回答として、「収支バランスの崩れ」に尽きると語るのは、メディア出演も多いファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さん。収入と支出のバランスが崩れる要因、その対処法とはどのようなものだろうか。

ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんにインタビュー
ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんにインタビュー【撮影=藤巻祐介】


「収入以上に使わなければお金は貯まる」というシンプルな事実

ファイナンシャルプランナーという仕事柄、「お金を貯めたい」と思っているのになかなかそうできないという人にたくさん会ってきました。

そうなってしまう要因は、「入ってくるお金と出ていくお金のバランスが悪い」ということに尽きるのだと思います。自分が「使いたい」と思っている金額より稼げていない、あるいは稼いでいるお金より「使いたい」と思っているのです。

ですから、「使いたい」気持ちを担保するのだったら副業などプラスアルファで稼ぐ方法を探す必要がありますし、どうしても収入を上げられないのであれば節約をして出ていくお金を減らす必要があります。

ただ、逆にいうと、入ってくるお金と出ていくお金のバランスさえとれていれば問題ないわけですから、稼がなければ駄目とか節約できなければ駄目というわけでもないのです。ですからまずは、自分自身の収支バランスをしっかりとることを考えましょう。

「まずは、自分自身の収支バランスをしっかりとることを考えましょう」
「まずは、自分自身の収支バランスをしっかりとることを考えましょう」【撮影=藤巻祐介】

持つべき意識は、「よそはよそ、うちはうち」

この収支バランスを崩してしまう要因は、その人自身の「お金を使いたい」という気持ちだけにあるわけではありません。外的要因によって収支バランスを崩してしまっている人も意外に多いのです。その外的要因とは、所属しているコミュニティーです。

「高級住宅地」という言葉もあるように、地域によって住民の平均的な経済状況には違いが見られます。同じ地域の同じような住宅に住んでいる人、あるいは同じ企業に勤めている同年代の同僚なら、年収に極端な開きはないでしょう。

すると、お隣さんや同僚の影響を受けて収支バランスを崩してしまうのです。同じ地域に住む友人や会社の同僚がなにか高価なものを買ったといった話を聞くと、つい自分でも同じものが買えると思い、散財してしまうことも珍しくありません。

でも、たとえ年収がまったく同じで同じ地域に住んでいたとしても、収支バランスまで同じとは限りませんよね?お隣さんや同僚は子どものころから節約や貯蓄の習慣を持っていて、そこから捻出したお金で欲しいものを買っているだけかもしれません。あるいは、親が資産家で多額の援助をしてもらっている可能性もあります。

ですから、あくまでも自分自身の収支バランスをしっかりとることが重要です。むかしから親が子どもによくいう、「よそはよそ、うちはうち」という言葉を意識してほしいと思います。

『超ど素人がはじめる資産運用 第2版』
翔泳社(2023)
風呂内亜矢 著

【プロフィール】風呂内亜矢(ふろうち・あや)
1978年生まれ、岡山県出身。1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者、日本FP協会評議員、全国銀行協会金融経済教育活動懇談会委員。独身時代、大手電機メーカー系Slerに勤務していた26歳のときに貯蓄80万円でマンションを衝動買いしたものの、物件価格以外にも費用がかかることを知り、あわててお金の勉強と貯金をはじめる。現在は夫婦で複数の物件を保有し、賃料収入を得ている。一方、当初のマンション購入をきっかけにマンションの販売会社に転職。「完済年齢を把握する」「不動産と重複する保険はかけない」など、自身がマンションを購入したときの体験を交えた営業が顧客の共感を集め、年間売上1位の実績を上げる。2013年、ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などでお金に関する情報を精力的に発信している。『日曜討論』『クローズアップ現代+』(NHK)、『スッキリ』(日テレ)、『スーパーJチャンネル』(テレビ朝日)などへの出演の他、『誰でもできるNISAの教科書』(ナツメ社)、『「定年」からでも間に合う老後の資産運用』(講談社)など著書多数。YouTubeチャンネル「FUROUCHI vlog」ではvlogに交えてお金のTipsも紹介。

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