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情報の扱いが投資の成否を左右する。勝てる投資家の情報遮断術

2024/01/18 19:00
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投資には情報収集が欠かせない――。多くの専門家が異口同音にそう主張する。しかし、これまで1600人以上の個人投資家に投資指導を行ってきた遠藤洋さんは、意外にも「情報に触れない」ことも大切だという。その言葉の真意を聞いた。

1600人以上の個人投資家に投資指導を行ってきた遠藤洋さんにインタビュー
1600人以上の個人投資家に投資指導を行ってきた遠藤洋さんにインタビュー【撮影=藤巻祐介】


インターネット上にあふれている不要な情報

投資において情報収集が重要だという意見には私も賛同します。ただし、それはあくまでも「必要な情報」を得る場合に限ります。私はそれ以上に、「不要な情報」に触れないことが大切だと考えています。

インターネットが浸透した今、不要な情報は「時間泥棒」です。投資に限ったことではありませんが、なにかを調べようとスマホやPCを見ていたはずなのに、いつの間にかまったく関係ないことをやっていたという経験はありませんか?私も、気がついたらネコの動画を延々と観ていたということがあります(笑)。

なぜそのようなことが起きるかといえば、インターネット上にあるコンテンツのほとんどが、広告ビジネスを主体としているからです。たくさんの広告のプロたちが集まって私たちを誘惑し、クリックやタップをさせようとしています。その結果、必要としていた情報ではなく不要な情報ばかりに触れることになり、そればかりか限られた時間まで奪われてしまうのです。

インターネットの登場以前なら、情報はリアルの世界で手に入れるしかありませんでした。だからこそ、「情報は足で稼ぐ」なんて言葉も生まれたのです。でも、今はそんな時代ではありません。よほど意識しておかなければ、次々と湧いてくる不要な情報に触れ続けることになります。

先の例のような、調べようとしていたこととはまったく違う情報に触れてしまうことのほかにも、気をつけたいことがあります。それは、必要としていることに関する情報でも、中身がない、それどころか完全に嘘の情報もネット上にあふれているということです。インターネットを介した投資詐欺など、その最たるものでしょう。

「不要な情報」に触れないことが大切、と遠藤洋さん
「不要な情報」に触れないことが大切、と遠藤洋さん【撮影=藤巻祐介】

情報を「事実」と「意見」に分けてとらえる

そのような、不要で危険な情報に踊らされないためにも、インターネットで情報を収集するときには、「事実」と「意見」をはっきりと分けてとらえることが肝要です。

SNSやネット掲示板は、個人が匿名で気軽に情報発信できる場です。もちろんそこにはいい面もありますが、一方でまったく無益な嘘の情報もあふれています。私の感覚としては、インターネット上の情報の9割以上が不要なものです。玉石混交の「石」がとにかく多いのです。

こんな状況においては、事実と意見を分けてとらえることが有効になります。なぜなら、有益な情報といえるものの多くは、事実だからです。

たとえば、ある企業が自社のサイトで公開している売上などの数字に、他社との業務提携、新商品やサービスのリリースといったことが含まれるIR情報は事実です。これらは投資における判断をするにあたって、必要で有益な情報です。

一方の不要な情報は、誰かが「自分の立場」から発した意見ということが多いものです。意見には、発信者の主観や利害が絡んでいます。たとえば、ある会社に投資している人なら「この会社は素晴らしい」というでしょうし、空売りをしている人だったら「こんな会社の株なんて早く売ったほうがいい」というでしょう。

人によって真逆になることもある意見に振りまわされてしまっては、時間がいくらあっても足りません。

『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 実践バイブル』
ダイヤモンド社(2020)
遠藤洋 著

【プロフィール】遠藤洋(えんどう・ひろし)
1987年11月6日生まれ、埼玉県出身。投資家・自由人。東京理科大学理工学部電気電子情報工学科在学中の夏休み、家庭教師のアルバイトで貯めたお金を元手に知識ゼロの状態から投資をはじめる。大学卒業後、ベンチャー企業に入社し、新規事業の企画・広告・採用等を経験。その約4年後、26歳のときに投資で得た資金を元手に独立。本質的な価値を見極め「1年以内に株価3倍以上になる小型株」へ集中投資するスタイルで、最大年間利まわり+600%、1銘柄の最大投資益+1760%など、1銘柄だけでも億単位のリターンを達成。その投資経験をベースに、経営者、上場企業役員、医師、弁護士、ビジネスパーソンなど、これまで1600人以上の個人投資家を指導し「勝てる投資家」を数多く輩出。現在は投資をしながら1年のうち半分は国内外を旅して自由を謳歌しつつ、次世代を担う投資家や事業の育成に力を入れている。著書に、シリーズ10万部を突破した『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円』『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 実践バイブル』『投資をしながら自由に生きる』(いずれもダイヤモンド社)などがある。

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