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個人投資家必読!分散投資ではなく「小型株集中投資」こそ最強といえるワケ

2024/01/04 19:00
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一般的に、個人投資家にはリスクを抑えられる分散投資がよいとされる。しかし、これまで1600人以上の個人投資家に投資指導を行ってきた遠藤洋さんがすすめるのは、「小型株集中投資」だ。なぜ分散投資ではなく集中投資なのか。小型株集中投資にあるメリットを聞いた。

1600人以上の個人投資家に投資指導を行ってきた遠藤洋さんにインタビュー
1600人以上の個人投資家に投資指導を行ってきた遠藤洋さんにインタビュー【撮影=藤巻祐介】


分散投資では、資金が限られた個人は資産を大きく増やせない

私自身が実践し、個人投資家のみなさんにすすめている投資手法は、「小型株集中投資」です。私がいう小型株とは、時価総額300億円以下の規模が小さな企業の株のこと。すでに成長し切った大企業と比べて大きな伸びしろを持つ企業の株に集中投資するスタイルが、小型株集中投資です。

でも、投資の世界では、集中投資ではなく「分散投資」がスタンダードだとされます。「卵をひとつのカゴに盛るな」という言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。卵をひとつのカゴに盛っていると、そのカゴを落とした場合にはすべての卵が割れてしまいます。そんな事態を避けるために卵を複数のカゴにわけて盛る、つまり分散投資をしてリスクを軽減すべきだというわけです。

でも、私はあえてひとつのカゴにすべての卵を盛っています。もちろん、人によっては別の投資法を選択したほうがいいうこともあります。10億円の遺産を相続したという人には、小型株集中投資はおすすめしません。そういう人なら、もっと安定的な国債などで運用するだけで十分な利益を得られます。

でも、一般の個人投資家には、そんなお金はありません。私が投資をはじめたのは、大学生のときで、アルバイトで貯めた30万円の元手でのスタートでした。そんなお金を分散投資したところで、生きているあいだに資産の桁が増えるほどのリターンは見込めません。一方、小型株集中投資であれば、大きく資産を増やせるチャンスがあるのです。

集中投資なら、投資先企業にしっかりコミットできる

また、分散投資と比較した場合の集中投資のメリットは、投資先に対してきちんとケアできるという点にもあります。

このことをお伝えするには、投資先企業を子どもにたとえるとわかりやすいかもしれません。想像してみてください。あなたに子どもが10人いたらどうですか?「ご飯できたよ」と声をかけたとき、何人かの子どもがどこに行ったかわからなくなっているかもしれません。10人すべての子どもをきちんと世話をするのはかなり大変なことです。

一方、子どもがひとりだったら話は変わりますよね?労力を惜しむことなくひとりの子どもに注ぐことができ、しっかりと世話ができます。それと同様に、ひとつの企業に集中投資するのであれば、投資先企業に対してコミットできるというのが、小型株集中投資のメリットなのです。

働きながら投資をする一般の人にとって、これは大きなことです。私も会社員として4年間働いた経験がありますが、仕事に追われるなかで、たくさんの投資先企業の情報を細かに追うことなどできません。

そうしてケアできないとどうなるかというと、投資自体が中途半端になってしまいます。十分にリサーチができていないまま株を買ったり、逆に株を売るタイミングを逃してしまったりということが起きるのです。

小型株集中投資にあるメリットを説明する遠藤洋さん
小型株集中投資にあるメリットを説明する遠藤洋さん【撮影=藤巻祐介】

億万長者のほとんどは、小型株集中投資をしている

また、小型株集中投資によって大きな資産をつくれる理由は、世界の資産家たちが示してくれています。以前、アメリカの雑誌『Forbes』に掲載されていた、億万長者ランキングにランクインしていた人たちについて調べたことがあります。日本版、世界版の両方についてです。

すると、ほぼすべての人が、自社株によって財を成していたのです。つまり、億万長者たちは、自分で創業した小さな会社の株に集中投資していたということを意味します。それらの億万長者たちは、お金だけではなく時間も労力も、いわば人生のすべてを自社に投資しています。自分が興した愛着ある会社を成長させるためです。そして、結果的に大金持ちになりました。

そんな成功例があるのなら、見習うのが得策です。もちろん、一般の人たちに、会社を辞めて起業し、人生のすべてを自社に投資すべきだといいたいわけではありません。仮にそうしようとしても、それぞれの能力や得意分野の違いによって自社を大きく成長させられるとは限らないでしょう。

でも、株式投資であれば、自分以外の優秀な人に便乗することができます。能力が高く、まわりを巻き込む力や野心もあり、自分の人生をかけて自社の事業にコミットしている経営者、「この人がやっている事業ならいける!」と思える経営者がいる企業を見つけられたら、投資というかたちで便乗し、利益をお裾わけしてもらえるのです。私が小型株集中投資をおすすめする理由はそこにあります。

『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 実践バイブル』
ダイヤモンド社(2020)
遠藤洋 著

【プロフィール】遠藤洋(えんどう・ひろし)
1987年11月6日生まれ、埼玉県出身。投資家・自由人。東京理科大学理工学部電気電子情報工学科在学中の夏休み、家庭教師のアルバイトで貯めたお金を元手に知識ゼロの状態から投資をはじめる。大学卒業後、ベンチャー企業に入社し、新規事業の企画・広告・採用等を経験。その約4年後、26歳のときに投資で得た資金を元手に独立。本質的な価値を見極め「1年以内に株価3倍以上になる小型株」へ集中投資するスタイルで、最大年間利まわり+600%、1銘柄の最大投資益+1760%など、1銘柄だけでも億単位のリターンを達成。その投資経験をベースに、経営者、上場企業役員、医師、弁護士、ビジネスパーソンなど、これまで1600人以上の個人投資家を指導し「勝てる投資家」を数多く輩出。現在は投資をしながら1年のうち半分は国内外を旅して自由を謳歌しつつ、次世代を担う投資家や事業の育成に力を入れている。著書に、シリーズ10万部を突破した『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円』『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 実践バイブル』『投資をしながら自由に生きる』(いずれもダイヤモンド社)などがある。

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