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「よそはよそ、うちはうち」。“自分自身の収支バランス”がとれればお金は貯まる

2024/02/19 20:00
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ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんにインタビュー
ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんにインタビュー【撮影=藤巻祐介】

収支を明確に把握しないことには、収支のバランスがとれるはずもない

肝心の収支のバランスをとるには、なによりも収支をしっかりと把握しないことにははじまりません。会社員の人なら、毎月の給与明細がありますから自分の収入についてはわかっているでしょう。でも、支出に関してはどうですか?

自分がなににいくら使っているのか把握できていないという人は、家計簿をつけてみましょう。今は銀行やクレジットカード、電子マネー、交通系ICカード、ショッピングサイトなどと自動連携してくれる便利な家計簿アプリがいくつもあります。

もちろん、財布に入れている現金の出し入れなどについては自分で記録していく必要がありますが、すべて手書きだった時代から比べると本当に楽に家計簿をつけられるようになりました。

ただ、それでも家計簿をつけるのが大変だと感じる人がいるのも事実です。そういった人であっても、せめて半年とか3カ月くらいごとに銀行通帳やクレジットカードの履歴を振り返ってみてください。それだけでも、「あれ、この毎月○円の支出ってなんだっけ?」というように、なんらかの発見が間違いなくあるはずです。

そうした発見のなかには、契約したことを忘れたまま払い続けているサブスクサービス料金などの他、根本的な家計改善につながるものもあります。いわゆる、固定費の見直しです。それらはあたりまえのように出ていくものですから、ふだんはほとんど意識していません。

ところが、いざ支出額を目の前にすると、「ちょっと家賃が高いかも」「スマホのキャリアはそろそろ安いところに変えたほうがいいかもしれない」と思うこともあるのです。

いずれにせよ、面倒くさがりを自覚しているような人も、せいぜい半年や3カ月ごとの振り返りなのですから、そこだけは能動的に関心を持って実践してみてください。ただぼーっと通帳や履歴を眺めても、なんの収穫も得られません。一つひとつの数字に対して、「この支出に自分は満足しているかな?」「これは無駄じゃないかな?」と考えることが、不要な支出を削減して収支バランスを正常にしていくことにつながっていくのです。

構成=岩川悟(合同会社スリップストリーム)、取材・文=清家茂樹、撮影=藤巻祐介

『超ど素人がはじめる資産運用 第2版』
翔泳社(2023)
風呂内亜矢 著

【プロフィール】風呂内亜矢(ふろうち・あや)
1978年生まれ、岡山県出身。1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者、日本FP協会評議員、全国銀行協会金融経済教育活動懇談会委員。独身時代、大手電機メーカー系Slerに勤務していた26歳のときに貯蓄80万円でマンションを衝動買いしたものの、物件価格以外にも費用がかかることを知り、あわててお金の勉強と貯金をはじめる。現在は夫婦で複数の物件を保有し、賃料収入を得ている。一方、当初のマンション購入をきっかけにマンションの販売会社に転職。「完済年齢を把握する」「不動産と重複する保険はかけない」など、自身がマンションを購入したときの体験を交えた営業が顧客の共感を集め、年間売上1位の実績を上げる。2013年、ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などでお金に関する情報を精力的に発信している。『日曜討論』『クローズアップ現代+』(NHK)、『スッキリ』(日テレ)、『スーパーJチャンネル』(テレビ朝日)などへの出演の他、『誰でもできるNISAの教科書』(ナツメ社)、『「定年」からでも間に合う老後の資産運用』(講談社)など著書多数。YouTubeチャンネル「FUROUCHI vlog」ではvlogに交えてお金のTipsも紹介。

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