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一般投資家でも資産1億円は可能?「億り人」になるために不可欠な3つの条件

2023/11/06 18:30
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いわゆる「億り人」になる人はどのような人だろうか。もともと資産家の家庭に生まれた、大企業に勤めていて高収入——そんな人をイメージしたかもしれない。ところが、株式投資で5億円を超える資産を築いた投資家である上岡正明さんは、「億り人になるのはそう難しくない」と語る。ただ、そのためには3つの条件を満たす必要があるという。

株式投資で5億円を超える資産を築いた投資家であり、株式投資の情報を中心に配信するYouTube『MBA所有の脳科学者』も人気の上岡正明さんにインタビュー
株式投資で5億円を超える資産を築いた投資家であり、株式投資の情報を中心に配信するYouTube『MBA所有の脳科学者』も人気の上岡正明さんにインタビュー【撮影=樋口涼】


「複利の力」を使わなければ、資産1億円は絶対に無理

株式投資で「億り人」になるのはそんなに難しくない。私はそう考えています。なぜなら、投資の世界では10万円を20万円にするのも、1億円を2億円にするのも、必要な手間や時間、知識やスキルといったものはまったく変わらないからです。

「金額が全然違うではないか」と思うかもしれませんが、どちらも「資金を2倍にする」という点で共通しています。10万円を20万円にできた投資家は、資産を2倍にし続けることでいずれ億り人になれる可能性を持った投資家だといえるのです。

私自身の例でいうと、資産1200万円を突破するまでが一番大変でした。でも、1200万円に達してからは約2倍の2500万円、次の5000万円、さらにその倍の1億円という道筋がはっきりと見えてきました。

しかし、もともとの資金に限りがある一般の人が億り人になろうと思うのなら、絶対に欠かせない条件があります。それが、次の3つです。

【億り人になるために不可欠の条件】
①得た利益はすべて再投資する
②市場に長くしぶとく生き残る
③つねに大衆心理の逆を考える

「①得た利益はすべて再投資する」というのは、「複利の力」を最大限に生かすためです。もちろん、株式投資の目的は人それぞれでしょう。子どもの進学資金のために株式投資をするのであれば、得た利益を子どもが進学するタイミングで使わないと意味がありませんが、億り人になりたいのであれば、利益を再投資することは必須条件です。

株式の売買で得た利益も、配当金もすべて再投資にまわす。そうして雪だるま式に資産を増やさなければ、投資資金が限られた人が億り人になれることはまずあり得ません。

【写真】「億り人になるために不可欠の条件」を説明する上岡正明さん
【写真】「億り人になるために不可欠の条件」を説明する上岡正明さん【撮影=樋口涼】

経験とトライアル&エラーを繰り返し、「直感」を磨く

それから、「②市場に長くしぶとく生き残る」ことも億り人になるには欠かせない条件です。株式投資で勝とうと思えば、市場に長くしぶとく生き残り、「直感」を磨かなければならないからです。

株式投資では、「再現性のある勝ちパターン」を見つけることが重要です。勝ち続けている投資家たちは、それぞれの勝ちパターンを見つけ、それを場面に応じて使い分けているだけです。

しかし、そういった勝ちパターンを使い分けるためにも、直感が求められるのです。なぜなら、株式市場は投資家たちの感情で動いているから。株式市場の動きは、投資家たちそれぞれの感情による動きに左右されます。その動きを読むために直感が力を発揮します。

その直感を磨くために、できるだけ長くしぶとく市場に生き残らなければならないのです。そうして多くの経験とトライアル&エラーを積み重ねるなかでしか、直感というものは磨かれません。

今は大谷翔平選手が注目されていますが、イチロー選手があれだけメジャーリーグで活躍できたのも、やはり長くバッターボックスに立ち続けたからでしょう。数え切れないほどの経験とトライアル&エラーを繰り返すなかで、相手ピッチャーの手元からボールが離れた瞬間に球種を見分けられるようなスキルを身につけたとか、あるいは「こういう場面ではこの投手はこういうボールを投げてくる」といった、それこそ直感が磨かれていったのだと推測できます。

株式投資も同様です。1年より10年、20年続けた人のほうが、それだけたくさんの経験やトライアル&エラーを繰り返します。そうして直感が磨かれ、自分の勝ち筋も見えてくるのだと思います。

株式投資では「再現性のある勝ちパターン」を見つけることが大切。
株式投資では「再現性のある勝ちパターン」を見つけることが大切。【撮影=樋口涼】

日頃から「大衆心理の逆を考える」くせをつける

億り人になるために不可欠の条件の3つ目は、「③つねに大衆心理の逆を考える」というもの。株式投資の世界で勝つには、他の投資家がまだ興味を示していない銘柄を先んじて買ったり、他の投資家より先に高値で売っていったりする必要があります。

逆にいうと、自分が株を高く売りたいと思ったら、自分の株をより高値で買いたいと考える人が増えないと駄目なのです。これはつまり、株式投資で儲けるには、大衆心理の逆をいかなければならないということを意味します。

もちろん、これは簡単なことではありません。ビギナーの人であればなおさらでしょう。しかし、大衆心理の逆をいかなければ株式投資で勝つのが難しくなるという事実は変わりません。

そこで、日頃から「大衆心理の逆を考える」くせをつけてみてください。かつてと比べると、SNSやヤフーコメントなどから「多くの人がこう考える」という大衆心理がとても見やすい時代になっています。

そのとき、「逆の視点から見ればどういうことがいえるだろう?」というふうに考えるのです。そういったことを繰り返すうち、大衆心理の逆の考え方やものの見方というものを身につけられると思います。

それから、億り人になるために不可欠の条件には入れていませんが、「自分は億り人になれる!」「自分ならできる!」と思うことも大切かもしれません。これは、とても単純な話です。「自分は億り人にはなれない」と思っている人がそうなるための行動を起こすはずがないからです。「1億円ってそんなに難しくない!」「自分にもいける!」と思っておいたほうが、仮に資産が1億円には達さなかったとしても、ある程度の成功にはつながるのではないでしょうか。

構成=岩川悟(合同会社スリップストリーム)、取材・文=清家茂樹、撮影=樋口涼

『勝てる投資家は「これ」しかやらない』
PHP研究所(2021)
上岡正明 著

【プロフィール】上岡正明(かみおか・まさあき)
1975年生まれ、東京都出身。株式会社フロンティアコンサルティング代表取締役。これまでに、上場企業や外資系企業を中心に広報PR支援、新規事業構築、外資系企業の国内外PRや海外プロモーションのコンサルティング、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行なう。大学院にてMBA(情報学博士前期課程)修了。多摩大学、成蹊大学、帝塚山大学などで客員講師等を務める。脳科学とヒトの行動心理に基づく研究セミナーはつねに人気を博す。投資本・ビジネス書作家の他、著名投資家としても活躍しており、これまでに5億円以上の資産を形成。約23万人のチャンネル登録者を誇るビジネス系人気ユーチューバーでもある。『年収1億円になる人は、「これ」しかやらない』(PHP研究所)、『投資脳』(すばる舎)、『株メンタル』(東洋経済新報社)、『お金が増える強化書』(アスコム)、『コスパ最強! 勉強法』(宝島社)、『高速仕事術』(アスコム)など著書多数。

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