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リピート率98%!子どもが本を好きになる?読書教育サービス「ヨンデミーオンライン」とは

2023/05/15 19:00
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読書は、困ったときにその時々の形で助けてくれるもの

「読書をひとつの習い事として当たり前の選択肢にしたい」と話す笹沼さん
「読書をひとつの習い事として当たり前の選択肢にしたい」と話す笹沼さん【撮影=三佐和隆士】

――サービスの今後の展望・展開について教えてください。
【笹沼颯太】教育系の事業は30年がひとつのサイクルだと思っていて、例えば今ヨンデミーを使っている8、9歳の子たちが30代後半になり、その子どもが小学生になるくらいの期間ですね。そのタイミングで「ヨンデミーのおかげで今の自分がいるから、子どもにも使わせたい」と想起してもらうまでが教育のワンサイクルだと考えています。そのあいだに、今の習い事のサービスや新しい事業など、読書のいろいろをサポートするものを取りそろえて、また30年後に選んでもらえる会社にしたい。提供している教育が本質的にいいものであったのかがそこで決まると思っているので、その30年間で何ができるかということを日々意識しています。

【笹沼颯太】また、その間の10年くらいで達成したいこととして、“読書をひとつの習い事として当たり前の選択肢にしたい”という思いがあります。習い事というと、水泳やピアノ、習字、算盤、サッカーなどが思い浮かぶと思いますが、そこに読書が当たり前にあがる状態をつくりたい。「読書を習う」という新しい文化を日本に浸透させるために頑張りたいと思っています。

――笹沼さんの、読書に対するお考えを教えてください。
【笹沼颯太】読書にはいろいろな側面があると思っていて、例えば語彙が増える、読解力がつくということもあると思いますし、本を好きな人からすると心の支えかもしれないし、単純にエンタメとして楽しいとか、学びの手段でもあると思います。最近、僕にとってはインプットの手段すら超えて考えるための道具になっていて、本を読むといろいろな情報が入ってくるから考えるきっかけがもらえるじゃないですか。一番大事なのは本を読んでいるあいだはスマホを触らないので(笑)、ゆっくり考える時間に充てられるということです。僕は読むのが速いほうなので普段は1冊1時間ほどで読み終わるのですが、今は1冊に5、6時間かけることが多くて、その時間は本を読むことが目的というよりも考えるための時間にしています。

「環境によって本を好きになるチャンスがそもそもないという子たちに読書体験を届けたい、“教育格差”を解消したいというのがヨンデミーの思い」
「環境によって本を好きになるチャンスがそもそもないという子たちに読書体験を届けたい、“教育格差”を解消したいというのがヨンデミーの思い」【撮影=三佐和隆士】


【笹沼颯太】何が言いたいかというと、本にはいろいろな可能性があって、子どもたちの人生のパートナーとして読書がいたら困ったときにその時々の形で助けてくれるものだと思っているんです。例えば孫正義や柳井正、Amazon創業者のジェフ・ベゾスにマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ。そういう人たちには共通点があり、もちろん物凄いビジネスリーダーというのもありますが、全員猛烈な読書家なんですよね。孫正義さんは起業してから3年半で3500冊読んだという逸話があって、それって1日3冊を3年半続けてようやくなんですよ。ジェフ・ベゾスは数万冊単位で本が所蔵されている図書館を個人で持っています。

【笹沼颯太】これは読書しているから経営力があるということではなくどの分野でもそうで、研究者やクリエイターにも言えることで、要は読書によって人生の可能性が広がるということだと思うのですが、これを大人になってからやろうとしてできる人は少なくて、子どものころから本に慣れている、本が大好きという状態じゃないとなかなかできないと思います。

【笹沼颯太】つまり、子どもの時点で読める子と読めない子で孫正義になれるかどうか、そのチケットを持っているかどうかが決まっているということになります。かつ、読書離れでみんな本が読めなくなっているということは、そのチケットの価値がどんどん上がっているということになりますよね。その格差は今後どんどん大きくなると思っていて、できるだけそのチケットを全員に平等に配っておきたい、武器を配っておきたいというのが僕の考え方です。

――そのお話を聞くと、より子どもたちに読書を薦めたくなりますね。
【笹沼颯太】読書は人生にとってすごく大事で、みんな「読書っていいよね」と言うんですよね。「読書はダメ」という人はおそらくほとんどいない。でも、なぜいいのか、なぜ必要なのか、と言われたときに答えられる人はほとんどいないと感じていて、それを僕は答えられる状態でないといけないと思うし、その答え方の種類もたくさん用意して、少しでも自分に必要だと思ってもらえるように発信していきたいと思っています。

この記事のひときわ#やくにたつ
・サービスを使用した先にある、ユーザーの生活の変化まで大切にする
・目的に応じて、時にはあえてアナログな手法を選択する

【プロフィール】笹沼颯太(ささぬまそうた)
1999年千葉県生まれ。2018年4月東京大学入学、2020年4月株式会社Yondemyを設立。代表取締役就任。

取材・文=山本晴菜、撮影=三佐和隆士

ヨンデミーオンライン(https://lp.yondemy.com/)
月額定額制のオンライン読書教育の習い事サービス。

おうち読書のミカタラジオ(https://yondemy.wraptas.site/seminar)
読書教育を通じて教育の『見方』をアップデートし、また保護者さま同士でおうち読書の話をシェアして、おうち読書の『味方』になるPodcast番組。株式会社Yondemy 代表取締役の笹沼颯太が番組ホストを務める。

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