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FP飯村久美さんに学ぶ『貯蓄1000万円の壁』を越えるコツ。投資におけるリターンとリスクを知る

2023/05/20 18:00
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円安による生活コストの上昇や、老後資金問題など、お金に関する漠然とした不安を抱えている人も多いはず。一方で、これまでにも「お金を貯めたい」と考えてきたにもかかわらず、なかなかうまくいかないという人も少なくないだろう。ここでは、『年収300万円でもラクラク越えられる「貯蓄1000万円の壁」』の著者でもあるファイナンシャルプランナーの飯村久美さんが、お金を増やすコツを伝授。

今回は第35回。

ファイナンシャルプランナーの飯村久美さん
ファイナンシャルプランナーの飯村久美さん【撮影=樋口涼】

投資に尻込みしてしまう人たちのために、投資における「リターン」と「リスク」の関係について解説しておきましょう。

「リターン」とは、投資によって得られる収益のことをいいます。簡単にいえば、お金がどれだけ増えたかということです。一方「リスク」とは、価格の変動(ブレ)のことを表し、価格が変動する幅が大きければ「リスクが大きい」、小さければ「リスクが小さい」といいます。

つまり、リスクが大きい投資とは、大きく利益(リターン)を得られるかもしれないし、大きく損をするかもしれないということです。それを、「ハイリスク・ハイリターン」といいます。逆にリスクが小さい投資は、損する可能性は少ないかもしれませんが、リターンも少なくなります。それを、「ローリスク・ローリターン」といいます。

また、金融商品に、「ローリスク・ハイリターン」の商品はありません。大きな収益を期待するなら、大きな損失の可能性を覚悟しなければならないということです。

投資の対象となる代表的な金融商品には、次のようなものがあります。

●株式
企業が活動資金を集めるために発行する証券のことで、投資家は、証券市場(証券取引所など)を通じて購入します。買ったときよりも高く売れたときに得られる譲渡益の他、会社が利益を株主に還元する「配当金」や、会社の製品やサービスなどの優待が受けられる「株主優待」がある場合もあります。倒産などで最悪の場合は価値がなくなることも。

●債券
国や企業が投資家から資金を借り入れるために発行する証券のこと。債券には満期があり、期限が訪れると、元金に決められた利子を乗せて払い戻されます。途中で売却することも可能です。企業の信用度によって利回り(リターン)が変わります。

●投資信託(ファンド)
複数の投資家から集めたお金をまとめて、投資の専門家が株や債券で運用し、投資家に還元する商品です。投資信託は投資対象ごとに様々な商品があり、比較的リスクが小さい債券で運用されるものから、リスクの大きい株式、また不動産で運用されるものなどがあります。元本の保証はありません。投資信託のなかには、ETF(上場投資信託)という金融商品もあり、ETFは株式と同様に証券市場(証券取引所など)を通じて売買できます。

ちなみに、わたしの投資スタイルは、iDeCoやNISAで投資信託の積み立てを中心に行っていますが、個別の株式と個人向け国債も持ち併せています。個別の株式は応援したい企業の株を長年持っていて、株主優待でもらえる品物や食事券が届くのを楽しみにしています。短期で売買することはないので、ドキドキせず夜もぐっすり眠れる資産運用を行っています。

ファイナンシャルプランナーの飯村久美さん
ファイナンシャルプランナーの飯村久美さん【撮影=樋口涼】


この記事のひときわ#やくにたつ
・「リターン」と「リスク」の関係を正しく知る
・金融商品に、「ローリスク・ハイリターン」の商品はない

編集協力=岩川悟(合同会社スリップストリーム)、洗川俊一、横山美和、撮影=樋口涼

『年収300万円でもラクラク越えられる「貯蓄1000万円の壁」』
株式会社KADOKAWA(2022)

【プロフィール】
飯村久美(いいむら・くみ)
金融機関在籍中にファイナンシャルプランナー(FP)の資格を取得。退職後、自らの経験から、お金の正しい知識を身につけることが「生活を守る手段」であり、「やりたいこと」や「夢」につながると痛感。その経験を伝え、その人の夢が叶うマネープランをサポートすることを目的として、2006年FP事務所を開業。テレビやラジオ出演、セミナー講師など幅広く活躍中。著書に『ズボラでもお金がみるみる貯まる37の方法』(アスコム)、『シングル女子の今日からはじめる貯蓄術』(成美堂出版)、『子どもを持ったら知っておきたいお金の話』(KADOKAWA/中経出版)、『お金の先生! できるだけ簡単にお金が増える方法を教えてください。』(アスコム)、監修書に『一生お金に困らない! 貯め方・増やし方』(ナツメ社)などがある。FP事務所アイプランニング https://www.fp-iimura.jp

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