お金の見える化サービス「マネーフォワード ME」を運営する株式会社マネーフォワードは、同サービスの利用者を対象に、新社会人の時期に「取り組んでおいてよかった」「当時取り組めばよかった」と思うお金のアクションについてアンケート調査を行った。
調査概要
調査内容：新社会人の時期に「取り組んでおいてよかった」「取り組めばよかった」お金のアクション
実施時期：2023年3月14日～3月19日
調査対象：お金の見える化サービス「マネーフォワード ME」18歳以上の利用者(回答者数169名)
調査手法：インターネットを利用したアンケート調査
※各項目の割合表記は小数点第2位を四捨五入し小数点第1位までを表記
「取り組んでよかった」第1位は「貯蓄」
新社会人として生活を始めた当時を振り返ったとき「取り組んでおいてよかった」と感じるお金のアクションとして上位に挙がったのは「貯蓄する(32.0%）)「自分の収支状況を知る(22.5%)」「投資を行う(10.7%)」の3項目。
「貯蓄する」と回答した背景としては「貯蓄することで、その後の投資や資産形成につなげたい」という考え方が共通して見られた。
「貯蓄する」と回答した理由(一部コメント抜粋)
・新社会人の時期を経て、その後投資を始めるにあたり、生活防衛資金や、近い将来使う可能性がある金額を用意することができたため
・投資を行うにあたっての、元となる資金になったため
・結婚など、その後のライフイベントへの備えとなったため
「自分の収支状況を知る」と回答した理由(一部コメント抜粋)
・収支を把握して、今後の投資などを始める際にいくらまで出しても安全かを把握して、予定を立てておいた方が良いと感じたため
・予算を立てて守り、振り返る習慣ができたため
・自分の家計を管理する事で適切な節約ができたため
「投資を行う」と回答した理由(一部コメント抜粋)
・お金の増やし方を早くから知ることができ、現在でも役立っているため
「その他(15.4%)」の回答では「当時何も取り組めていなかったため、少し後悔している」などの声が寄せられた。アンケートに回答した「マネーフォワード ME」利用者たちは、共通して、新社会人の時期からお金のアクションに取り組む重要性を感じているといえそうだ。
「取り組めばよかった」第1位は「投資」
新社会人として生活を始めたころを振り返ったとき「(当時は行っていなかったが)取り組めばよかった」と感じるお金のアクションとして上位に挙がったのは「投資を行う(27.2%)」「投資について学ぶ(24.3%)」「税金や各種控除等の社会制度の仕組みを知る(15.4%)」の3項目。「投資」関連のアクションに関しては、早期かつ長期で行うことをポイントに感じている人が多いと考えられる。
また、「税金や各種控除などの社会制度の仕組みを知る」ことは、社会人として受け取る給与明細や源泉徴収票の内容を正しく理解することはもちろん、将来の金銭的計画を立てるために必要な知識として、早く身につけておけばよかったという考えがあるようだ。
「投資を行う」と回答した理由(一部コメント抜粋)
・貯蓄しかしていなかったため、投資を行っていれば、余裕を持ってセミリタイアできたかもしれない
・積立投資期間が長くなることで、よりメリットを享受できた可能性があるため
「投資について学ぶ」と回答した理由(一部コメント抜粋)
・学べば早くスタートすることが大事だとわかり、アクションにもつながっていたと思うため
・投資を学ぶことを通じて、社会の仕組みなど幅広い内容を理解できるため
・投資は自己責任であり、早くから始めるために学ぶことは大切だと思うため
「税金や各種控除等の社会制度のしくみを知る」と回答した理由(一部コメント抜粋)
・給与明細や源泉徴収票の内容をきちんと理解するために必要な知識のため
・年金や給付金を知ると将来の金銭的計画が立てやすくなるため
・社会人2年目からは、所得税控除など意識しないうちに支払う税金が多くあるため
取り組んでよかった「貯蓄」、一方で
なお参考までに、新社会人の時期に取り組んでよかったこととして「貯蓄する」を挙げた人が、当時取り組めばよかったと感じることTOP3は「投資について学ぶ(37.0%)」「投資を行う(35.2%)」「収支状況を知る(14.8%)」。「貯蓄」と「投資」を切り分けて考えるのではなく、貯蓄から投資、家計管理から資産形成まではシームレスにつながっているアクションであると捉える必要がありそうだ。
行っておけばよかった投資、投資制度は？
調査では、新社会人の時期に取り組めばよかったと思うお金のアクションに対して「投資を行う」と回答した人に、実際に早いうちから行っておけばよかったと感じる投資、投資制度の活用についても聞いている。その結果「つみたてNISA、NISA制度の活用(41.3%)「投資信託(26.1%)」「株式投資(個別)(23.9%)」がトップ3に挙げられた。
新社会人は何に自己投資すべき？
次に、お金のアクションに限らず、新社会人の時期に行ってよかった自己投資として、以下のような回答が寄せられた。「読書」「今後のキャリアに役立つ資格取得や勉強」「趣味へ投資」などに対する満足度の高さがうかがえる。
新社会人の時期に行ってよかった自己投資(記述式／一部抜粋)
・読書に費やした時間。伝記、語学、経済学、社会保険制度や税制、資産形成に関することなど、さまざまなジャンルの本を読み続けている。一度きりの人生の中で体験・学習できることは限られているため、読書を通じて先人たちが行ったことを追体験することは、非常に価値があると思う
・休日やプライベート時間を使った資格取得のための学習。学習することが習慣になり、勉強が好きになったことは、今後何歳になっても学ぶ機会を持った際に生かせる
・趣味に没頭したこと。行動範囲が広がり、休日が充実していた。仕事以外の生きる糧になる
新社会人はココを参考に！
先輩社会人の「マネーフォワード ME」利用者の声を総合すると、新社会人の時期に取り組みたいお金のアクションは、投資などの資産形成を見据えた貯蓄と、そのための日々の収支状況の明確化、また早期に資産形成の動きが取れるような知識の吸収だと言えそうだ。さらにお金のアクション以外でも、幅広く学びを得られる読書や資格取得、仕事以外に没頭しリフレッシュできる趣味への投資も、今後充実した人生を送るための肥やしになると考えられる。
「マネーフォワード ME」とは
「マネーフォワード ME」は、誰でも簡単に続けられる“お金の見える化サービス”。利用中の銀行や証券会社の口座・クレジットカード・ポイントなどを自動でまとめ、家計簿を自動作成してくれる。家計や資産を一元管理し、自分のお金の流れや資産の現状を把握することで、お金の不安をなくすための第一歩をサポート！
今回の調査について、担当者に話を聞いてみた。
「(今回の調査の狙いは？)先輩社会人の皆さんが『あの時これを取り組んでおけば』『当時取り組んでおいてよかった』と感じるお金のアクションをシェアすることで、今年から新社会人として働きはじめ、初任給を受け取る人にとって少しでも参考になればという思いからアンケート調査を行い、結果を公開いたしました」
「(今回の調査結果のポイントは？)先輩社会人の皆さんは、アンケートを通して、『取り組んでおいてよかったこと』『当時取り組めばよかったこと』を示してくれています。"投資・資産形成を見据えた貯蓄"や、"投資を始めたいと思ったときに行動に移せるように、知識を早くから学んでおく"など、フリーアンサーにもヒントが詰まっているため、ぜひご覧いただきたいです」
「(ユーザーへのメッセージは？)新社会人の皆さんだけでなく、4月から心機一転、お金の管理を頑張りたいと考えていらっしゃる人にとっても、少しでも参考になりましたら幸いです」
社会人としての新たな生活が始まる大切な時期、先輩社会人の体験談を参考に、ぜひ、お金のアクションについて考えてみよう。
