⾓川武蔵野ミュージアムで体験イベント「ダ・ヴィンチストア Next Stage “Autumn”」が、2022年10⽉29⽇(⼟)から12⽉4⽇(⽇)まで開催される。新しい本との出合いをリアルとバーチャルで楽しめる。
本イベントは、2022年4月に幕張メッセで開催された「ニコニコ超会議2022」で反響が大きかった、VRやメタバース、AIによる本のレコメンドなどDX化した“未来の書店”の体験デモをリニューアルして展開。ところざわサクラタウンにある「ダ・ヴィンチストア」をメタバースで表現した「メタバース書店」や、「AIレコメンド」に加え、アバター書店員が接客してくれる新機能が追加される。
メタバース書店やAIレコメンド、アバター書店員で選んだ商品は、実際に購入したり試し読みしたりでき、⼀部の購⼊デモは会期中に⾃宅から体験することも可能。なお、同施設を運営している公益財団法⼈⾓川⽂化振興財団との共催で、⼊場も体験も完全無料だ。
■アバター書店員
初登場の「アバター書店員」では、各ジャンルの書籍に詳しいコンシェルジュたちと実際に会話しながら⾃分にピッタリな本との出合いを実現する。会期中は、ダ・ヴィンチストアの⼩⽥川店⻑からおすすめの本を紹介してもらえる⽇も。
《ダ・ヴィンチストア⼩⽥川店⻑ 出勤⽇》
10⽉29⽇(⼟)、30⽇(⽇)、11⽉5⽇(⼟)、13⽇(⽇)、20⽇(⽇)
※13:00〜14:00を予定
《⼩⽥川店⻑ プロフィール》
東京の⼤型書店にて14年間勤務ののち、2020年11⽉よりところざわサクラタウンの体験型書店「ダ・ヴィンチストア」の店⻑を務める。座右の銘は「⼀⽣無事」、⼈⽣を変えた書籍は「スレイヤーズ」(KADOKAWA／ファンタジア⽂庫)。
■AIレコメンド
今イチオシのKADOKAWAの書籍の内容を「AI書店員 ダ・ヴィンチさん」が解析し、対話と表情分析によって今のあなたに最適な⼀冊を提案してくれる。
■メタバース書店
ダ・ヴィンチストアをイメージした空間を仮想空間(メタバース)に再現した「メタバース書店」では、KADOKAWA以外の本も︎購⼊できるようになった。VRゴーグルまたはスマートフォンでメタバース書店の中を歩き回りながら、約1万点の在庫から本を探すことができる。メタバース書店にアクセスしている他の客と、仮想空間上で会話も楽しめる。
■全冊検索システム
展⽰会場にあるタッチモニターおよびタブレットにて書名、著者名などの条件を検索し、100万点以上の書籍から欲しい本を簡単に探し、在庫のない商品については⾃宅配送で注⽂できる。また、電⼦書籍化されている書籍は、本システムで表⽰されるQRコードより、スマートフォンから購⼊が可能。これまでカウンターで⾏われていた在庫の問い合わせから注⽂にいたる⼿続きが、すべてデジタル化されてよりスムーズで便利になる。
以上の施策はそれぞれ1メートル×1メートルほどのスペースで設置できる。⾮常にコンパクトな形で仮想の書店を実現できるため、 書店の規模に依拠しない⾃由な売場作りが可能。また、今回初導⼊のアバター書店員では⾃宅など遠⽅からの接客も可能となり、移動から⾃由になった新たな働き⽅を提案するものとなる。DXを最⼤活⽤し、在庫を抱えず欲しい本を欲しい場所ですぐに⼿に⼊れられるこの取り組みは、現在出版業界の抱えている「⼤量⽣産・⼤量消費」という問題の解決策でもあり、利⽤者の利便性や「働き⽅」の多様性も向上させながら、持続可能な出版ビジネスを構築する。「ダ・ヴィンチストア Next Stage ”Autumn“」では、地球環境にも優しい、未来の書店のひとつのあり⽅を提案していく。
担当者に話を聞いてみた。
「(今回の企画の狙いは？)出版業界や書店と、一般消費者の両方です。出版業界や書店に対しては、現在出版業界の抱えている『⼤量⽣産・⼤量消費』という問題の解決策のひとつとして、過剰な在庫を抱えずに欲しい本を欲しい場所ですぐに⼿に⼊れられる方法を提案しています。また、今回は紙のみでなく電子書籍も販売していますが、これはデバイスの境界線をなくす取り組みでもあります。こうした取り組みにより地球環境にも優しい持続可能な出版ビジネスを構築します。さらに、アバターを用いて自宅などで働くことのできる新たな働き方への提案も行っています」
「一般消費者に対しては、欲しい本を欲しい場所ですぐ手に入れられるという点と大量の在庫から好みの本を素早く探せるという点で、利便性向上を企図しました。また、現在Webで一般的な『ユーザーの過去の購入履歴や趣味趣向から商品をリコメンドする』という方法ではなく、メタバースやAIを使うことで、リアル書店が担っている『本との偶然の出合い』をデジタルで強化をしたアプローチでおすすめ書籍を紹介します」
「(今回の企画のイチオシ、目玉は？)次の3点となります」
1. アバター書店員
「遠隔地にいる書店員と実際に会話して書籍を紹介してもらえる、というのが目玉です。例えば各地に支店がある書店で、地方の店舗店頭にアバター端末を設置しておき、お客様はその端末を通して他店舗(本店など)の書店員と話すといった利用方法や、さまざまなご事情で外に出ることが困難な方の新たな働き方の提案ということが考えられます」
2. メタバース書店
「実際の店舗そっくりの内装デザインなどにカスタマイズできるのが特徴です。これによりデジタル上で困難であった書店によるキュレーションを提案しています。書店に行くことが難しい人も書店員の作った書店の売り場を見ることで、本との偶然の出合いを演出します」
3. AIレコメンド
「クイズのようなやり取り(対話)で、ユーザーが潜在的に持っているかもしれない需要を喚起し、おすすめの書籍に導きます。また、本取り組みは実際に一部の書店でテスト導入しており、『コト消費』的な文脈での来店のきっかけになるのではないかと考えています」
「(ユーザーへのメッセージは？)本好きはもちろん、最近あまり本を読んでいないなという方にも、思いもしなかったようなおもしろい本をご提案できるのではないかと思います。アバターやAIとのやり取り自体も、新鮮で楽しんでいただけると思います」
※メタバース書店で選んだ本は、試し読みと購⼊ができる。購⼊した本は、⾃宅への配送も可能(⾃宅配送は注⽂からおよそ3⽇前後で到着予定)
※⾃宅など会場以外の場所からでも、メタバース書店はVRゴーグル(Meta Quest 2)やスマートフォンで体験可能(専⽤アプリのダウンロードが必要。スマートフォンからの体験では、電⼦書籍は購⼊不可)
※「アバター書店員」「AIリコメンド」でおすすめされた本と「全冊検索」で表⽰された本は、スマートフォンアプリ「ダ・ヴィンチストア Next Stage 決済アプリ」から直接購⼊可能
メタバース書店、AIレコメンドが体験できるキャンペーンを同時開催中！
「ダ・ヴィンチストア Next Stage “Autumn”」で採⽤している「メタバース書店」と「AIレコメンド」は、KADOKAWAが実施中の他のキャンペーンでも体験することが可能だ。
■「⼩説 すずめの⼾締まり」キャンペーン
全国10書店に設置された「扉」と、約1700書店に設置された「⾓川⽂庫扉」の中のQRコードから「⾓川⽂庫メタバース書店」を体験。新海監督著書をはじめとするイチオシ作品の試し読みやレビュー閲覧、他のユーザーとのコミュニケ ーションが可能。さらに、メタバース書店オリジナルの「すずめの⼾締まり」スマートフォン壁紙がもらえる。
■ニコニコカドカワ祭り2022
「AI書店員ダ・ヴィンチさん」が全国の書店を巡回中。また、同フェア公式サイトより、Webお試し版も体験できる。
