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『毎月5分のシン・米国株投資術』著者レイチェルさんに聞く「初心者でも確実に資産を形成できる『米国株投資術』の3ステップ」

2022/10/04 18:30 | 更新 2023/04/17 00:03
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レイチェルさんに学ぶ「投資」の話
レイチェルさんに学ぶ「投資」の話

この10月に初の著書『毎月5分のシン・米国株投資術』(KADOKAWA)を上梓したのが、IT企業に勤めながら投資家としても活動するレイチェルさん。そのレイチェルさんがおすすめするのは、著書のタイトルにもあるとおり「米国株投資」。なぜ国内株ではなく米国株に投資すべきなのか。具体的な実践法と併せて解説してもらった。

国内株ではなく米国株に投資すべきワケ

私自身が実践し、そしてみなさんにもおすすめしたい投資は、「米国株投資」です。なぜ国内株ではなく米国株なのかと言えば、投資先として見た場合に米国株の方が断然、魅力的だからです。

そう言える理由のひとつは、人口動向にあります。日本では15年ほど前から人口が減少に転じていますが、移民が多いアメリカの人口は今も増加しています。労働生産人口が多いほどGDP(国内総生産)は伸びていきますので、アメリカのGDPが今後も伸びていくのはほぼ間違いないでしょう。

また、アメリカはグローバルリーダーとして世界を牽引する存在です。ビジネスシーンを見ても、超巨大IT企業であるGoogle、Amazon、Facebook(現Meta)、Apple、Microsoftの5社を合わせた「GAFAM」を中心に、世界的に強い影響力を誇る企業を数多く輩出しています。

時価総額世界トップ10のうち実に8社がアメリカの企業であり、一方の日本企業は0社です。世界的に有名な企業であるトヨタでさえトップ30にも入っていないのです。今後のアメリカと日本の経済動向を考えると、米国株を選ぶべきだと私は考えます。

「複利」の力によって資産を大きく増やす

では、実際に私が実践している「米国株投資術」について解説していきます。それは、以下の3つのステップからなるものです。

【米国株投資術の3ステップ】
・ステップ1:【投資信託】リスクは最小限で手堅く確実に資産を増やす
・ステップ2:【GAFAM】成長銘柄でぐんと資産を増やす
・ステップ3:【投機銘柄】爆益を狙える資産形成の武器

ステップ1は、米国株の「投資信託」に積立投資するというものです。投資信託とは、「たくさんの投資家から集めた資金をひとつの大きな資金としてまとめて、投資の専門家が株式などに投資する商品」のこと。たくさんの投資家から資金を集める分、全体の資金は大きなものになりますから、投資先を数百社や数千社に分散できることになり、それだけ損をするリスクを軽減できる、つまり儲けやすい金融商品です。

そして、ここでぜひ知っておいてほしいのが、「複利」の存在です。複利とは、「元本に上乗せされる利子も含めて利子がつく」というもの。複利が適用される年利5%の投資信託に、毎月2万5000円を積立投資したとします。すると、30年後にはなんと約2000万円もの資産を形成することができます。

もし同じ30年間、毎月2万5000円をタンス貯金していただけなら、900万円にしかなりませんから、その差は歴然ですよね。これこそが、「元本に上乗せされた利子も含めて利子がつく」という複利の力なのです。その力が本当の意味で発揮されるのは長期的に投資を続けた場合ですから、できるだけ早く投資を始めるといいでしょう。

もちろん、投資には損をするリスクも伴います。「リスクに対してリターンが見合うの?」と思う人もいるかもしれません。しかし、リスクを大きく軽減できる投資信託を選択すればいいこと。そして、複利効果によるリターンの大きさを知ったなら、やはり投資はするべきだと思えるのではないでしょうか。

まず何よりも、実践あるのみ!

米国株投資の基本線は、ステップ1だけで十分だと私は考えています。しかし、ステップ1から始めて投資により強い興味を持った人なら、ステップ2、3を実践してみるのもいいでしょう。

ステップ2は、先にもお伝えしたGAFAMの株に投資するというものです。米国株投資にはこれら5社の存在が欠かせません。Google、Apple、Facebook(現Meta)、Amazon、Microsoftというと、聞いたことがないという人はほとんどいないでしょう。

世界的な優良企業だからこそ新たな投資も惜しみなくできますし、今後も成長する見込みが高いと言えます。もし投資信託の次に個別株投資を検討するのなら、この5社から選ぶのが定石です。

ステップ3は、投機銘柄に投資するというものです。「投機」とは、「不確実だがあたれば利益の大きいことを狙ってする行為」という意味です。もちろん、それだけ損をするリスクも高まりますが、ある意味では投資の一番の醍醐味かもしれません。

株式市場には価格の変動幅の激しい銘柄や商品もたくさんあり、たった1年で10倍になる銘柄も珍しくありません。もちろんそういった銘柄は逆に10分の1になる可能性もはらんでいますが、投資額全体の少額を投資するだけであっても、大きく上昇した際には資産増加に対して大きく貢献してくれます。

例えば、100万円のうち10万円を投機銘柄にあてたとして、最悪のケースはゼロになることです。残る資金は90万円となります。しかし、逆に10万円が100万円になったとしたら資金は190万円に膨れ上がるのです。このような高騰が起きることもあるため、資金の一部を投機銘柄にあてることも推奨しておきます。

いずれにせよ、まずはステップ1から投資を始めてみてください。自転車に乗るのだって、自転車に乗る方法をいろいろと調べるよりも実際に乗ってみるのが一番の早道です。投資もそれと同じで、多くの情報を得て勉強することも大切ですが、実践こそが一番の勉強になるのです。

構成=岩川悟(合同会社スリップストリーム)、取材・文=清家茂樹

『毎月5分のシン・米国株投資術』(KADOKAWA)
レイチェル著

【プロフィール】レイチェル。京都府出身。新卒で総合コンサルティングファームで働く。その後、ITメガベンチャー企業に勤務。2023年4月より大学院生に。2021年にツイッターアカウントを開設し、米国株投資を中心に政治・経済からマネー、社会問題など幅広いテーマを独自の切り口で語り人気を博す。Twitterフォロワーは8.2万人(2022年9月現在)。1枚画像でアメリカのマーケット状況を伝える「レイチェルタイムズ」を平日毎日ツイートで配信し多くの支持を得ている。
Twitter:@rachelcubmike

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