注目のトピックスや新商品、画期的なサービスなど、今知っておきたいホットな情報をOneNews編集部がピックアップ。
株式会社キュービックが実施した、仕事に対してやる気が出ないときについての調査。調査の目的や社会人の実情について担当者に話を聞いてみた。
――調査を実施した狙いを教えてください。
現代の社会人が仕事に対して感じるモチベーションの実態とその要因を明らかにすることにあります。特に、やる気が出ない瞬間の経験割合、原因、対処法を年代別に分析し、仕事へのモチベーションを高めるための洞察を提供することを目的としています。
――調査の注目すべきポイントを教えてください。
仕事へのやる気が出ないと回答したのは、社会人の約8割に上り、年代が上がるごとにその割合が増加するという結果が得られました。「職場の人間関係」が仕事へのやる気が出ない最大の原因であること、しかし20代では「業務の内容」が最も大きな原因であるという回答が得られました。仕事のやる気を出す方法としては、「体調を整える」ことが全年代共通で多く、年代によって「自分へのご褒美」や「趣味を楽しむ」などの回答が多く得られました。
――現代の社会人は仕事をどのように捉えていると感じますか。
仕事へのやる気を左右する要因として「職場の人間関係」が最も挙げられたことから、リモートワークが一定して普及した現代においても、仕事はひとりでやるものでなく人と人とのつながりの中で行うものと捉えていると感じました。
――おすすめのやる気の出し方を教えてください。
いいパフォーマンスを発揮するためには、まず健康な体づくりから始めることが多くの方にとって重要なようです。十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動といった基本といわれるようなことを大切にしている方が多い様子でした。まずはそういったことから見直してみることがおすすめです。
――読者へのメッセージをお願いします。
この調査結果が、みなさまの仕事のモチベーションに対する新たな視点や対処法を見出すきっかけとなれば幸いです。
約8割が仕事に対して「やる気が出ない」と感じたことがあると回答
仕事に対してやる気が出ないと感じた経験があるのは全体の78.7％。年代別では、「やる気が出ないと感じたことがある」割合が最も少ないのは20代(合計75.0%)。続いて30代、40代、50代と年代順に「やる気が出ないと感じたことがある」割合は増加傾向にある。しかし、「やる気が出ないことが原因で業務や日常に影響が出ている」割合が最も高いのは40代、次いで20代となり、やる気が出ないことに対して深刻に感じている割合は必ずしも年齢と比例していないことがわかった。
人間関係は仕事のやる気に最も影響する!?
仕事のやる気に最も影響すると感じる原因は全年代で「職場や仕事関連の人間関係」と考える人が多い。年代別に見ると、20代のみが仕事のやる気に最も影響すると感じる原因を「業務の内容」と考える割合が最も高かった。
仕事へのやる気を与えてくれるのはコミュ力高めな人
仕事へのやる気を与えてくれる人については「コミュニケーションが上手な人」を選ぶ人が最多。年代別に見ると、20代のみ「仕事ができる人」を選ぶ人が最多となった。
仕事へのやる気を出すための対処法は？
仕事のやる気を出すための行動について、全年代で最も多かったのは「体調を整える」。年代別に見ると、20代は「自分へのごほうび」、30代は僅差で「趣味を楽しむ」と回答した人数が最多だった。
仕事のやる気に関する調査、そこには対処法のヒントも隠されているのかもしれない。
文＝土屋梨夢
