サイト終了のお知らせ

平素より「OneNews」をご利用いただき、誠にありがとうございます。本サイトは2024年5月15日をもってサービスを終了いたします。
サービス終了後、OneNews掲載の一部コンテンツ(ビジネス記事、マネー記事)は、
当社運営メディア「ウォーカープラス」に引き継がれますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

かけるところにはお金をかける!節約を意識しつつも収入増を目指すための「7:2:1」の法則

2023/12/21 19:00
SHARE

シングルマザーとして育児に追われ貧困にあえぐ生活を経て、不動産投資によって資産形成に成功した紀村奈緒美さん。投資によってお金を増やしながらも、過去の貧困生活の経験があるからこそ節約も強く意識していたという。節約のキモを聞いてみると、意外にも「使うべきところにはお金を使わなければならない」と語る。

不動産投資によって資産形成に成功した紀村奈緒美さんにインタビュー
不動産投資によって資産形成に成功した紀村奈緒美さんにインタビュー【撮影=藤巻祐介】


不動産投資によって貧困生活から脱却

——「ポイ活マスター」や不動産投資セミナーの講師として活躍されている紀村さんですが、資産形成に目覚めるまではどのような生活をしていたのでしょうか?
【紀村奈緒美】離婚をしたあとはどん底でしたね。まだ小さい子どもがいて、貧困にあえぎながら転職を繰り返しているうちに、あっという間に40代に突入していました。スーパーで買い物をするにも値段をすごく気にして、食生活はもやし、豆腐、もやし、豆腐、ときどき……豚こまみたいな感じでしたね(笑)。

【紀村奈緒美】そもそもお金を貯めるという意識も薄くて、普段どおりに生活をして「お金が余ったら貯めよう」という感じでしたので、もちろんお金は貯まりません。そんな生活を送るうち、「このままだと、お金が入って出て入って出てというサイクルをまわすだけだ」「今は健康だから働くことができてなんとか生活が成り立っているけれど、体を壊したらどうなるんだろう?」と、すごく怖くなったんですね。

――それできちんと資産形成をしようと?
【紀村奈緒美】まずは、「収入を増やすためには、会社員をやりながらも副業として自営業をやれたらいいな」と思って勉強をしたのですが、それも断念。最終的には、不動産投資をはじめました。当時は今のようにYouTubeがありませんでしたから、ブログや勉強会、書籍などで勉強をし、運にも恵まれてなんとか成功できたのです。

【紀村奈緒美】ただ、今は時代が大きく変わりました。私がはじめたころと違って、不動産投資にまつわる情報量が増え、不動産投資をやりたいという人も大きく増えています。その結果、需要が高まって不動産自体の価格は上がっていますし、多くのビギナーが集まるということでひどい物件を買わされる詐欺のようなものも増えています。不動産投資のハードルやリスクが大きく上がりましたから、興味を持っている人もより慎重になってほしいと思います。

【写真】不動産投資をはじめた理由を語る紀村奈緒美さん。「当時は今のようにYouTubeがありませんでしたから、ブログや勉強会、書籍などで勉強をし、運にも恵まれてなんとか成功できたのです」
【写真】不動産投資をはじめた理由を語る紀村奈緒美さん。「当時は今のようにYouTubeがありませんでしたから、ブログや勉強会、書籍などで勉強をし、運にも恵まれてなんとか成功できたのです」【撮影=藤巻祐介】

誰もがまず実践すべきは「給料天引き」

——そのように投資でお金を増やしながらも、節約についても意識していましたか?
【紀村奈緒美】私自身が実践した節約のなかですべての人におすすめしたいものというと、なにより「給料天引き」ですね。給料から天引きして貯蓄などにまわし、半強制的にお金を使えなくしてしまうのです。お金というのは、そこにあるから使ってしまうわけで、そもそも手元になければ使うことはありません。

――天引きしたお金はどういうところにまわすのがいいでしょうか?
【紀村奈緒美】定期預金でもいいでしょうし、私の場合は会社の制度を利用していました。自社株買いや財形貯蓄など、会社勤めの人であればそういった制度を積極的に活用していくべきだと思います。もちろん、投資をしやすい環境が整ってきた今なら、投資信託を積み立てで買っていくのもいいと思います。

――他にはどんな節約をしていましたか?
【紀村奈緒美】日々の食費の記録です。それも、「項目を分けて予算を立てて記録する」というところがポイント。その項目とは、「自炊の食費」「外食費」「忙しいときの外食費」「お茶代」です。

【紀村奈緒美】外食費は、家族との楽しい外食に使うお金。一方の「忙しいときの外食費」は、仕事や家事に追われて自炊できなかったときに仕方なく外食をするときのお金です。外食費の場合は、忙しいなかでわざわざ事前に日程を決めて行くことがほとんどですから、予算をオーバーすることは滅多にありません。

【紀村奈緒美】でも、「忙しいときの外食費」は、放っておくとついなまけてしまってオーバーしがちです。だからこそ、オーバーしていたなら反省して減らしていくことを考えるために、項目に分けていくら使っているのかをきちんと確認するのです。

【紀村奈緒美】私の場合、最も予算オーバーを注意しなければならないものがお茶代でした。いわゆるラテマネーですね。当時は、朝昼晩と1日に3回も“某コーヒーショップ”に行くことが習慣になっていたのです。あらためて記録してみると、なんと月に5万円も使っていたことも……(苦笑)。その事実に記録によって気づいてからは、徐々に行く回数を減らし、会社でお茶をいれるようになり、最終的には家から水筒を持って行くようになりました。

『「ポイ活」でおどろくほど得する方法』
あさ出版(2020)
紀村奈緒美 著

【プロフィール】紀村奈緒美(きむら・なおみ)
「ポイ活」マスター。明治大学卒業後、大手食品会社の研究所に入社。その後、一部上場IT企業、外資系広告代理店、外資系製薬会社、国内大手製薬会社と渡り歩き、営業能力、管理能力、英語力を身につけていく。40歳直前から大家業・オーナー業の魅力を学び実践。現在は自身の資産をさらに拡大させるために、世界を巡りながら実体経済を学ぶとともに、多数のクライアントや生徒を支援・育成している。ポイ活にも詳しく、2019年には年間380万円分以上のポイントを貯めることに成功し、ポイントで世界一周ファーストクラスの旅を達成。現在、セミナーやブログなどで、誰もができるポイント集め、活用、運用方法も教えている。著書に『貧困40代シングルマザーが金持ち母さんになれました。』(ぱる出版)がある。

あわせて読みたい

人気ランキング

お知らせ