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【大人の読書習慣を調査】最も本を読んでいるのは管理職⁉「時間の確保」「読んだ内容の定着・活用」に悩む声も

2023/12/03 17:00
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今回取り上げるのは、大人の読書習慣に関する調査。本調査は学び場を通じて人事支援を行っている株式会社壺中天によって実施された。ビジネスパーソンの読書における現状、また役職や所属部門別の傾向も明らかにした今回の調査について、担当者に話を聞いてみた。

大人の読書習慣は隙間時間の使い方がカギ
大人の読書習慣は隙間時間の使い方がカギ


――今回の調査を実施した意図や狙いを教えてください。
昨今の技術進歩、環境変化を背景に、リスキリング・アップスキリングや生涯学習など大人の学びについて関心が高まっています。大人の学びが促進され、その知を一段上げるための貢献を考えるにあたり、まずは多くのビジネスパーソンの身近な学びである読書における実態を明らかにするため、本調査を実施しました。

――調査の注目すべきポイントを教えてください。
役職別でみると、特に管理職が、読書によって知識の取得のために隙間時間を活用して読書のための時間を捻出し、読んだ内容の定着においてもさまざまな工夫を凝らし知識を習得しようとしている様子が顕著にうかがえました。 また、読書における課題に関しては、部門ごとで大きな乖離がある点も注目です。読んだ内容の「定着」や「活用」への課題感は、情報システム、企画・広報・マーケティング、人事・労務部門といった環境変化のスピードが速い企画職系の部門で、課題感が低い部門と比較して20ポイントほど高く、読書を通じて知識を習得し、活用しようと取り組んでいる状況、そしてその難しさにも直面している傾向がわかりました。

――読書と管理職の関係について教えてください。
管理職は、ほかの属性と比較すると、隙間時間を活用して少しでも効果的な読書を行いたいとさまざまな工夫を凝らしている人が多いことが明らかとなりました。月に1冊以上読書をする人は、メンバーが52.6%、管理職が79.0%、経営者が66.6%と管理職は読書習慣がある人の割合が非常に高く、月に3冊以上読書をする人の割合も最多です。また「朝起きてから」「仕事の休憩時間」「家事・育児の合間」などの隙間時間の活用度も高く、読書のために時間を捻出している様子が伺えます。さらにメモや印付けなどといった読書中の「読んだ内容の定着」のための取り組み度も高く、読書からの学びに対する意識の高さが顕著な結果でした。

――ユーザーへのメッセージをお願いします。
今回の調査で、大人の読書における実態とその課題についても確認することができました。リスキリングなどさまざまな施策があるなかで、多くの人にとって身近な学びの手段のひとつである「読書」への取り組みが一層充実することは、大人の学びの促進につながるとあらためて感じ、課題の解決に取り組んでいきたいと思います。

月に1冊以上の本を読む大人は約6割。管理職になるとその割合は約8割に。

・月に1冊以上の本を読む人は約6割。さらに、3冊以上の本を読む大人は24.2%とおよそ4人に1人。

【画像】大人の月間読書数。月に1冊以上本を読む人は半数以上⁉あなたはどこに当てはまる?
【画像】大人の月間読書数。月に1冊以上本を読む人は半数以上⁉あなたはどこに当てはまる?


・役職別の調査では、月に1冊以上の本を読む人は、管理職が79.0%で最多。そのほかは経営者が66.6%。メンバーが52.6%。さらに月に3冊以上の本を読む人は、管理職以上がメンバーと比較して2倍以上高い結果になった。

【役職別】月間読書数
【役職別】月間読書数


忙しい大人の読書時間の確保には隙間時間の使い方が決め手!

・読書のタイミングの調査では「就寝前」「休日」といったまとまった時間に次いで、「通勤など移動時間」「仕事の休憩時間」などの隙間時間の活用が目立つ結果となった。

読書のタイミング
読書のタイミング


・読書のタイミングを役職別にみていくと、本を読む人の割合が高い経営者・管理職は「朝起きてから」「仕事の休憩時間」「家事・育児の合間」など隙間時間を有効活用している。なかでも、管理職の約半数が「仕事の休憩時間」を使い、読書をしていることが明らかとなった。一方で、メンバーは「休日」を読書時間にあてている。

【役職別】読書のタイミング
【役職別】読書のタイミング


読書における課題は「時間の確保」。続いて読んだ内容の「定着」と「活用」。

・読書における課題で最も上がったのは「時間の確保」。約4割の人が課題に感じている。次いで読んだ内容の「定着」と「活用」。

読書における課題
読書における課題


・役職別にみても、どの役職も口をそろえて「読書のための時間の確保」を課題としており、特にメンバーはより強く感じている。また、経営者や管理職の特徴として読んだ内容の「定着」や「活用」を課題としていることわかる。

【役職別】読書における課題
【役職別】読書における課題


・読書における課題の中でも、読んだ内容の「定着」と「活用」は部門間の乖離が大きく、環境変化のスピードが速く、随時知識をアップデートする必要性が高い職種や企画系の職種は課題に感じやすいようだ。

【部門別】読書における課題
【部門別】読書における課題


記憶の定着は「繰り返し読む」を取り入れがちだが、経営者流は「アウトプット」⁉

・「記憶の定着」のための取り組みは「繰り返し読む」が25.7%で最多。次いで「読書中」の取り組みである「読書中に印をつけながら読む」、「読書中にメモを取りながら読む」が続いた。

読んだ内容の定着方法
読んだ内容の定着方法


・「読書中」の取り組みである「読書中に印をつけながら読む」については、経営者・管理職がメンバーに比べ約15ポイント高い。さらに、経営者は「読んだ内容を誰かに話す」や、「読んだ内容をSNSやWEBなどで発信する」など自己完結型の読書ではなく、アウトプットを通じて記憶の定着を心掛けていることが明らかとなった。

【役職別】読んだ内容の定着方法
【役職別】読んだ内容の定着方法


テクノロジーの進歩が著しく人の役割が見直されるなかで、読書によって知識を定着させ、活用できる人材になるということは今後の私たちにどのような付加価値をもたらすのか。考え直すきっかけになりそうな調査結果だ。

文=土屋梨夢

・株式会社壺中天ホームページ:https://ko-chu-ten.com/

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