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必要なのは知識や情報だけではない。不動産投資で勝つための「5つの力」

2023/11/23 20:00
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投資においては、「事前の勉強や準備が重要」ということがよくいわれる。もちろん、知識や情報をインプットすることも大切だが、それと同じくらい「5つの力」というものが必要だというのは、八木エミリーさん。会社員だった26歳のときに最初の中古アパートを買い、今では総資産7億円を超えたという不動産投資家だ。その「5つの力」とはどんな力だろうか。

不動産投資家の八木エミリーさんにインタビュー
不動産投資家の八木エミリーさんにインタビュー【撮影=藤巻祐介】


「計画力」がなければ、そもそも投資をはじめられない

あらゆる投資にいえることかもしれませんが、不動産投資で成功をつかむには、事前の勉強や準備が欠かせません。その準備のひとつとして、「5つの力」というものを知っておいてほしいと思います。これらは、私が26歳で最初の中古アパートを買ってからこれまでの不動産投資経験のなかで重要なものだと感じた力です。

【不動産投資に必要な「5つの力」】
① 計画力
② 営業力
③ 交渉力
④ 行動力
⑤ 投資力

ひとつ目は「計画力」。これは、そもそも「自分はどういう人生を歩みたいのか?」という目標を明確にすることと関連します。そういった目標を持っていなければ、「いつまでにいくら欲しいのか?」ということも見えませんから、そこから逆算してどんな投資をすべきかということも見えてこないのです。

私の場合、愛着のある地元を活性化するために、「30歳までに資産10億円、40歳までに資産100億円」という目標を掲げています。みなさんはどんな人生を歩みたいですか? そして、その人生を歩むためにいつまでにいくら欲しいですか?

ふたつ目の力は、「営業力」。投資のチャンスは、ただ待っていれば向こうからやってくるものではありません。ただ、株式投資などの場合であれば、今はスマホひとつあればベッドに寝転がりながら完結できます。そういう点で本当に便利で楽な時代になりました。

でも、不動産業界はまだまだアナログな業界です。不動産投資をスマホで完結させることもできなければ、そもそもネット上で出回っている物件情報は限られたものです。ですから、自ら不動産会社に出向いて自分を売り込み、情報を入手する必要があるわけです。

【写真】「自ら不動産会社に出向いて自分を売り込み、情報を入手する必要がある」と八木エミリーさん
【写真】「自ら不動産会社に出向いて自分を売り込み、情報を入手する必要がある」と八木エミリーさん【撮影=藤巻祐介】

不動産会社にも銀行にも伝えるべきは熱意

3つ目の力は、「交渉力」。自分に合いそうないい物件をなんとか見つけられたとします。しかし、いくら「この物件、いいな」と思ったとしても、私のような弱小投資家や不動産投資の初心者には、不動産会社はまず売ってくれません。

そこで、「この物件を買うことが、自分や社会にとってどれだけ重要で価値があることなのか」という思いや、購入に対する意欲や本気度というものを不動産会社に示して交渉する必要があるのです。

この交渉力は、4つ目の「行動力」とも関連してきます。不動産投資において交渉すべき相手は不動産会社ばかりではありません。不動産を買うのは、数千万円もの高額の買い物です。ですから、大多数の人にとっては銀行から融資を受けないと到底買うことができません。

やはり、不動産会社に対して交渉するのと同じように、自ら足を運んで「私はこういう人間で、こういう強い思いを持って不動産投資を志している」という熱意を伝えなければ、銀行も簡単には融資してくれません。

最後の力は、「投資力」。これは、「自分にとっての最適解をつかむ」ことを意味します。株式投資でも、たとえばインカムゲインを狙うのかキャピタルゲインを狙うのかといった投資スタイルの違いによって最適な銘柄というものは変わります。

それと同様に、不動産投資も人それぞれに選ぶべき最適な物件というものがあるのです。たとえば、不動産投資歴30年の大先輩がいたとして、その人にとっての最適解が自分にとっても最適解というわけでは必ずしもありません。

もちろん、そういった経験者の話にはきちんと耳を傾けたほうが賢明でしょう。でも、そうしたうえで話を鵜呑みにするのではなく、さまざまなデータを客観視し、自分にとっての最適解と照らし合わせながら判断することが重要です。

『元証券ウーマンが不動産投資で7億円』
ダイヤモンド社(2021)
八木エミリー 著

【プロフィール】八木エミリー(やぎ・えみりー)
1989年生まれ、愛知県出身。2013年、日本女子大学理学部卒業後、野村證券に入社。配属された東海地方で新人にして営業成績トップとなり、社内最年少でセミナー講師に抜擢される。出身地の経済が疲弊し、愛着ある海辺のホテルが過疎化の影響を受けて売却されることを知り、将来的に自分の手で地域活性化をするという大きな目標を掲げ、その資金獲得のため不動産投資をはじめる。40歳までに資産100億円を築き、財団を設立して地元を活性化するのが目標。当初は不動産投資本を100冊以上読破するなど勉強しつつ、不動産会社を50社ほどまわって物件を探したものの、まったく相手にされないという試練の日々を送る。不動産投資の勉強会で知り合ったセミナー講師に持ちかけられた投資話にだまされて100万円を失ったことをきっかけに、「現物を見られないものには投資しない」ことを学ぶ。2015年、26歳で1棟目となる中古1棟アパートを購入。その後も1棟買いを続け、入社4年目に退社。現在は7棟68室(総資産7億5000万円)のオーナーとして、年間家賃収入7000万円、年間2000万円のキャッシュフロー(手元に残るお金)を得ている。証券外務員1種、2級ファイナンシャルプランニング技能士。著書に『放置しておくだけでふつうにお金が増える投資術』、『今からはじめれば、よゆうで1億ためられます!』(ともにビジネス社)がある。

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