「法話×のど自慢(歌)」で、宗派を超えて仏教を体験するイベント「法話のど自慢 世界大会」の第2回大会が、浄土真宗本願寺派築地本願寺で開催される。
築地本願寺で開催される、“法話”と“歌”という一風変わった組み合わせのイベント。このイベントの狙いについて、担当者に話を聞いてみた。
ーー今回のイベントのアイデアはどのようにして生まれた?
第1回大会を2022年10月に広島県福山市にて開催しましたところ、想像を超える反響がありました。開催場所を築地本願寺へと移し、より多くの宗派の僧侶が参加する大会として、第2回大会を開催する運びとなっています。
ーーイベントの開催にあたって苦労した点は?
出場者を募ることがもっとも苦労するところで、現在(2023年11月現在)もエントリーは受付中です。実行委員メンバーによる地道な声かけによってエントリーを促し、大会の開催へと向かっている最中です。
ーー本イベントの狙いは?
「仏教は葬儀や法事のときのもの」ではなく、日々の暮らしの中にある喜びや楽しみが感じられていく“ご縁”となるもの。今日の日本において宗教は「私には関係ないもの」、場合によっては「社会に不安や争いをもたらすもの」というイメージがあるかもしれません。しかし仏教は、誰しも一度は感じる自身の命や人生のあらゆる不思議を考え、知らされていく縁(よすが)として現代に受け継がれてきました。本大会は、宗派を超えて広く新たな仏教体験となる大会を目指しています。
ーーユーザーへのメッセージは?
当日は築地本願寺現地のほか、インターネット配信による参加(投票を含む)が可能です。ぜひご一緒くださいませ。
宗派を超えて広く仏教伝道を目指す
あらゆる宗派の僧侶が法話のあと、カラオケ形式で1曲披露。すべての出場僧侶の法話と歌を聞き終わった来場者が「もう1度一緒に手を合わせたいお坊さん」を選んで票を投じ、もっとも得票数の多かった僧侶がグランプリとなる大会だ。インターネットによるライブ配信も予定されており、その視聴者も投票に参加することができる。
第2回大会となる今回は、浄土真宗本願寺派 東京教区青年僧侶協議会との共催。築地本願寺の本堂を舞台として、多くの来場者が見込まれている。
大会名:第2回 法話のど自慢 世界大会 in 築地本願寺
開催日時:2024年1月21日(日)18時〜
開催場所:築地本願寺(東京都中央区築地3-15-1)
チケット発売:2023年12月1日(金)開始予定
「法話×のど自慢(歌)」出場僧侶を大募集中!
大会に出場する僧侶は、2023年11月30日(木)23時59分まで、自選他薦を問わず募集中。グランプリを決すること自体に意味があるのではなく、出場者も来場者も身近な形で楽しみながら仏教を感じることが大切とのこと。
最後に、大会を運営する任意団体「うたうんだぶつ実行委員会」からのメッセージを紹介しよう。
「歌」は宗教にとってかけがえのないパートナーです。仏教においても、聲明(しょうみょう)という旋律のあるお勤めや仏教賛歌などがあるように、「歌」と「仏教」は密接な関係にあるものです。普段の生活において「歌」を耳にしない日はありません。一方で「仏教」に触れている日常、というのは多くの人にとって馴染みのないものです。
仏教も日常の中で感じられることを、歌を通してみんなで共有したい!
そこで「法話と歌」を融合することを考えました。法話と合わせて、誰もが知っているような聞き馴染みのある流行歌を歌う。「歌」として届いた法話を、誰かが口ずさみながら思い返す。そんな、歌のなかに仏教があり、仏教の中に音楽があって響き合うことそれが新しい布教の形になるのかもしれない。
モノと情報にあふれた今という時代にありながら、ふと「生きる手応え」を探るとき外的な豊かさの限界を感じずにはいられません。この取り組みをみんなで一緒に楽しみながら作り上げたい。「生きる手応え」を確かめたい。そしてご縁のあった一人ひとりが今の自分自身に「なにか」の手応えを掴むことができますように。
合掌
僧侶たちが“法話”と“歌”でグランプリを目指す「法話のど自慢 世界大会」の第2回大会、気になる方はチェックしてみよう。