サイト終了のお知らせ

平素より「OneNews」をご利用いただき、誠にありがとうございます。本サイトは2024年5月15日をもってサービスを終了いたします。
サービス終了後、OneNews掲載の一部コンテンツ(ビジネス記事、マネー記事)は、
当社運営メディア「ウォーカープラス」に引き継がれますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

中小企業経営者の妻の意外な本音。「がんばっている夫を素敵だと思う」のに…「生まれ変わってもまた結婚したい」人は約4割!?

2023/10/12 12:30
SHARE

生命保険を通じて日本の中小企業を応援するエヌエヌ生命保険株式会社が、全国の中小企業経営者を夫に持つ女性263人を対象に「中小企業経営者の夫を支える妻の本音調査」を実施。今年(2023年)の「中小企業の日(7月20日)」に発表した調査結果には、「がんばっている夫を素敵だと思う」と回答した人が約8割に上る一方で、「生まれ変わってもまた結婚したい」と回答した人が約4割という興味深い内容が。そこで今回は、エヌエヌ生命保険株式会社の担当者に、結果から見えるものや調査の狙いについてあらためて聞いた。

「中小企業経営者の妻の本音調査」
「中小企業経営者の妻の本音調査」


「セレブ」「優雅」と思われがちな経営者の妻だが…

今回の調査は、従業員2人以上300人未満の規模の「会社経営者(社長、会長、取締役)」または「従業員のいる自営業者」を中小企業経営者と定義し、そんな夫を持つ妻を対象に行った意識調査。対象となった女性は263人。まずはエヌエヌ生命保険株式会社の担当者に、調査の狙いを聞いた。

「弊社では、中小企業経営者の妻に向けた、『経営者の妻のための情報サイト つぐのわ』という事業承継情報サイトをご提供しております。経営者の妻だからこその疑問や不安にお答えし、今からできる備えやお役立ち情報をお届けしておりますが、経営者の妻の想いを共有する場として、『「夫が社長」妻のつぶやき川柳』を募集開催するなどの活動も行っております。経営者である夫の努力を陰で見て支える心情が伝わる句が多く見受けられ、一般にはセレブ・優雅と思われがちな経営者の妻のイメージを覆す姿がうかがえました。そのような経営者の妻の姿を定性的にも紐解いてみたく、今回の『中小企業経営者の妻の本音調査』を実施した次第です」

「経営者の家庭での実態を探り、また経営者を支える妻の想いを発信することで、社会的にも経営者の妻という存在に関心を向けるきっかけにもなることを願っておりました」

エヌエヌ生命保険株式会社カスタマーエクスペリエンス部長の小橋秀司さんも、次のように語る。

「経営者の妻たちは、夫の働きぶりを応援し、家庭環境を整え、夫の健康面も気遣う役割を果たしています。これらの自己評価を通じて、妻たちの自負心が感じられました。夫が経営者として努力する姿を見て、妻たちはその姿を素晴らしいと感じ、誇りに思っています。このような妻たちの支えが、日本の中小企業経営者が事業を運営し、中小企業が存続する一助となっていると言えるかもしれません」

「経営者の妻」になったときの心境は?

【画像】「中小企業経営者の妻の本音調査」経営者の妻になった時の心境1位~5位
【画像】「中小企業経営者の妻の本音調査」経営者の妻になった時の心境1位~5位

それでは、調査結果を見ていこう。中小企業経営者の妻263人に「経営者の妻になった時の心境」を尋ねたところ、1位「経営者の夫を応援したい気持ちだった」(38.0%)、2位「生活が安定するのか将来について不安な気持ちだった」(33.1%)、3位「経営者の妻として責任を感じた」(18.6%)となり、「『社長夫人』になれたと嬉しい気持ちだった」はわずか1.9%という結果に。経営者の妻としての喜びよりも、自分たちの生活や社会的責任の重さを感じた妻が多いことがわかった。

経営者である夫を誇りに思う?

経営者である夫を誇りに思いますか
経営者である夫を誇りに思いますか

経営者としてがんばっている夫を素敵だと思いますか
経営者としてがんばっている夫を素敵だと思いますか

「経営者である夫を誇りに思いますか」という問いには、約7割(73.8%)が「はい」と回答。「経営者としてがんばっている夫を素敵だと思いますか」という問いにも、約8割(79.5%)が「はい」と回答。経営者としてがんばっている夫に対して誇りを持っている妻が多いことがわかった。

一方で、「夫が経営する会社で尊敬されていると思うか」を聞いたところ、61.2%が「はい」と回答。経営者である夫を誇りに思うと回答した73.8%との差が12.6ポイントあった。経営者の妻にとって、社内からの尊敬や経営能力の高さと、夫を誇りに思う気持ちは必ずしも同一ではないようだ。

経営者の夫を支えていると思う?

経営者の夫を精神面で支えていると思いますか
経営者の夫を精神面で支えていると思いますか

経営者の夫を健康面で支えていると思いますか
経営者の夫を健康面で支えていると思いますか

「経営者の夫を精神面で支えていると思いますか」という問いに「はい」と回答したのは約6割。続けて、「経営者の夫を健康面で支えていると思いますか」を聞いたところ、「はい」と回答したのは約7割と、健康面で支えているという回答が11.0ポイント高い結果に。

夫が経営者としてやっていけるのは妻のおかげだと思いますか
夫が経営者としてやっていけるのは妻のおかげだと思いますか

夫が経営する会社で、夫がワンマンだと思いますか
夫が経営する会社で、夫がワンマンだと思いますか

夫が家では妻がいないと何もできないタイプだと思いますか
夫が家では妻がいないと何もできないタイプだと思いますか


また、経営者としてやっていけるのは妻(あなた)のおかげだと思うか聞いたところ、「はい」と回答した人は約3割。「どちらでもない・わからない」が40.3%と最も多い結果となった。

さらに、夫が経営する会社でワンマンだと思うか聞いたところ、「いいえ」と回答した人が5割強(52.9%)と最も多く、夫は家で妻(あなた)がいないと何もできないタイプだと思うか聞いたところ、こちらも「いいえ」と回答する人が最も多く、46.0%だった。

夫は家で本音を言えている?

夫が家で本音を言えていると思いますか
夫が家で本音を言えていると思いますか

夫に仕事の愚痴など何でも話してほしいと思いますか
夫に仕事の愚痴など何でも話してほしいと思いますか

「夫が家で本音を言えていると思いますか」という問いには、約6割が「はい」と回答。続けて、「夫に仕事の愚痴など何でも話してほしいと思いますか」と尋ねたところ、53.6%の人が「はい」と回答した。40代以下の妻は、「はい」と回答したのが6割以上(20代:78.9%、30代:65.1%、40代:63.8%)となり、若い世代ほど夫には何でも話してほしいと思っている傾向にあるようだ。

本当は不満だけれど、我慢していることは?

本当は不満だけれど、我慢していること
本当は不満だけれど、我慢していること

さらに、「夫について本当は不満だけれど、我慢していることは何ですか」と尋ねたところ、約5割(47.5%)が「特にない」と回答。次いで「家事を手伝わない」「家族サービスが少ない」という結果に。年代別にみると、20代の妻は「休日を一緒に過ごせない」の割合が高いものの、全年代で「特にない」が高い割合に。

夫と妻のポジションの関係

決定権を握っているのは誰ですか
決定権を握っているのは誰ですか

ご家族を会社の役員に例えたら、それぞれどれが近い
ご家族を会社の役員に例えたら、それぞれどれが近い

夫と妻のポジション関係
夫と妻のポジション関係

家庭での権限について聞いたところ、家庭で決定権を握っているのは「夫」が最多で66.5%。一方、家庭で財布のひもを握っているのは「妻」が最多で55.5%という結果に。さらに、家庭内においてのそれぞれのポジションを会社の役職に例えてもらったところ、夫の役職は「社長」と回答した妻が最も多いのに対し、妻(自分)は「部長」と回答した人が最も多かった。

また、妻(自分)よりも夫のポジションを上位として答えたのは約8割。中小企業経営者夫婦の家庭では、夫が家庭内の上位ポジションで決定権も握っているが、財布のひもは妻が握っているという夫婦関係が垣間見えた。

夫について心配していることは?

会社や普段の生活で心配していることは
会社や普段の生活で心配していることは

現状のワークライフバランスは
現状のワークライフバランスは

「夫について、会社や普段の生活で心配していることは何ですか」と尋ねると、全体では「会社の経営は順調か」、「ストレスを発散できているか」が最も多く、次いで「健康な食生活が送れているか」、「睡眠が取れているか」と続いた。会社の経営状態と夫の健康状態に関しての心配事が多いことがわかる。

また、夫について、現実と理想のワークライフバランスを聞いたところ、現実の「仕事:家庭」のバランスの平均は「7:3(74.6%:25.4%)」、理想の「仕事:家庭」のバランスの平均は「6:4(63.0%:37.0%)」という結果に。現実と理想がそれほどかけ離れてはいないことがわかった。

約7割が「夫を愛している」と回答するも、「生まれ変わってもまた夫と結婚したいか」の問いに…

夫を愛していますか
夫を愛していますか

そして、「夫を愛していますか」を聞いたところ、約7割(72.6%)が「はい」と回答。また、「夫から愛されていると思いますか」という問いに対しても、約7割(73.8%)が「はい」と回答した。

ところが、「生まれ変わってもまた夫と結婚したいですか」と尋ねたところ、「どちらでもない・わからない」が最多で40.7%。「はい」と回答したのは約4割の39.2%という興味深い結果に。

年代別に見てみると、「夫を愛しているか」の問いに「はい」と回答した人が最も多いのは20代で84.2%。次いで40代が83.0%、60代が76.1%と、それぞれ約8割となっている。それ以外の年代は、30代が69.8%、70代が67.5%で約7割。50代は64.7%と約6割となっており、50代では約3割(32.4%)が「どちらでもない・わからない」と回答している。

「生まれ変わってもまた夫と結婚したいか」の問いに「はい」と回答したのが最も多いのは20代で52.6%。次いで30代が46.5%、60代が43.5%となっている。それ以外の年代は、40代が36.2%、50代が35.3%で約4割弱。70代では30.0%と3割にとどまっている。

結果から見えるポイント

今回の調査結果のポイントについて、担当者は以下のようにコメントしている。

「ポイントのひとつは、家族を会社の役職に例えた場合、経営者の妻の約8割は『夫』を自身の役職以上に例えた点。もうひとつのポイントは、約7割の妻が家庭の決定権を握っているのは『夫』と回答する一方で、財布のひもを握っているのを『夫』と回答したのは約4割だった点です」

「夫婦関係について、一般には家でのボスは妻、社長は家に帰ると“ただの夫”などと思われている側面がありますが、世間のイメージとは逆の結果が表れたと捉えています」

「世界経済フォーラムが2023年6月21日に発表した『Global Gender Gap Report』(ジェンダーギャップ報告書)において、日本のジェンダーギャップ指数が146カ国中125位であることが話題になりました。『政治参画』と『経済参画』の男女比が不平等に近い結果でしたが、『家庭参画』においても、いまだ『男女平等』とは言えない状況であることも考察できるかと思います」

「家庭の意思決定者について、自身と答えたのが約3割だった一方、財布のひもについては自身と答えたのが約6割という逆転した結果でした。家庭内で、経営者の妻は夫を上位ポジションと位置づけているため、妻は重要な決定事項を夫に任せつつも、お金に関する意思決定は別物であると認識しているという背景が推測できると思います」

最後に、ユーザーへのメッセージを聞いた。

「日本の企業の99%以上を占める中小企業において、先代社長の逝去に伴う代表者変更(親族内承継)時に、妻を含めた女性親族が突然事業承継を強いられるケースは決して少なくありません。一方で、事業承継や相続に関する事前準備の重要性を認識している経営者とその妻に向けた有用な情報は世の中にほとんどなく、支援体制も整っていません。このように『経営者の妻』は、全く珍しい立場でもなければ、中小企業において極めて重要な立場であるにも関わらず、社会的に見過ごされている状況にあります」

「私たちエヌエヌ生命は、今回の調査をきっかけに『経営者の妻』という存在自体に興味を持っていただき、また事業承継などの社会課題に対しても関心を向けてくれることを望んでおります」

■2023年6月にエヌエヌ生命保険株式会社で発表した「『夫が社長』妻のつぶやき川柳」
https://www.nnlife.co.jp/library/pdf/company/news/2023/20230612_wife-succession_senryu_award.pdf

■経営者の妻のための情報サイト つぐのわ
https://www.nnlife.co.jp/wife-succession/

あわせて読みたい

人気ランキング

お知らせ