サイト終了のお知らせ

平素より「OneNews」をご利用いただき、誠にありがとうございます。本サイトは2024年5月15日をもってサービスを終了いたします。
サービス終了後、OneNews掲載の一部コンテンツ(ビジネス記事、マネー記事)は、
当社運営メディア「ウォーカープラス」に引き継がれますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

出社とリモートワーク、理想的な割合は?2021年から2年間で変化した「問題を感じる」ポイント

2023/06/29 09:00
SHARE

今年(2023年)5月8日に新型コロナウイルス感染症の位置づけが「5類感染症」へ移行となり、ようやくコロナ禍が落ち着きを見せはじめている。

コロナ禍で急速な変化を余儀なくされたもののひとつが「働き方」だ。そんな「働き方」の現状を把握すべく、プラス株式会社ファニチャーカンパニーが「職場の居心地WEB調査」を実施。従業員数100人以上のオフィスで働くリモートワーク経験者500人を対象に行われたこの調査では、リモートワーク経験者の56.6%が、出社とリモートワークを併用した働き方である「ハイブリッドワーク」を望んでいるという結果が得られた。

また、リモートワーク時、オフィスに出社した際よりも仕事の進捗に「問題を感じることがある」と回答した人が、2021年の調査と比較して増加しているという結果も出ている。

【写真】「職場の居心地WEB調査」オフィス出社とリモートワーク、理想的な割合は?
【写真】「職場の居心地WEB調査」オフィス出社とリモートワーク、理想的な割合は?

リモートワークと出社併用のハイブリットワーク希望者が半数以上

Q1.あなたは、コロナ収束後も含めて今後、どの程度リモートワークを行っていきたいとお考えですか?(2023年調査/n=500)
Q1.あなたは、コロナ収束後も含めて今後、どの程度リモートワークを行っていきたいとお考えですか?(2023年調査/n=500)

「あなたは、コロナ収束後も含めて今後、どの程度リモートワークを行っていきたいとお考えですか?」という問いには、「基本的に毎日リモートワークしたい」と回答した人が33.6%、「基本的に毎日出社したい」と回答した人が9.8%。

「リモートワークする割合が多めがいいが出社も多少したい」、「出社とリモートワークの割合が半々程度がいい」、「出社する割合が多めがいいが、リモートワークも多少したい」といった、出社とリモートワーク併用の「ハイブリットワーク」を希望した人の合計は56.6%にのぼった。

リモートワークには弱点も?仕事の進捗に関する問題は…

Q2.リモートワーク時、オフィスに出社した際よりも仕事の進捗に問題を感じることはありますか?(2021年/2023年調査比較)
Q2.リモートワーク時、オフィスに出社した際よりも仕事の進捗に問題を感じることはありますか?(2021年/2023年調査比較)

「リモートワーク時、オフィスに出社した際よりも仕事の進捗に問題を感じることはありますか?」という問いには、「問題を感じることがある」と回答した人が74.4%で、70%だった2021年の調査に比べて増加していた。

増加の背景について、プラス株式会社ファニチャーカンパニーでは「多くの企業で自宅勤務要請が出ていた2021年との比較となるため、当時は『リモートワークできる職種の人はリモートワークをする』という方向で足並みがそろっていたとも考えられる。出社とリモートワークを個々に選択できるようになった現在では、同じチームのメンバーでも出社とリモートで分かれており、難しさを感じる人が増えたのではないか。また、2021年の時点では、『これまでリアルの場で接点のあった同僚たち』とリモートで働いていた人が多かったと予想するが、この2年間のなかで新入社員の加入や異動など人員構成の変化があり、『人柄や、仕事の進め方・仕事への取り組み方がまだわからない同僚』とも離れた場所で働くことになる。そういった点で難しさを感じるのではないか」と分析している。

リモートワーク時に感じる、仕事の進捗に関する問題は?
リモートワーク時に感じる、仕事の進捗に関する問題は?

「仕事の進捗」に関する具体的な問題について複数回答で尋ねたところ、「リモートのコミュニケーションでは相手の様子や感情を読み切れず、気を遣っている」と回答した人が最も多く38%。これは2年前とくらべて10ポイント高くなっている。次いで「文面でのやり取りが増え、コミュニケーションに時間がかかったり、齟齬が生じやすくなっている」が35%。こちらも2021年とくらべて5ポイント高くなっている。上位2項目に「コミュニケーション」というキーワードが入っている。

気持ちの面で問題を感じることは?

Q3.リモートワークを行うことで、気持ちの面で問題を感じることはありますか?(2021年/2023年調査比較)
Q3.リモートワークを行うことで、気持ちの面で問題を感じることはありますか?(2021年/2023年調査比較)

「リモートワークを行うことで、気持ちの面で問題を感じることはありますか?」の項目で「問題を感じることがある」と回答したワーカーの割合も、2021年の69.0%から2023年は69.6%と微増。

その理由として最も多かった意見は「職場の人たちの顔を見る機会が減って疎遠になる」というものだった。

リモートワーク時に感じる、気持ちの面に関する問題は?
リモートワーク時に感じる、気持ちの面に関する問題は?

2021年の調査と比較し、2023年の結果で大きく変化していたのは、「チームメンバーの様子が見えないと仕事をしているのか不信に感じる」という項目。2023年の調査ではこの点に問題を感じる人が、2021年に比べて8ポイント低下している。相手の状況が見えないことによる「不信感」は、2年間のなかで解決傾向にあるようだ。

最後に、「オフィスでの『人とのつながり』に求めていることは何ですか?」と複数回答で質問したところ、2021年の調査では「チームメンバーとすぐに打ち合わせの内容に適した場所で議論できる」が51%と最も多かったが、2023年の調査では37%に減少。一方、2021年に32%だった「チームメンバーの状況や様子がわかる」が40%に増加。最も多い結果となった。

リモートワーク時に感じる、仕事の進捗に関する問題は?
リモートワーク時に感じる、仕事の進捗に関する問題は?

依然として残る課題

今回の調査結果について同社の担当者は、「リモートワークでは、打ち合わせなど業務上の課題は減少している一方で、“人とのつながり”についての課題が依然として残っている。ワーカーがオフィスに求めるものはコミュニケーションの部分であることが再確認できた」と語っている。

2021年からの2年間で、リモートワーク下での活動ノウハウの蓄積によって改善傾向にある課題もあるが、気持ちの面での課題は根強く残っているようだ。同社では、「これからのオフィスワークでは、『他のメンバーが働く様子を肌で感じられること』がより大切になりそう」だとみている。

【調査概要:プラス「職場の居心地WEB調査」】
方法:インターネット調査
回収日:【2021年調査】2021年6月8日~6月11日/【2023年調査】2023年4月6日
対象:従業員数100名以上のオフィスで働く、デスクワークを含む業務を行う会社員、公務員
サンプル数:【2021年調査】500人/【2023年調査】500人

「職場の居心地WEB調査」(プラスファニチャーカンパニー公式Webサイト)
https://kagu.plus.co.jp/3814

プラス株式会社 ファニチャーカンパニー
https://kagu.plus.co.jp/

プラスのオフィス『PLUS DESIGN CROSS』
https://kagu.plus.co.jp/designcross/

あわせて読みたい

人気ランキング

お知らせ