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SNSフォロワー約20万人の漫画家が手掛ける化粧品「BUSY」が話題!起業から製品開発の裏話を聞いた

2023/06/24 10:30
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一般的なスキンケアは、クレンジングで化粧を落としたあとに洗顔し、化粧水で保湿をし、美容液を塗り、乳液で潤いを保つ…といったもので、工程とアイテム数はなかなか多いものだ。それだけの手間をかけられないという人にぴったりなのが「オールインワン」というアイテム。化粧水、美容液、乳液、クリームの役割を1本に集約した基礎化粧品だ。便利な反面、複数ステップの手入れに比べると物足りない、“妥協”して使っていると感じる人も少なくないそう。

子育てに忙しくても手軽に使えて、それでいてフルラインのお手入れと遜色のない仕上がりを目指した「BUSY」クイックオールインワンジェル。公式サイトとamazonで販売している
子育てに忙しくても手軽に使えて、それでいてフルラインのお手入れと遜色のない仕上がりを目指した「BUSY」クイックオールインワンジェル。公式サイトとamazonで販売している 【画像提供=芸子】

「妥協したくないあなたに贈るオールインワン」をコンセプトに2022年3月に発売を開始したのが「BUSY(ビジー)」のクイックオールインワンジェル。発売開始から1年を経て、子育て世代を中心に認知度を高めている。「BUSY」を手掛けるのはInstagramで15.1万人、Twitterで4.7万人(2023年6月22日現在)のフォロワーを持つ漫画家の芸子さん(@geiko_tumu)。大手化粧品メーカーの美容部員(以下、BA)として働いていた経験も持つ彼女が、なぜ自ら化粧品開発に乗り出したのか、その経緯をつづった開発秘話漫画も評判だ。二足の草鞋を履く芸子さんに、どうやって「BUSY」を成長させていったのか話を聞いた。

「子育て中でもできる趣味」と始めたInstagramでインフルエンサーに

――芸子さんはBAとして働かれていたんですよね?
【芸子】はい、美容系の専門学校を卒業後、大手化粧品メーカーのBAとして百貨店の店頭に立っていました。24歳で長女を妊娠・出産して、3年間の育児休業(以下、育休)を取得しました。私が勤めていた会社は女性が活躍している会社ということもあって、育休はひとりにつき3年取れて、時短勤務も小学校3年生まで可能と、手厚く用意されていました。私がいたエリアでは育休を3年取る人は少なく、1年から1年半取得する人が多かったですね。そんななかでも、3年間快く育休を取らせてもらえました。

――産休・育休を取られたのがBAとして働いて5年目のころですね。会社としてはどのような立ち位置だったのでしょうか?
【芸子】勤めていたところでは各社員にランクが設定されていて、毎年テストを受けることでランクアップしていきます。ある程度のランクに行くと面接や試験を経て社内のメーキャップアーティストになったり、開発や企画など希望する部署に異動できたりするシステムがあったんです。5年目というのはちょうど挑戦できるタイミングでした。なので、出産のタイミングを遅らせればメーキャップアーティストになる道を選んでいたかもしれません。

「社会復帰どーすんの?!」第1話 03
「社会復帰どーすんの?!」第1話 03 【画像提供=芸子】

――ご家族が「単身赴任は嫌だ」というお考えがあったという話もありましたね。
【芸子】夫はプライベート重視で家庭を優先してくれる人なんです。私は地方採用で、地元のデパートで働いていました。もしメーキャップアーティストになると、東京・名古屋・大阪に拠点を置いて、各地のデパートに配属されるという流れになるので、どうしても単身赴任になってしまうんです。会社では女性の単身赴任も当たり前という空気感でした。ただ、家庭のことも考えて、そこは一旦保留という形にして育休に入りました。当時の理想としては、子どもが大学生になって上京したら、そのタイミングで一緒に上京して働くみたいなこと考えていましたね。第1子の出産が24歳のときと比較的早かったので、子育てがひと段落したらまた自分のキャリア形成をしていけばいいと。社内でもキャリアアップする人は子育てがひと段落してからか、子どもを持つ前かのどちらかでした。

――当時、漫画は描いていなかったのですか?
【芸子】友達の似顔絵を描くことくらいはありましたが、漫画を描くようになったのは出産後からですね。

「社会復帰どーすんの?!」第3話 02
「社会復帰どーすんの?!」第3話 02 【画像提供=芸子】

「社会復帰どーすんの?!」第3話 03
「社会復帰どーすんの?!」第3話 03 【画像提供=芸子】

――漫画を描くようになったきっかけを教えてください。
【芸子】第1子妊娠時、切迫流産の危険もあって1カ月絶対安静状態でした。一方、周囲の友達は遊び盛りというのもあってSNSを見たときに自分の生活とのギャップが苦しくって、SNSは全部やめてしまいました。ただ、出産後は自分にできることがなかなかないんですよね。運動も難しいし、子連れでカフェもハードルが高い。家で子どもが寝ている間にできて子どもが起きたらすぐに中断できる趣味ってなんだろうって考えて、チラシの裏に「子どもがこんな顔で泣いていたな」とイラストを描くようになりました。そのうち、こんな声だったなとか、シチュエーションを絵の横に書くようになって。そのうちイラストがたまってかさばってきたので、スマホで撮り、見返すにはInstagramが便利だろうということでアカウントを新しく作り投稿を始めました。

――今はTwitterとInstagramの両方を運用されていますが、違いを感じていますか?
【芸子】Instagramはフォロワーを増やしていかないと見てもらえないと感じています。Twitterはフォロワー数が少なくても、拡散力が強いと感じます。私のことを知らない人にも届く印象がありますね。最近ちょっと投稿が少なくなってしまっていますが。

――漫画家とBUSYとの全く違う業態での二足の草鞋は大変そうですね。
【芸子】別の業態ではあるんですが、私の場合はリンクしているんです。漫画を投稿すると、フォロワーさんがBUSYのことを思い出してくださるのか、BUSYが売れたりするんですよ。Twitterでも日常漫画の投稿に合わせてツリーでBUSYの開発秘話漫画のリンクなどを紹介がてら貼ると、日常漫画を初めて読んでくださった方が、開発秘話漫画も見てくださってBUSYを知ってくださるという流れがあります。漫画を描いていると、BUSYの作業が進まないということはあるんですが、それでも漫画がBUSYのPRを果たしてくれるので、両者が成り立っています。

――BUSYは注文が入ったときに、芸子さんの手作業で商品を発送しているというわけではない……ですよね?
【芸子】できるだけ、私自身に作業負担が集中しないよう事前にフローやシステムを設計しました。抱えている漫画連載の仕事は人に任せられる部分が少ないし、時間がかかる。なので、化粧品のほうは私がやらなくてもいいところは外注しよう、私がやらなくてはいけないものに対してもなるべく簡略化しようということで発売前から体制を整えたんです。例えば、返品の窓口を専用のGoogleフォームにして、効率よく対応できるようにしたりしました。これは、化粧品を作り始めるという話をInstagramで投稿したときに、家族経営で化粧品メーカーをされているというフォロワーの方から「問い合わせ窓口の対応が一番大変だ」と教えていただいたことから、事前に考えた対策です。

――手放せる作業は手放すというのがポイントなんですね。
【芸子】そうですね、漫画についてもそうです。人物の線画までは自分で描きますが、背景とかトーン処理はアシスタントの方にお任せすることもあります。

芸子さんの書籍を読む

■ パパ、浮気してるよ?娘と二人でクズ夫を捨てます
1巻はこちら(外部サイト)
2巻はこちら(外部サイト)

■芸子
Instagram:@geiko_tumu
Twitter:@geiko_tumu
■BUSY
Instagram:@busy___official
ホームページ:https://busy.official.ec/

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