2022年は物価高騰、円安の影響でさまざまな値上げの影響を受けた年といえるだろう。2023年に入ってからも値上げの影響は引き続き出ている状況だ。そんななか、世の中のサラリーマンの行動に変化はあったのだろうか。
値上げ対策として、節約を始めたり、副業を始めた人は多いのではないか。そこで今回、金融ジャンルをメインとしたWeb制作や運営支援を行っている株式会社コンプライアンスが、20代～60代の会社員556人を対象に「副業」に関する調査を実施した。
物価が高騰しても給料は上がらない！物価高騰で困っていることは？
はじめに、物価高騰により生活に影響は出たのかを聞いた。
「物価高騰により生活に影響は出ましたか？」と質問したところ、8割以上が「かなり影響が出た(30.2％)」「少し影響が出た(50.9％)」と回答。物価高騰の影響により、多くの人の家計に影響が出ているようだ。
大手外食チェーンでも多くのメニューが値上げしており、生活をしていくなかで影響に感じることが多いのかもしれない。また物価は上昇傾向にあるが、その分給料はどう推移しているのだろうか。
そこで、「物価高騰に見合う分給料は上がりましたか？」と質問したところ、9割以上が「変わっていない(82.2％)」「下がった(11.9％)」と回答。物価は上昇しているものの、給料が上がった人は少ないようだ。
そのため、物価高騰の影響が家計を逼迫させていると予想できる。会社自体も円安などの影響を受けていると考えられるため、市場の物価高騰に対して給料を上げるという経営判断が難しいのかもしれない。では、実際に物価が高騰して困るものは何なのか。
「物価が高騰して困っているものは何ですか？(複数選択可)」と質問したところ、「水道光熱費(78.8％)」の回答が最も多く、次いで「食材(野菜、肉など)(63.3％)」「食料品(60.8%)」「ガソリン代・灯油代(46.0％)」「トイレットペーパー・ティッシュペーパー(29.3％)」と続いた。水道光熱費や食材、ガソリン代など、日常生活でよく使用するものの物価高騰に困っている人が多いようだ。
日常生活で必要なものに関しては支出を抑えることが厳しく、その分、趣味や娯楽などの支出を減らすといった対応をしているのかもしれない。
約半数の会社員が収入を増やすために何もしていないと回答！
先ほどの調査で最近の物価高騰に対して給料が上がった人は少ないことが判明した。では、現在の収入に満足している人はどのくらいいるのか。
「ご自身の現在の収入に満足していますか？」と質問したところ、9割以上が「満足していない(71.4％)」「もう少し増やしたい(22.7％)」と回答した。自身の収入に満足している人はまだまだ少ないようだ。
では、収入を増やすために何か行ったことはあるのだろうか。
「収入を増やすために行ったことはありますか？(複数選択可）」と質問したところ、「特に何もしていない(48.4％)」と回答した人が最も多く、次いで「ポイ活を始めた(40.3％)」「株式投資を始めた(18.7％)」「副業を始めた(8.5％)」と続いた。物価の高騰や収入面の不満はあるものの、まだ何もしていないという人が多いようだ。
一方で、ポイ活や株式投資などスキマ時間を使って別の収入を得ている人もいるため、スキマ時間を使ってできる副業する人は増えていくかもしれない。
物価高騰などの影響で、今後は副業をする会社員が増えるかも
今回の調査で物価高騰に見合う分給料が上がらなかった人は9割以上いることが判明した。最近の水道光熱費や食材費などの高騰で生活に影響を受けた人も多いようだ。
収入軸が会社だけだと生活を逼迫してしまう可能性が高まってしまうことが考えられる。物価高騰への対応や老後の資金問題を解決していくなかで、収入の軸が複数あることは重要なポイントのひとつ。そのため、会社とは別に収入軸を増やす人は今後増えていくと予想できる。
今回調査を行った株式会社コンプライアンスは、「Web制作」「アクセスアップ」「効果測定」まで、クライアントをフルサポートすることをビジョンに掲げ、ニーズに合わせたサービスを提供する企業。Web制作では金融ジャンルをメインとした運営支援を行っている。
＜調査概要：「副業」に関する調査＞
調査期間：2023年3月29日～30日
調査方法：インターネット調査
調査人数：556人
調査対象：20代～60代の会社員
モニター提供元：日本ビジネスリサーチ
