サイト終了のお知らせ

平素より「OneNews」をご利用いただき、誠にありがとうございます。本サイトは2024年5月15日をもってサービスを終了いたします。
サービス終了後、OneNews掲載の一部コンテンツ(ビジネス記事、マネー記事)は、
当社運営メディア「ウォーカープラス」に引き継がれますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

登録者数50万人超えの人気マネー系ユーチューバーが優しく解説。「円相場」変動の要因とその影響

2023/05/11 18:59
SHARE

すでに円安の影響は知らず知らず実感している

では、この円相場の変動が私たちにどんな影響を及ぼすのでしょうか?日本経済に及ぶ影響については、立場によって異なります。自動車メーカーのような輸出企業は、外国に製品を販売することで代金を受け取っています。たとえばアメリカに製品を売るケースでいうと、米ドルでの販売価格が同じであれば1ドルが100円よりも130円のように円安が進んだほうが日本円での売上は大きくなります。

一方で、昨今の状況がまさにそうですが、あまりにも円安が進んでしまうと打撃を受けるのが輸入企業です。外食チェーンでいえば、円の価値が高い円高のときには外国から食材を安く仕入れることができていたのに、円の価値が下がって円安が進むと食材のコストがどんどん上がってしまう。結果として、販売価格を上げざるを得ずに客離れが進んでしまうということにもなりかねません。

ですから、自分が勤める会社が輸出企業なのか輸入企業なのかによって、個人に及ぶ影響も異なってきます。輸出企業なら円安で、輸入企業なら円高で業績が拡大し、それが給料に反映されることもあるでしょう。

また、もっと個人的なところに及ぶ影響でいうと、もうみなさんも実感しているのではないでしょうか。円安が進んだことで海外からの輸入に大きなコストがかかるようになりますから、スーパーで買い物をするにも飲食店で食事をするにも、以前よりどんどん値上がりが進んでいることを感じているはずです。

加えて、株式投資をしている人にはまたちがった影響が及びます。たとえば、米国株に投資をしている人の場合なら、1ドル=100円のときに米国株を買ったあとに1ドル=120円になったとすれば、20円分の利益を得ることができます。もちろん、逆もしかりで、1ドル=100円のときに米国株を買ったあとに1ドル=80円になったら、20円分損をするというわけです。

ですから、とくに米国株など外国株に投資をしている人の場合だと、円相場に注目することは重要なポイントになるでしょう。また、その変動を左右する背景にも目を向けられるようになると面白みというものも感じられるようになりますし、投資にも有利に働いてくれると思います。

この記事のひときわ#やくにたつ
・頭に「円の価値が」をつけて円安・円高を理解する
・円相場の変動は「需要と供給」によって決まる
・米国株など外国株に投資をしている場合は円相場に注目することが大切

構成=岩川悟(合同会社スリップストリーム)、取材・文=清家茂樹

『これだけやれば大丈夫!お金の不安がなくなる資産形成1年生』
KADOKAWA(2021)
小林亮平 著

(プロフィール)
【プロフィール】小林亮平(こばやし・りょうへい)
1989年5月22日生まれ、神奈川県出身。横浜国立大学経営学部卒業後、三菱UFJ銀行に入行。同行退社後、ブログやSNSで資産形成(つみたてNISAやiDeCo、楽天経済圏、ふるさと納税など)の入門知識を発信。現在はYouTubeチャンネル「BANK ACADEMY」の運営に注力しており、チャンネル登録者数は53万人を超える(2023年3月時点)。「超初心者でも理解できるよう優しく伝える」をモットーに、自作のイラストを駆使した解説や、フォロワーからの質問に対する丁寧な返事が好評を得ている。著書に『これだけやれば大丈夫!お金の不安がなくなる資産形成1年生』(KADOKAWA)がある。

あわせて読みたい

人気ランキング

お知らせ