デジタル変革の最前線で、組織の核となる人材育成に革新をもたらすグロースX。その舵を取る津下本耕太郎さんの素顔とは?人事部門からマーケティングまで、BtoBで人材育成サービスを展開する同社。しかし、彼らの真骨頂はeラーニングの枠を超え、研修とディスカッションを組み合わせた独自の学習スタイルにある。自己肯定感を高めることをミッションに掲げる津下本さんは、なぜこの道を選んだのか?今回は、彼のキャリアやグロースXの将来像についても探った。

株式会社グロースX 代表取締役社長の津下本耕太郎さん
株式会社グロースX 代表取締役社長の津下本耕太郎さん【撮影=阿部昌也】


未来を切り開く人材育成、グロースXの革新的アプローチ

ーー貴社の事業内容について、具体的に教えてください。
【津下本耕太郎】組織のデジタル部門、人事部門、マーケティング部門を対象に、BtoBで人材育成サービスを提供しています。中心となるのはeラーニングですが、単に内容を渡すだけでは自律的に学習するのが難しい方もいるため、研修みたいな側面を組み合わせてみんなで議論し合い、やってみたいことや、学びを抽出したりすることを繰り返し行うようにしました。そういった形の事業をメインでやっています。

【写真】人材育成サービスのグロースXは、網羅的マーケティングカリキュラムとチャット形式のeラーニングを用いて、議論をしながら学んでいくシステム
【写真】人材育成サービスのグロースXは、網羅的マーケティングカリキュラムとチャット形式のeラーニングを用いて、議論をしながら学んでいくシステム【撮影=阿部昌也】


ーー貴社のミッションに「自己肯定感のある社会をつくる」という言葉がありますが、この想いについて教えてください。
【津下本耕太郎】この会社の構想段階から立ち上げるまでの間にコロナ禍が訪れて、日本経済の凋落や、リモートワークへの移行に伴う不安など、社会全体が大きな変化と不確実性に満ちていました。ちょうどそのころに、働き方やデジタルトランスフォーメーション(DX)の必要性など、根本的な変化が求められるなかで、自分自身に投資し、将来に向けて前進することができれば、社会全体の「自己肯定感」を高めることができると思って。この「自己肯定感」という言葉が、我々のミッションとしてふさわしいと感じたのです。

公式サイトでは、グロースXの仕組みについて詳しく説明されている
公式サイトでは、グロースXの仕組みについて詳しく説明されている【提供画像】


ーーその言葉は、どこかからインスピレーションを得たものですか?
【津下本耕太郎】実は、社内から「自己肯定感」という言葉をミッションに取り入れたいという声が上がりました。当時、僕は子育て中であり、子どもの未来を考えたときに、「セルフエスティーム」(自尊心)という概念が非常に重要だと感じていました。これは、自己肯定感と同義ではありませんが、自分自身を尊重し、認めることの大切さを強く意識していました。そこで、この言葉を社員と共感し合い、今のミッションに取り入れた次第です。

学習成果を最大化するグロースXの教育支援サービス

ーーeラーニングで内容を渡すだけでは自律的に学習しないと気づいたのは、どういったことがきっかけでしたか?
【津下本耕太郎】前職で別の会社を経営していたときに、人材育成に何回か注力しようとしましたが、なかなかうまくいかなかった経験があります。課題図書や任意の研修など、自主的に学習を任せる形だと、数カ月後には意識の高い1、2割の人しか真面目に学んでいないといった状況が見受けられました。評価制度に組み込んだり、給与に反映させるなどの方法もありますが、それって企業側が強制して動機をコントロールすることになるので理想的な状態ではありません。そこで今回、自律的に学んでもらうにはどうすればいいかを考え抜いた結果、チーム間のつながりを重視することが重要だと気づいたんです。同僚のアイデアを共有し合ったり、ランキング制度で切磋琢磨してもらうことで、他者との関わりのなかで学びが生まれる環境を作り出しました。このようなチーム全体での取り組みは、日本人特有の「チームを裏切りたくない」という性質もあるため、より多くの方が継続して学ぶようになったんです。

普通のeラーニングでは、渡して終わってしまうケースが見受けられたので、ランキング制度や同僚との関わりを生み出すなど、ユニークな仕組みを導入した
普通のeラーニングでは、渡して終わってしまうケースが見受けられたので、ランキング制度や同僚との関わりを生み出すなど、ユニークな仕組みを導入した【撮影=阿部昌也】


ーー学習支援に特化した理由は何ですか?
【津下本耕太郎】範囲が広く、絶えず変化していく業界の特性から、企業内での人材育成には限界があると感じたからです。たとえば一流の大企業では自前でしっかりとした研修プログラムを構築できますが、それでもすべてをカバーするのは難しいです。普遍的な知識やスキルは外部から取り入れてもいいと思いますが、組織特有の戦略や考え方などは内部で育てるべきです。我々は、企業が内部でしかできない部分に集中できるよう、基礎的な部分の教育をサポートしています。このアプローチには、多くの企業からニーズがありました。

「日本人特有の性質を逆手にとり、学びが継続できるように設計した」と、語る津下本さん
「日本人特有の性質を逆手にとり、学びが継続できるように設計した」と、語る津下本さん【撮影=阿部昌也】


ーー利用者の成長は、把握できたりするのですか?
【津下本耕太郎】はい、企業ごとに求めるスキルが異なるため、一律には測りにくい部分もありますが、最近はスキルを明確に定義し、ビフォーアフターで成長を測る取り組みを強化しています。

デジタルマーケティングの速い変化を乗り越えるグロースXのソリューション

ーーデジタルマーケティングの世界は大きく変化していますが、そのスピードは速いと感じますか?
【津下本耕太郎】確かに、変化は速いですね。消費者が接するデバイスや情報は多様化しており、それに伴い消費者の判断基準や情報の前提も変わってきています。今はただ商品を多くの人の目に触れる場所に置くだけではなく、より深い顧客理解や、それにもとづいた関係構築が求められています。特に、SNSの影響力が増している現代では、商品の市場への打ち出し方も以前とは異なります。DtoCブームなどを見ても、商品を売り出す方法が大きく変わっていることがわかります。我々は、このような生きた情報を含めて、顧客に適切なサービスや商品を届けることの重要性を強く感じています。

津下本さんは、DXに積極的な企業とそうでない企業の差が大きいことも、社会的には問題と指摘する
津下本さんは、DXに積極的な企業とそうでない企業の差が大きいことも、社会的には問題と指摘する【撮影=阿部昌也】


ーーデジタルマーケティングやAIに関する人材育成で現在直面している課題は何でしょうか?
【津下本耕太郎】多くの企業がオペレーションを回せる、または統括できる人材が不足していると感じています。特に、上層部がデジタルトランスフォーメーションに積極的な企業は早い段階でPDCAサイクルを回し、成果を上げていますが、そうでない企業は苦戦しているようです。また、デジタルマーケティングやAIは一部でブラックボックスと捉えられがちで、これを理解していない上層部のもとでは効果的な戦略を立てることが難しいです。このような課題が、人材不足につながっていると考えられます。

ーーAIの運用において現在直面している課題は何ですか?
【津下本耕太郎】AIの活用については、まだフルに活用する道筋が完全には確立されていない状況です。自社内でのフル活用と、サービス体験を通じてお客様に提供する側面の両方において、どのようにデータを活用し、パフォーマンスを向上させるか研究開発的な検証を進めていますが、まだ明確な勝ち筋が見つかっていないというのが実情です。

ーーAIをフル活用するにはどうすればよいですか?
【津下本耕太郎】AIの有効性はデータの優位性に大きく依存します。ただし、単にAIを組み込むだけではなく、実際に業務において有効に機能するような状態をつくり出すことが重要です。経験値も大きな要素となりますし。多くの企業がまだAIをうまく活用できていないのが現状です。

ーーAIの一般化はいつごろになると思いますか?
【津下本耕太郎】それは予測が難しいですが、既に特定の業務では大きな効率化が見られています。しかし、AIによる間違った答えのリスクも存在し、人の複合的な判断が重要となるため、全面的なAI依存はまだ危険です。AIの威力は徐々に発揮され始めていますが、完全な一般化にはもう少し時間がかかるでしょうね。

マーケティングの未来を創る、グロースXの革新的ビジョン

ーー会社を立ち上げた背景や経緯を教えていただけますか?
【津下本耕太郎】僕は、マーケティング業界に15年ほど携わっていて、主にマーケティング支援の側にいました。そして、5年前に大手企業を相手にマーケターとして活躍する西井敏恭と一緒に事業を立ち上げました。我々が業界に入った当時は、SEOを頑張って、検索連動型広告を頑張って、メルマガを頑張るくらいでしたが、この10年でデジタルマーケティングの世界は大きく変化しています。SNSの登場やデータの重要性、AIの導入など、多くの新しい要素が加わりました。この変化により、マーケティングの核心部分も進化し続けていることを実感しました。

マーケターの西井敏恭さんと一緒にグロースXを立ち上げた津下本さん。この10年でデジタルマーケティングの世界は大きく変化したそう
マーケターの西井敏恭さんと一緒にグロースXを立ち上げた津下本さん。この10年でデジタルマーケティングの世界は大きく変化したそう【撮影=阿部昌也】


【津下本耕太郎】我々は、「非対称」と呼んでいるのですが、業界に新たに入る人たちと、以前からいる人たちとでは、目にしてきたものや経験が大きく異なると思ったので。マーケティングに関する書籍が増え続けるなか、どこから学び始めればよいか迷っている人も多いです。そして、それぞれが好きな本を買って学び業務を進めていっても、そろわない部分がきっと出てくると思ったんです。それだったら、ベースの部分をそろえる仕組みが必要なのでは?と、西井が実践してきたようなマーケティングメソッドを届けていこうと、事業を立ち上げました。変わらない商売の原理原則と、上物で変わってくる部分もありますが、もちろんそういう部分もカバーしています。グロースXで基礎を身につけておけば、未知の領域においてもいいスタートが切れるのではないかと、そんな思いで始めました。

ーースタートラインを整えるということですね。
【津下本耕太郎】はい、まさにそのとおりですね。

ーーグロースXがほかのマーケティング支援サービスと異なる点は何ですか?
【津下本耕太郎】当社の特徴は、ほかのサービスと根本的に異なるわけではなく、むしろ外部のサービスやパートナーシップとの連携を重視しています。マーケティングは多様な要素が絡み合う業務で、外部とのコラボレーションが不可欠です。我々は、業界の共通言語を理解し、効率的に活用できるような土台を提供することで、クライアントの価値を増幅させることを目指しています。これは、たとえば、野球で、ルールを覚えて基礎トレーニングをすることと同じです。基本を身につけているかどうかで、その後の成果に大きな差が出るじゃないですか。

ーー株式会社グロースXの将来についての展望を教えてください。
【津下本耕太郎】グロースXは、世の中にあるさまざまなノウハウを活用して、人々の成長や社会全体の向上につなげる体験を提供することを目指しています。我々のビジョンは、有益な情報や知識が、それを必要とする人々に最適な方法で届けられるような仕組みを作ることです。情報にはある種の意思があり、それが最も価値を発揮できる場所へ自然と流れていくと考えています。

社会全体の向上につなげる体験を提供することを目指しているグロースX。目指すところは、有益な情報や知識を必要とする人々に最適な方法で届けるようにすること
社会全体の向上につなげる体験を提供することを目指しているグロースX。目指すところは、有益な情報や知識を必要とする人々に最適な方法で届けるようにすること【撮影=阿部昌也】


【津下本耕太郎】現在は、チャット小説型という形式で、読みものとしてだけではなく、同僚の意見が見られたり、気づいたことについて会話する体験ができるような、新しい形式のコンテンツを開発しています。これらの取り組みは、情報がどのように収集され、最大化されるかに焦点を当てており、最終的には、情報が集まり、誰かの成長や成功に寄与する場を作り出したいと思っています。

【津下本耕太郎】我々の目標は、単にプラットフォームを提供することではなく、情報が流れることで実際に人々の力になり、成長を促すことができるような独自の価値を提供することです。情報の形態は多様であり、それが映像であったり、書籍であったり、ノートのような形であったりするかもしれませんが、それぞれが最も効果的に届けられるように工夫しています。グロースXは、情報を届ける方法自体に革新をもたらし、それを通じて人々の潜在能力を引き出すことを目指しています。そういった最高の形が作れたらいいですよね。

価値ある社会貢献へ、津下本耕太郎のビジョン

ーー津下本さんのキャリアと仕事についてお話しいただければと思います。システムエンジニアとしてそのキャリアをスタートされたと思いますが、独立にいたるまでの経緯についてもお話しください。
【津下本耕太郎】僕は、理系の学生で、研究としてプログラミングで脳のドーパミンのモデルを学んでいました。そして卒業後は、その経験を活かしてシステムエンジニアとして3000人規模の会社でキャリアをスタートさせ、企業の大きな取り引きを支えるシステムやサービスの開発に関わりました。それはそれで非常に充実していたのですが、1年目を終えたころには、どんなに優れたシステムを作っても、受託開発ではその価値以上の報酬を得ることは難しいと感じるようになったんですよ。そして、3年くらいすると、もっとフィールドに立って勝負をいっぱいしたいって、沸々と思ってしまって。それで、恵比寿にあったSNSマーケティング支援を行う「アライドアーキテクツ」という会社に入社しました。そこでは、小規模ながらも自分の力を試す絶好の機会を得られ10個近くのSaaSのようなサービスや、ユーザー同士をつなげるサービスの立ち上げに携わったんです。その後、役員となり、2013年には、会社が東証マザーズに上場。この時期が、僕のキャリアにおける重要なターニングポイントのひとつでしたね。

「社会貢献ができ価値あることをやっていきたい」と、語る津下本さん。今は、グロースXを通して、人材育成という社会課題に向き合っている
「社会貢献ができ価値あることをやっていきたい」と、語る津下本さん。今は、グロースXを通して、人材育成という社会課題に向き合っている【撮影=阿部昌也】


【津下本耕太郎】僕は、社会にとって貢献度が高く、価値の高いことをやりたいとずっと考えていました。そして、年金制度の問題や人口ピラミッドの歪みなど、シニア世代が社会的に荷物扱いされている現状に対し、何か変えたいと思ったんです。そこで、2017年にシニアの方々が自分の遺言を委託したり、人生の思い出を整理して後世に残すようなサービスを提供する企業を立ち上げました。父親に、その事業のファーストユーザーになってもらい、彼の人生の歴史を振り返るムービーを作成するなど、さまざまなアイデアを試したんです。ところが、父親に「いや、そもそもそんなに残りたいと思ってない」っていうふうに言われてしまい(笑)。残したいと願うのは僕のほうなんだなと気づかされました。そして、このビジネスについて、じっくり時間をかけて考えたいけど、アイデアが思い浮かばず悩んでいるときに、西井との会話が新たな方向性を示してくれたんです。

【津下本耕太郎】教育や生といった重要なことをやりたいと考えたときに、日本の現状や経営で感じていた人材育成の問題、社会人が学び続けないという現実に直面し、これらはすべて大きな社会課題だと気づきました。僕らが今、過渡期にいるとよく言われますが、実際は常に変化の時代にいるのだと思います。だからこそ、学び続ける文化を根付かせることができれば、社会にポジティブな変化をもたらすことができるのではないかと考えました。これは、とても重要なテーマだと確信できたので、今は、このビジネスを邁進してるっていう感じです。

ーー仕事をするうえで、そしてリーダーとして重視している点についてお聞かせください。
【津下本耕太郎】仕事において一番大切にしているのは、目標に向かって自分自身やチームがどれだけ全力で取り組める環境を整えられるかです。特に代表を務める立場として、目標が不明確な状況ではチームメンバーが混乱し、迷うことになります。そうならないためにも、目標を明確に描き、一緒にそのギャップを埋めていけるよう努力しています。

【津下本耕太郎】リーダーとしては、自分自身の能力についても理解しています。得意分野はあるものの、僕を含めたチームのメンバーの中には僕よりも遥かに優秀な人材がいます。それを十分に理解し、優秀な人材や社会的リソースを集めることができるかどうかが非常に重要だと考えています。この会社を創業する際も、そのような思いで臨みました。結局のところ、明確な目標があり、それを実現するための強力なチームがあれば、目標は達成できると信じています。

ーーご自身の展望についても教えてください。
【津下本耕太郎】僕自身は、巨大な会社を築くことよりも、むしろ生産性の高い組織を作り上げることに重きを置いています。生産性は社会の成長性と直結していますし、その向上を追求することで、小さな規模であっても、質の高い成果を生み出し、投資にもつながる重要な要素だと考えています。あと、ビジネスではないですが、社会に対しても品質の高い価値を提供できるような活動にも関心があるんです。たとえば、ジャパンハートの吉岡先生のような方々に大きな関心を持っています。吉岡先生は、「情熱大陸」などでも紹介されているように、ミャンマーやカンボジアでの医療活動に取り組むNPOの代表で、地域医療に大きく貢献されています。最近もミャンマーに行って、直接その医療活動を見てきました。

必要としている人々や組織を支援することに意義を感じ、社会貢献につながる分野で役立ちたいと、個人のビジョンを明かしてくれた
必要としている人々や組織を支援することに意義を感じ、社会貢献につながる分野で役立ちたいと、個人のビジョンを明かしてくれた【撮影=阿部昌也】


【津下本耕太郎】吉岡先生のように、医療活動など社会貢献につながる分野で何か役立てることができればと思っています。金銭的なリターンを目的とするのではなく、必要としている人々や組織を支援することに意義を感じています。すでに少しずつですが、そうした支援活動に関わっており、将来的にはこのような活動をさらに拡大していきたいですね。そのような生き方ができれば、きっと僕は満足すると思っています。

ーー社会貢献活動に関わり始めたのはどのくらい前からですか?
【津下本耕太郎】まだそれほど長くはありませんが、現地を訪れて活動に触れたことで、心が動かされたんですよね。だから、そのストーリーをほかの人に伝えることの重要性も感じています。ジャパンハートのような組織との関わりを通じて、グロースXのサービスを活用してもらったり、マーケティングの支援を提供するなど、少しずつですが関与を深めているところです。たとえば、彼らのクラウドファンディング活動をサポートしたり、より多くの人にその素晴らしい活動を知ってもらうように努力しています。giveしたい人がいっぱいいる人生は、きっと幸せな人生な気がするんですよね。

ーーすごく素敵な生き方だと思います。ありがとうございました。

ただのビジネスマンではなく、教育と社会貢献への深い情熱を持つ津下本耕太郎さん。彼の熱意と先見性は、グロースXという企業が持つ革新性と社会への影響力を象徴していた。教育と成長を核に据え、デジタルマーケティングの未来を創造していく彼のビジョンは、単に技術や知識の伝達を超え、人々が自己実現へと進むための力強いソリューションを提供している。この社会貢献に対する情熱と実践は、ビジネスの枠を超えた広がりを持ち、きっと多くの人々に影響を与えるのだろう。

取材・文=北村康行 撮影=阿部昌也