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両手が使えてライトもついちゃう拡大鏡「スモリアフリー3」が一般販売をスタート!広報に聞いた“改良の歴史”とは

2024/03/18 19:00
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片手で持つことなく、暗い場所でも手元を明るく照らしてくれる便利な拡大鏡を、福岡県のスリーアール株式会社が開発した。商品名は「スモリアフリー3」。2023年11月10日から翌年1月8日の期間にクラウドファンディングMakuakeでプロジェクトが公開され、目標を達成したのちに2024年2月6日より楽天市場やAmazon、さらには自社公式ショップにて通常販売をスタートしている。

両手・両耳がルーペから解放される!ありそうでなかった首かけ式のルーペをスリーアール株式会社が開発・改良
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「スリーアール株式会社は、社会情勢に合わせて便利な製品を市場に送り出すことで、社会貢献を実現する会社です。『スモリアフリー3』は、視覚的なハンデにより情報から遠ざかることなく、ひとりでも多くの人が社会参加を果たせるよう、微力ながらお手伝いするために生まれた器具なんです」

こう語ってくれたのは、広報の大石浩貴さんだ。送料込みの1980円で入手できる、シンプルでいて使い勝手抜群の「スモリアフリー3」について、さらに深掘りしていく。

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改良を繰り返して理想の拡大鏡に辿り着いた

まずは、製品の特徴をざっと挙げていこう。
今から4年4カ月前、2019年12月に発売されたのが、初代「スモリアフリー」である。普段のメガネをかけたまま、手を使うことなく利用できる首掛けタイプの拡大鏡としてデビューした。

「手持ちルーペでは片手がどうしてもふさがりますし、かといってメガネ型ルーペでは手元から目を離すと遠くが見えにくく、普段メガネを使っている人は重ねてかけることになります。そこで考案したのが首掛け式です。いつものメガネをかけたまま、両手を自由に使うことができます」(スリーアール株式会社 広報 大石浩貴さん・以下略)

初代「スモリアフリー」が好評を得たことで、ハンズフリータイプのルーペにはニーズがあると判明。そこで、初代の弱点を改善することに。

「初代は円形レンズを使用していたので、レンズ周縁部に歪みがありました。これを改良するべく、歪みの少ない四角いレンズを採用し、視界の拡大可能範囲を広げたのが2022年2月から一般販売を開始した『スモリアフリー2』です。拡大倍率も、初代の1.7倍から1.8倍に増加し、より細かい文字や作業に対応できる製品になりました」

初代と比べ、劇的に使いやすくなった2代目だが、まだまだ改善の余地があった。

「それが今回発売にいたった『スモリアフリー3』です。レンズのサイズや形状は『スモリアフリー2』から変更なく、新たにコイン電池式のLEDライトを実装しました。消灯したベッドサイドでも読書できますし、細かい作業での視界もさらに快適になりました」

LEDライトがついただけではない。2代目ではネックストラップ式だったアームを、フック形状へと変更した。例えるなら、ヘビ状。J字型に曲げてから首に引っ掛けるだけなので、肩を高く上げずに済む。

「ストラップ式ですと、着脱の際に腕を上げなければならず、高齢の方の負担になっていることが利用者の声からわかったんです。卓上で使う場合もちょうどいい高さ・角度に調節しやすく、ベッドのマットに挟み込むこともできます。レンズを外してアーム部分だけ巻き取るようにたためば、コンパクトにまとまるので片付けや持ち歩きにも便利ですよ!」

こうして初めて市場に登場したハンズフリー式の拡大鏡は、多彩な利用シーンに対応できる製品へと進化を遂げた。

【写真】アームを首にかけるだけ。便利な「スモリアフリー」シリーズの新作が一般発売をスタートした
【写真】アームを首にかけるだけ。便利な「スモリアフリー」シリーズの新作が一般発売をスタートした

新作はLEDライト搭載。暗い場所でも読書できる
新作はLEDライト搭載。暗い場所でも読書できる

卓上ライトではルーペの影が邪魔だったが、ルーペそのものにライトが付いているので快適
卓上ライトではルーペの影が邪魔だったが、ルーペそのものにライトが付いているので快適


なぜ拡大鏡を?ちょっとニッチな製品を手がけたワケとは

冒頭で大石さんが語ってくれたとおり、スリーアール株式会社は“社会情勢に合わせて便利な製品を市場に送り出すことで、社会貢献を実現する”ことに重きを置いている。とはいえ、ハンズフリーの拡大鏡って、そこそこニッチな製品のような気がする。開発のきっかけを聞いてみた。

「実は、初代の『スモリアフリー』にも前身となる商品があるんです。弊社では、工業用内視鏡やマイクロスコープといった光学機器を製造・販売しています。これらのノウハウを活かして開発・販売していたのが『Smolia(スモリア)』という卓上ルーペで、さまざまなバリエーションを展開していました。『スモリアフリー』は、この『Smolia』をハンズフリーで使える、という意味で名付けています」

つまり、スリーアールはそもそもレンズまわりに強い会社だった。2代目にしてレンズの種類を変更したのも、レンズに関する専門性が高かったからこそ。とはいえ、レンズ変更にはかなり苦労したのだとか。

「レンズの材質によって透明度や拡大性能、割れやすさなどが変化するんです。社内スタッフで実用に耐え得るか、何度となくテストしました。製品化に向け、多くのレンズを作成しては、調整を繰り返す日々が続きました」

こうして開発されたレンズは、球面レンズのような歪みがなく、見たいものをそのままくっきりと拡大する。さらに、フレームレスなのでフチが対象物を隠すこともない。

フレームレスで可視領域が広く、周縁も歪まない。アームを外して手持ちでも使える
フレームレスで可視領域が広く、周縁も歪まない。アームを外して手持ちでも使える


また、興味深いのが2代目からクラウドファンディングに挑戦している点だ。

「資金援助を受けるためというより、テストマーケティングの意味合いで支援プロジェクトを立ち上げました。楽天市場やAmazonといったECモールで通常販売する前にクラウドファンディングで予約販売を行うことで、販売数の動向や支援者のご意見など、市場の声をいただくことができます。仮に反応が薄い場合は一般販売することなくクラウドファンディングのみで終売するつもりでしたが、『スモリアフリー2』『スモリアフリー3』のどちらも、みなさまのご支援のおかげで一般販売に踏み切ることができました」

365グラムの軽量設計で長時間の使用も負担が少なく、首かけ、卓上スタンド、手持ちの3つのスタイルで自在に使える。メガネユーザーにもおすすめの「スモリアフリー3」だが、唯一の難点は店頭での扱いが現在はなく、実物に触れて試す機会がないこと。とはいっても、送料込みで1980円と手頃な価格なので、躊躇わず購入してみるべき。実際に使ってみればそのよさに満足できるはずだ。

わずか365グラムの軽量設計
わずか365グラムの軽量設計

アームは自由に形を変えられる。卓上スタイルは細かな作業時に便利だ
アームは自由に形を変えられる。卓上スタイルは細かな作業時に便利だ

スライド式の独自機構で、ドライバーを使わずに電池を交換できる
スライド式の独自機構で、ドライバーを使わずに電池を交換できる

もちろん、おでかけのおともにもぴったりだ
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■スリーアール公式通販サイトスリーアールプラザ
 首かけルーペ スモリアフリー3
 https://3rrr.net/products/3r-smolia-free03

■仕様
商品名:首かけルーペ スモリアフリー3
型番:3R-SMOLIA-FREE03
レンズ倍率:1.8倍
レンズサイズ:約180×120mm
ストラップ長さ:約875mm
重量:約365g
レンズ材質:PMMA
使用可能電池:CR2032
パッケージサイズ:約184.5×245×47mm
保証期間:ご購入日から6カ月

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