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ワインの新ジャンル「エイジングケアワイン」その特徴はワインの持つ“抗糖化作用”にあり!

2024/02/25 12:00
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今回取り上げるのは、糖化の進行予防に役立つ可能性のあるワインとして認定がスタートした「エイジングケアワイン」。ワインの新ジャンルに着目した、株式会社モトックスと同志社女子大学杉浦伸一教授によって共同設立された「エイジングケアワイン研究所」の担当者に話を聞いてみた。

「エイジングケアワイン」
「エイジングケアワイン」


――「エイジングケアワイン」について教えてください。
エイジングケアとは年齢に応じて、健康維持を目指すことです。ここではワインによる糖化ケア作用(今の若さや美しさを維持すること)を指します。エイジングケアワイン研究所では糖化の進行予防に役立つ可能性のあるワインを「エイジングケアワイン」と称することとしました。ワインによる糖化ケア作用の程度は銘柄により異なります。研究所では、ワインの糖化ケア作用を定量化する実験系を確立し、所定の基準をクリアしたワインを「エイジングケアワイン」として認定しています。

糖化という現象は、あまり認知度が高くないのではないかと思います。糖化について最もシンプルに言うと、タンパク質と糖が結びつく化学反応のことです。身近な事例で言うと、玉ねぎをフライパンで炒めると次第に飴色と呼ばれる茶色になるように、「焦げる」ということです。実はこの現象は、人の体の中でも日々起こっています。人体を構成する要素の中で、タンパク質は水分に次いで多い成分です。体温という温かい環境の中でタンパク質と糖が結びつくと、もとのタンパク質は次第に姿を変えていきます。糖化を受けたタンパク質は、構造が変化して本来の機能が失われるほか、さらに糖化が進むと体の“コゲ”と呼ばれる、糖化最終生成物(advanced glycation endproducts:AGEs)が作られます。AGEsの一般的な特徴は「分解されにくく、体内で徐々に蓄積する」こと。これが見た目や体の中のエイジングケアにとって大敵であることがわかってきました。

【画像】糖化を受けたタンパク質は…
【画像】糖化を受けたタンパク質は…


――「エイジングケアワイン」の認定を開始した意図や狙いを教えてください。
同志社女子大学の杉浦伸一教授とワインの共同研究を開始させたのがきっかけになります。研究のなかでワインの抗糖化作用がすごく強く、銘柄によっては既存の抗糖化作用があると知られている化合物よりも強いものがあることがわかりました。実際に抗糖化作用の強い銘柄でヒトへの臨床研究も行い、血中のAGEsを減少させる可能性が示唆されました。

そこで杉浦教授とモトックスが共同でエイジングケアワイン研究所を設立し、ワインの抗糖化作用についてさらに研究していくことにしました。それと同時に、糖化の進行を予防する可能性があるワインを認定していくことで、消費者にワインの持つ抗糖化作用を広めていきたいとの思いで、独自の基準を設けて認定を開始しました。

エイジングケアワイン研究所認定ロゴ
エイジングケアワイン研究所認定ロゴ


――「エイジングケアワイン」のイチオシポイントを教えてください。
飲むだけでエイジングケアが期待できるワインということです。認定されたワインを日常的に適正量飲用することで、アルコールの楽しみを感じながらもエイジングケアを期待することができます。さらに新たに「エイジングケアワイン」というカテゴリーが生まれることで、ワイン選びの選択肢が増えます。色、香り、産地、銘柄、ブドウ品種、生産者の情報、ビンテージ、などたくさんの選択肢や情報があることがワインの魅力のひとつです。ワイン選びの新常識=エイジングケアワインとなっていくことを期待しています。

――「エイジングケアワイン」のおすすめの摂取量を教えてください。
1日当たり、ワイングラス1杯(125mL)の飲用がおすすめです。125mLはちょうどグラス1杯分になりますので、1本750mLのワインを6日間楽しんで、1日は休肝日にするといった飲み方がおすすめです。この飲み方は臨床研究でも実践した方法です。

ワインはお酒である以上、アルコールによる健康への影響も考えて飲用する必要があります。厚生労働省が出している健康日本21(アルコール)では「節度ある適度な飲酒」を1日平均純アルコール20g程度と定めています。女性は男性に比べてアルコール分解速度が遅く、その2/3~1/2の飲酒量が好ましいとされています(13.3g~10g)。ワインは銘柄によってアルコール度数は異なりますが、弊社取り扱いのワインの平均アルコール度数が13.5%なので、これを基準に考えると1日あたり125mL(純アルコール量で13.3g)が好ましいことになります。

――読者へのメッセージをお願いします。
「エイジングケアワイン」はもちろんですが、「糖化」という現象がもっと世の中に浸透してほしいと考えています。2023年現在、日本の平均寿命は世界一を誇っていますが、平均寿命と健康寿命の差が年々、縮小傾向にはあります。さらなる健康寿命の延伸のためにも人々がエイジングケアについて考えていく必要があります。

老化に関与する現象のひとつである「糖化」に着目したエイジングケアワインに今後も注目したい。

文=土屋梨夢

エイジングケアワイン特設サイトhttp://www.agingcarewine.jp/

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