シニアの暮らしや楽しみ、消費動向は?「シニアの生活意識調査2023」孫への消費は減少傾向

東京ウォーカー(全国版)

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ソニー生命保険株式会社が、2023年7月に全国のシニア(50歳~79歳)の男女を対象に、今回で11回目となる「シニアの生活意識調査」をインターネット上で行った。

シニアの暮らしや楽しみ、消費動向は?

<調査概要>
調査タイトル:シニアの生活意識調査2023
調査対象:ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする全国の50歳~79歳の男女
調査期間:2023年7月27日~7月28日
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国 
有効回答数:1000サンプル(有効回答から性別×年代区分が均等になるように抽出)
調査協力会社:ネットエイジア株式会社

シニアの現在の楽しみは?旅行やテレビ・ドラマが人気

シニアの「現在の楽しみ」として最も票を集めたのは「旅行」で39.9%。それに続くのが「テレビ/ドラマ」(38.4%)で、3位以降は、「グルメ」(27.1%)、「映画」(25.6%)、「読書」(23.3%)という結果になった。

性別ごとに見ると、男性の1位が39.0%の「旅行」に対し、女性の1位は45.0%の「テレビ/ドラマ」という結果で、男女での楽しみに一定の違いが見られた。

現在の楽しみ


昨年(2022年)の調査結果と比べると「旅行」は5.4ポイント減少、「貯蓄」は4.3ポイント減少と、物価上昇に伴う家計負担の増大によって、旅行や貯蓄にお金を割くことができる人が減ったと思われる。

【画像】現在の楽しみ(2022年結果との比較)


旅行、貯蓄のための出費額の平均は?

現在の楽しみを「旅行」と回答したシニア399人に、1カ月あたりの旅行への出費を聞いたところ、平均額は2.9万円という結果になった。

性別ごとに見ると、男性の平均額が3.3万円、女性の平均額が2.5万円で、男女ともに2022年の調査結果よりも平均額が増加していることがわかった。

「旅行」に対する1カ月の出費

一方、現在の楽しみを「貯蓄」と回答したシニア89人に、1カ月あたりの貯蓄への出費を聞いたところ、平均額は4.4万円という結果になった。2021年や2022年の結果と比較しても、貯蓄への出費の平均額は減少傾向にあることがわかった。

「貯蓄」に対する1カ月の出費


孫への消費も減少傾向

孫がいるシニア314人に、この1年間で孫のためにお金を使ったことを聞いたところ、「おこづかい・お年玉・お祝い金」が66.2%と最も多く、「一緒に外食」(49.7%)、「衣類などファッション用品」(33.4%)、「おもちゃ・ゲーム」(32.8%)などが続いた。

昨年の調査結果と比べると「一緒に外食」が6.2ポイント上昇、「一緒に旅行・レジャー」が3.4ポイント上昇という結果に。新型コロナウイルスの5類感染症移行の影響で、孫との外出に出費をするシニアが増加したのではないだろうか。

この1年間で孫のためにお金を使ったこと


次に、孫のために出費をしたシニア284人に孫のために使った金額を聞いたところ、「5万円~10万円未満」が27.5%と最も回答が多く、平均額は10万8134円となった。昨年の調査結果と比べると、孫のための出費の平均額は1万1279円減少と、物価上昇による節約意識の高まりを感じる結果となった。

この1年間で孫に使った金額


今後、孫としたいことについても聞いたところ、1位が「外食」で55.1%、以降は「会話」(43.0%)、「旅行」(42.4%)、「公園で遊ぶ」(32.5%)、「散歩」(29.6%)となった。

性別ごとに見ると、「公園で遊ぶ」と回答した割合は男性のほうが女性よりも9.3ポイント高いのに対し、「外食」と回答した割合は14.3ポイント、「会話」と回答した割合は23.7ポイント女性のほうが男性よりも高いという結果になった。

男性シニアは外で思いっきり孫と遊びたいという人が多い一方で、女性シニアはおしゃべりなどで孫とコミュニケーションを取りたいという人が多いことがうかがえる。

今後、孫としたいこと


シニアの夫婦観やスマホ利用についても聞いてみた

配偶者がいるシニア682人に、老後も配偶者と一緒に暮らしたいと思うか聞いたところ、「非常にそう思う」が49.6%、「どちらかといえばそう思う」が36.1%と、多くのシニアが、老後も配偶者とともに暮らしたいと感じていることがわかった。

老後も配偶者と一緒に暮らしたいと思うか


加えて、生まれ変わっても今の配偶者と結婚したいと思うか聞いたところ「非常にそう思う」が28.3%、「どちらかといえばそう思う」が36.5%という結果に。

回答結果に男女のギャップが大きく、「非常にそう思う」もしくは「どちらかといえばそう思う」と回答した男性が72.5%に対して、女性は56.0%にとどまった。

生まれ変わっても今の相手(配偶者)と結婚したいと思うか


今後、配偶者としたいことについても聞いたところ、「旅行」が64.1%と最も多く、続いて「外食」(50.6%)、「会話」(33.3%)、「散歩」(33.1%)、「ショッピング」(28.7%)などがランクインした。

今後、配偶者としたいこと


次に、日ごろスマートフォンで行っていることを聞いたところ、1位が「インターネット検索」で67.2%、「メール」(65.7%)、「天気予報チェック」(62.9%)、「通話」(61.3%)などが続いた。

性別ごとに見ると、「メッセージアプリ(LINEなど)」(男性48.2%、女性66.0%)は、女性のほうが男性よりも17.8ポイント高く、女性シニアはメッセージアプリを日常の連絡手段として利用している人が多いことがわかった。

日頃、スマートフォンで行っていること


昨年の結果と比較すると、「メール」や「通話」と回答した人の割合が減少している一方で、「時間確認(時計代わり)」と回答した人の割合は上昇しているという結果になった。

日頃、スマートフォンで行っていること(2022年結果と比較)


好きな芸能人についても聞いたところ、1位が「綾瀬はるか」、2位が「明石家さんま」、3位が「木村拓哉」という結果に。

好きな芸能人


また、今年(2023年)、心に響いた歌は、1位がNHK連続テレビ小説『らんまん』の主題歌である「愛の花(あいみょん)」、2位がアニメ『推しの子』のオープニング主題歌の「アイドル(YOASOBI)」、3位が「糸(中島みゆき)」となった。

今年、心に響いた歌


今回の調査について、担当者に話を聞いた。

「(今回の調査の意図や狙いは?)当社はライフプランナー(営業社員)がお客様とともにライフプランニングを行い、最適な保障を提供することによって、お客様の経済的保障と安定を確保する事業活動を行っています。ライフプランニングを行うためには、さまざまな年齢層の方の考え方や生活なども把握する必要があることから各種調査を行っており、その調査結果を、社会にも役立てていただけるよう公表しています」

「(今回の調査結果で注目すべきポイントは?)物価高の影響で節約意識が高まり、特に“孫への消費”と“貯蓄”は減少傾向なところです」

文=吉田知生

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