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もう隠さない!身近に置いておいておきたくなる「アートな消火器」誕生秘話と導入を薦めるワケとは?防災意識アップにもひと役

2024/02/24 10:00
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アートをあしらった家庭用消火器をご存知だろうか。株式会社Casieが2024年1月17日に発売した「アートな消火器」は、同社が運営する絵画レンタルサブスクリプションサービス「Casie」に参画するアーティストの作品をデザインした消火器だ。アートの力で、隠さずに部屋に飾っておきたくなる消火器は、防災をより身近なものにし、もしものときの備えとして機能すると注目を浴びている。

今までの隠しておきたいデザインとは逆に、“見せたい”ものに。この画期的な商品が誕生した背景にある現代の火災事情について探るとともに、同社の担当者に商品化のきっかけなどについて話を聞いた。

隠さずに見せたくなる「アートな消火器」が話題!誕生秘話に迫る
隠さずに見せたくなる「アートな消火器」が話題!誕生秘話に迫る


「アートな消火器」の誕生の背景にある火災への課題

株式会社Casieによると、「アートな消火器」誕生の背景には、火災や消火へのさまざまな課題があったという。その課題について、まとめてみた。

【建物火災の最多割合を占める住宅火災】
総務省消防庁による『令和4年版 消防白書』によると、発生した建物火災の55.9パーセントが住宅火災で、最多となっている。主な原因としては、たばこやコンロ、電気機器からの出火が多くなっている。

【消火器による“初期消火”が火災に有効】
火災が起きてしまったとき、被害を最小限に抑えるために何よりも大事なのが、早い段階で火を消す「初期消火」だ。初期消火に最も多く使用されているのは消火器で、成功率は75.7パーセント(「東京消防庁管内のデータ 2019年中」より)。万一、火が出てしまった場合でも、消火器を使うことで大惨事を防げる可能性が高まるという。ただし、使用率は19.0パーセント(総務省消防庁『令和4年版 消防白書 』より)と低く、必要なときに十分活用しきれていないのも現状なのだとか。消火器の備え次第で、初期消火の明暗は分かれるのだ。

【従来の消火器は“隠しておきたい”非常時のアイテム】
一般的に消火器といえば、学校や公共施設などに置かれている真っ赤な見た目のもの。住宅用消火器がすでにある家でも、見栄えが気になって普段は目につかない場所に隠してしまっている場合も。しかし、いざというときにすぐ取り出せる場所にあってこそ、本来の消火器の役割を果たすことができるはず。普段から目に付く場所に消火器を置いておけば、自然と防災意識を持つことにもつながる。

身近に置いておいておきたくなる消火器なら、もしものときに機能しやすい
身近に置いておいておきたくなる消火器なら、もしものときに機能しやすい


きっかけはお客様の声から!誕生秘話を担当者に聞いた

火災や消火器にまつわるさまざまな課題があるなか、どのような経緯で「アートな消火器」は誕生したのだろうか。株式会社Casieの尾木さんに話を聞いた。

――「アートな消火器」の企画は、どのようなきっかけから生まれたのでしょうか?

【尾木】企画の発端は、普段からCasieのサービス(絵画レンタルのサブスクリプション)を使ってくれているユーザーさんから「最近買った住宅用消火器が気に入らなくて、Casieさんでおしゃれな消火器を作れませんか?」というお声を直接いただいたことです。そこで、普段絵画レンタルのサブスクリプションサービスとしてアートを扱うCasieが消火器にアートをあしらうことを思いつきました。

【尾木】業務用消火器は表面積の25%以上が赤色でなければいけないという決まりがあります。しかし住宅用消火器には、色の定めがありません。自由なアートをデザインすることで、ついおうちでは隠されがちな消火器が、身近に置いておきたくなるものになったらいいなという思いで生まれたのが「アートな消火器」です。気分が上がるだけでなく、消火器を身近に置くことで防災をもっと身近にして、もしものときの備えとして機能することを目指しています。

――現状、家庭用消火器は、隠して収納しているご家庭が多いのでしょうか?

【尾木】はい。会社所在地である京都市の防災関係者とのコミュニケーションを開始した際に、「設置していてもいざというときに、どこにあるかわからない」という課題感はやはり実在するんだということを知り、商品開発に向けて動き始めました。

――家庭内のどういった場所に置いてもらうことを想定して作られましたか?

【尾木】リビングやキッチンなど、普段生活するうえで目につくところに置いてもらうことを想定しています。消火器にすぐ手が届くことで、普段から防災を身近に感じ、もしものときもしっかり機能することを目指しています。

――新しいデザインが出る予定はありますか?

【尾木】現在(2024年2月7日時点)は1種類のデザインが販売されていますが、今後は新生活の時期に合わせて、第2弾の発表を予定しています。

【写真】今後ほかのデザインの販売予定もあるという「アートな消火器」
【写真】今後ほかのデザインの販売予定もあるという「アートな消火器」


――売れ行きはいかがですか?

【尾木】発売から3週間で、100本以上のご注文をいただきました。また、企業での導入ですと、大阪ガス都市開発株式会社様の新築分譲マンション「シーンズ」にて、日々の暮らしのなかで防災を意識することを目的に、130戸に「アートな消火器」を導入いただきました。

「アートな消火器」は購入した金額の一部がアーティストに還元される仕組みを採用
「アートな消火器」は購入した金額の一部がアーティストに還元される仕組みを採用

「アートな消火器」は購入した金額の一部がアーティストに還元される仕組みを採用。消火器を手にすることで、アーティストの新しい制作活動をサポートすることができ、国内の文化芸術の発展に寄与することができるのも魅力だ。

美しいデザインと安心できる機能を纏った「アートな消火器」は1本1万6500円。まだ家庭に消火器がない人や、今持っている消火器のデザインが気に入ってないという人は、ぜひCasieの販売サイトをチェックしてみて。

※時期によって販売する絵柄が変化します。購入の際にご確認ください。

■「アートな消火器」販売ストア
https://casie.official.ec/items/80155712

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