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ハイリターンは望めるけれど……初心者にはハードルが高い「株式」「債券」以外の投資法

2023/12/04 19:00
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「投資」とひとことでいっても、その種類はさまざまだ。日本でも投資がブームといわれるようになり、多様な投資法についての情報に触れることも増えてきた。一般的に知られている株式投資や債券以外の投資にはどんなものがあるのだろうか。ファイナンシャルプランナーの横山光昭さんが、注意点とともに解説してくれた。

ファイナンシャルプランナーの横山光昭さんにインタビュー
ファイナンシャルプランナーの横山光昭さんにインタビュー【撮影=藤巻祐介】


投資の王道「株式投資」と、ローリスクの「債券」

投資というと、多くの人がまず思い浮かべるのが「株式投資」ではないでしょうか。株式とは、企業が資金を調達する手段のひとつです。投資家が株式を購入すると企業の株主となり、配当金や株主優待などを得られるようになります。

また、株式を売買することで利益を得ることもできます。株式を「安く買って高く売る」ことでより大きな利益を得られるというわけです。

「債券」もまた、投資の初心者にもよく知られた投資法でしょう。投資をしたことがないという人だって、「国債」という言葉は見聞きしたことはありますよね。債券とは、国や地方自治体、企業などの「発行体」が、投資家から資金を借りるために発行する有価証券を指します。

債券にはそれぞれ満期が定められていて、満期を迎えると債券の元本が発行体から投資家に戻されます。それだけでは利益は出ませんが、債券を保持しているあいだは利子を受け取ることができ、それが利益となります。

債券のリスクやリターンは発行体によって大きく左右されますが、国が発行する国債は最もローリスクおよびローリターンの投資法といえます。日本の国債の場合、日本という国がなくならない限り、確実にお金が戻ってくるからです。今すぐに日本がなくなるなんてことはまずありません。

国が発行する国債は最もローリスクおよびローリターンの投資法
国が発行する国債は最もローリスクおよびローリターンの投資法【撮影=藤巻祐介】

株式・債券以外の代表的な投資法

もちろん、投資法は株式投資や債券ばかりではありません。いくつか例を挙げるなら、「外貨預金」「コモディティ投資」「不動産投資」などになるでしょうか。いくつか具体的に見ていきましょう。

➀外貨預金
米ドルやユーロなど日本円以外の「外国の通貨」で預金をすることです。日本は今、「ゼロ金利」ともいわれる超低金利のために預金にほとんど利息がつきません。そこで、2%、3%といった高金利もあり得る外国の通貨で預金をするのです。ただし、円を外国通貨に換える、外国通貨を円に戻すときに手数料がかかりますし、為替の状況によっては、日本円に戻すときに元本割れとなる可能性もあるので、注意が必要です。

②コモディティ投資
金やプラチナなどの貴金属、原油や天然ガス、小麦やとうもろこしなど実物のあるものに投資をすることもできます。こういった投資をまとめてコモディティ投資と呼びます。とはいっても、実物を売買するわけではありません。金や原油などの値動きに連動する金融商品を売買するかたちでコモディティ投資は成り立っています。モノへの投資のためインフレに合わせて価値が上がるので、インフレに強い投資といわれますが、配当金など保有するだけで受け取れる利益はなく、値動きの予想が難しい点がデメリットといえます。

③不動産投資
投資初心者でもイメージしやすいかもしれませんね。購入したマンションや戸建てを人に貸して賃料を得る投資法です。みなさんのなかにも、むかしながらの地主というわけではない投資家がオーナーとなっている賃貸物件に住んでいる人もいるかもしれません。空き室のリスクや滞納、修繕のリスクもあるため、難しい投資であるともいえます。

『大人のためのお金の教養』総合法令出版(2021)
横山光昭 著

【プロフィール】横山光昭(よこやま・みつあき)
1971年生まれ、北海道出身。家計再生コンサルタント。株式会社マイエフピー代表取締役。赤字家計の盲点を探りながら抜本的解決、確実な再生を目指す。個別の相談・指導では独自の貯金プログラムを活かし、リバウンドのない再生と飛躍を実現し、これまでに2万4000件以上の赤字家計を再生した。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌等の各種メディアでも活躍する。全国の読者や依頼者から共感や応援の声が集まる庶民派ファイナンシャルプランナー。『定年後でも間に合うつみたて投資』(KADOKAWA)、『はじめての人のための3000円投資生活』(アスコム)、『90日で「貯める力」をつける本』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など著書多数。

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