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FP横山光昭のお金の悩みがなくなる資産形成プラン。本業に悪影響が出たら本末転倒、副業が「あくまでも副業」である理由と取り組むべき副業

2023/09/15 18:30
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かつては副業を禁止していることがあたりまえだった日本の企業だが、近年は多くの企業が副業を解禁したり、むしろ推奨したりもしている。収入を増やすという意味でももちろん副業は有効だが、一般ビジネスパーソンが副業をする場合、どんな意識を持っておくべきだろうか。ファイナンシャルプランナーの横山光昭さんが解説してくれた。

ファイナンシャルプランナーの横山光昭さんにインタビュー
ファイナンシャルプランナーの横山光昭さんにインタビュー【撮影=藤巻祐介】

副業選びに必要な、「かけられる時間」に対する意識

お金を貯めるためには、「収入を上げる」「支出を抑える」「投資で増やす」という大きく3つの手段があります。もちろんどれも重要なものですが、投資にまわせるお金を増やすという意味でも、そもそもの収入を増やせるに越したことはありません。そのための手段として副業は大きな力を発揮してくれます。

とはいえ、「あくまでも副業」ということはしっかり意識しておく必要があります。副業に時間や労力をかけすぎて本業がおろそかになってしまうようなことは避けるべきだからです。

このことは、特に若い人には強くお伝えしたいことです。これからビジネスパーソンとして経験を積んでスキルを伸ばしていこうというときに本業がおろそかになってしまうと、本来ならもっといいキャリアを積めたはずなのにそうできなくなってしまう可能性が出てきます。本業でもらえたはずの収入が減ってしまっては意味がありませんよね。

そのため、どんな副業をするかと考えるときにも、「副業にどれくらいの時間をかけられるか」という視点は必ず持っておきましょう。かけられる以上の時間が必要な副業をしてしまうと本業のキャリアに悪影響が及びますし、心身ともに疲弊してしまうことだってあります。

以前に私が乗ったタクシーの運転手さんが、まさにそういう人でした。その人は自営業者でしたが、その本業がなかなかうまくいっておらず、タクシードライバーやコンビニのアルバイトなど複数の副業をしているということでした。もちろん、それでは疲労がたまりますし、実際に私からも疲れ切っているように見えました。

もしそれで体を壊してしまったらどうなるでしょう?収入を増やしたくて副業をやっているはずなのに、体を壊して働けなくなってしまえば収入は途絶えます。まさに本末転倒ということになってしまうのです。

【写真】副業選びに必要な、「かけられる時間」に対する意識について解説する横山光昭さん
【写真】副業選びに必要な、「かけられる時間」に対する意識について解説する横山光昭さん【撮影=藤巻祐介】

「投資を副業にする」のはNG

では、あくまでも副業と考えたうえで、どんな副業をすればいいでしょうか。副業とひとことでいってもその種類はさまざまです。

まず私からお伝えしたいのは、「投資を副業にしてはいけない」ということ。ファイナンシャルプランナーなどいわゆるお金のプロのなかには、逆に「投資を副業にすべき」という人も多くいます。でも、実際に投資を副業にするのはそんなに簡単なことではありません。

もちろん、「投資をするな」と言いたいわけではありません。iDeCoやNISAといった制度を利用し、20年、30年といった長期スパンで資産を形成していくということには、むしろ将来のために積極的に取り組むべきです。

しかし、「投資を副業にする」と考えると、そのような長期的な視点を持つことが難しくなります。「月に○万円は欲しい」という意識が働き、デイトレードや暗号資産といったもので一攫千金を狙おうとして、どうしても短期投資を繰り返すこととなります。もちろん、そのように短期間で大きなリターンを得ようとすれば、それだけリスクもぐっと高まります。

それこそ、本業を辞めて本気で勉強をして、それでも失敗することも多いというのが、そのような短期投資の現実なのです。

『大人のためのお金の教養』総合法令出版(2021)
横山光昭 著

【プロフィール】横山光昭(よこやま・みつあき)
1971年生まれ、北海道出身。家計再生コンサルタント。株式会社マイエフピー代表取締役。赤字家計の盲点を探りながら抜本的解決、確実な再生を目指す。個別の相談・指導では独自の貯金プログラムを活かし、リバウンドのない再生と飛躍を実現し、これまでに2万4000件以上の赤字家計を再生した。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌等の各種メディアでも活躍する。全国の読者や依頼者から共感や応援の声が集まる庶民派ファイナンシャルプランナー。『定年後でも間に合うつみたて投資』(KADOKAWA)、『はじめての人のための3000円投資生活』(アスコム)、『90日で「貯める力」をつける本』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など著書多数。

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