YouTubeで“漫画動画”として公開されている『虚無男』は、社畜のように働くサラリーマンの日常を描いた作品。本日も通常運転で社畜たちが残業をしていると、「先輩!終わったらサウナ行きません?」と後輩が声をかけてきた。時間はすでに22時30分。まだ山積みの仕事が終わる目処も立っておらず、何よりそんな気力が湧かない先輩社員は「行かない」と即答。今回の漫画は最近人気のサウナについての話。
この漫画は、“虚無化”によって頭がクマのようになってしまう社畜サラリーマン・清見向(きよみむかえ)が主人公。“虚無化”とは、おそらく清見のみが認識できているであろう心因性の現象で、一種の幻覚のようなもの。気持ちが沈むと自身も他人も“虚無化”して見えるという。もちろん、残業まっ只中の現在も絶賛虚無化中だった!そんななか、後輩が無邪気に「24時間やってる良い所見つけたんですよ」とサウナへ誘ってきた。
「行かない」と言ったまま何の反応もない清見に対して、後輩の宮一(みやはじめ)はしばらく何かを思案。その後、ぼそりとあるひと言をつぶやいた。
それから数十分が経過。後輩の宮が「先輩って結構、ちょろいっすね」とケタケタ笑う声がある空間に響いていた。そう、2人は仲良くサウナの中にいた…!!サウナには興味がなく、単に宮が発した“エサ”に釣られただけの清見は、ブツブツ恨み言を言いながらサウナの熱さにひたすら耐えるのだった。
巷で人気が高まり、その人気を維持しているサウナ。CCCマーケティング総合研究所が行った「生活に関する調査(2023年3月3日~8日実施)」の中で、この1年の行動と今後の1年の行動意向を比べたとき、「温浴(銭湯や温泉等)・サウナ」は数値は大きくアップ!サウナ人気は今後もさらに増していくと考えられる。
社畜たちにとって、残業後にも行けて、日頃の疲れも取ってくれるサウナは一石二鳥ならず三鳥くらいゲットできる絶好のレジャー!この機会に流行に乗っかり“リア充”になるチャンスだ。…と思ったが、彼らに休日の過ごし方について聞くと、やはり“リア充”はほど遠いようだ…。
今回紹介した『虚無男』の作者・夏壱あーる(@kyomuo_721)さんは、版権キャラクターグッズのミニキャラなどを多く手がけているフリーのイラストレーターだ。サラリーマンたちの“日常ブロマンス”を描いた『虚無男』は、YouTubeで“漫画動画”としても公開しているので、そちらもお楽しみに!
画像提供:夏壱あーる(@kyomuo_721)