CCCMKホールディングス株式会社にて、「生活者の皆さまと共に歩み、共に考えるシンクタンク」として生活者の意識把握に努めるCCCマーケティング総合研究所は、2023年3月3日~8日に「生活に関する調査」を実施。その結果を発表した。

2020年から広がりを見せた新型コロナウイルス感染症について、私たちはさまざまな感染症対策を行ってきたが、2023年3月13日以降、マスクの着用は個人の判断に委ねられることになった。生活者が感染症対策で制限をしていた行動範囲も、徐々に広がりつつある。
このような背景から、CCCマーケティング総研では生活者の皆さんに新型コロナウイルス感染症の流行以降の生活変化を尋ねる調査を実施した。
<調査結果概要>
・新型コロナウイルス感染症の流行以降、「出かける場所」が大きく変化。
・買い物やレジャーなどの活動のこの先1年の実施意向は、この1年を上回るものがほとんどとなり、特に「旅行・レジャー」「温浴・サウナ」「ライブ・コンサート・フェス」が増加。
・「ライブ・コンサート・フェス」「有料セミナーや習い事」はこの先1年も家の中で実施・体験したい層が存在。
この3年で「出かける場所」が大きく変化
新型コロナウイルス感染症が流行してからこの3年で「時間」「労働環境」「お金」「場所」「遊び」「人付き合い」「食事」の生活に関する7つの項目について、変化があったかどうかを尋ねた。どの項目も半数近く、あるいはそれ以上の人が「変わった」(「大きく変わった」「少し変わった」の合計)と回答。特に「場所」(出かける場所)は「大きく変わった」が3割を超え、生活者が最も変化を感じた項目となった。

より活動的な1年に
この1年の実施行動の上位は、「食品・日用品の買い物」(95.9%)、「衣服や家電など専門店での買い物」(85.3%)、「外食」(82.1%)。この先1年の実施意向を見ると、ほとんどの行動でこの1年よりも高い結果となっている。特に、「旅行・レジャー」「温浴(銭湯や温泉等)・サウナ」「ライブ・コンサート・フェス」はこの先1年で大きく増加し、「有料のセミナーや習い事」はこの1年の倍以上となった。

コンサートやフェス、習い事はオンラインも定着したか
この1年とこの先1年の行動場所を見ていくと、「旅行・レジャー」の場所はこの先1年で「その他の国内(近隣の都道府県以外)」「近隣の都道府県」がこの1年よりも高くなっている。「海外」も15%となった。
「ライブ・コンサート・フェス」の場所は、この1年では「家の中(オンライン・インターネット含む)」が39.1%と最も高い結果に。この先1年では「近隣の都道府県」が31.9%と増加しているが、「家の中」という回答も23.9%見られ、オンラインでの鑑賞も引き続き利用されていくと思われる結果が出た。「有料のセミナーや習い事」の「家の中」での実施はこの1年で46.3%、この先1年で40.6%となっている。

今回の調査について担当者に話を聞いてみた。
「(今回の調査の狙いは?)この春からマスク着用の個人判断への移行、感染症法上の『5類』への変更と、新型コロナウイルス感染症による制限のある生活から、以前の生活へと戻ろうとしています。新型コロナにより生活は変化しましたが、これらの変化の中には、元に戻ってしまうものと新しい生活様式として定着するものがあると考え、皆さまに生活変化とこの先の行動についてお伺いしました」
「(今回の調査結果のイチオシは?)コロナ禍で『これまでの代わり』としてオンライン化が進みましたが、中でもオンライン配信のコンサート、有料セミナーや習い事は受け入れられ、今後も利用されていきそうです」
「(ユーザーへのメッセージは?)本調査結果を生活者の意識・行動の理解への一助としてぜひお役立てください」
<本調査詳細データの案内>
CCCマーケティング総研では、本調査の詳細を紹介するコラムを公式サイトで公開中。また、集計表を販売している。
<調査データ概要>
■生活に関する調査(2023年3月)
・調査地域:全国
・調査対象者:男女16~79歳のT会員
・有効回答数:2582サンプル
・調査期間:2023年3月3日〜3月8日
・実査機関:CCCMKホールディングス株式会社
・調査方法:インターネット調査(Tリサーチ)