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「年収の壁」認知率は60%、うち39%が勤務時間を調整「本当はもっと働きたいが…」賃上げの恩恵を受けにくい人も

2023/08/16 11:30
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共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営する株式会社ロイヤリティ マーケティング(以下「LM」)が、「年収の壁に関する調査」の結果を発表した。

本調査は、TOKYO FM「馬渕・渡辺の#ビジトピ」との共同調査「馬渕・渡辺の#ビジトピ with Pontaリサーチ」として実施。10代以上の派遣社員・パート・アルバイトの人を対象に、パートタイム労働者の給与が一定の金額を超えると社会保険料などの負担が生じて手取り収入が減ってしまう、いわゆる「年収の壁」について、働く人の状況や意識についてアンケート聴取したという。今回は、その調査結果のトピックスを見ていきたい。

『年収の壁に関する調査』で実態が明らかに
『年収の壁に関する調査』で実態が明らかに

「年収の壁」の認知率は60%

「年収の壁」の認知率は60%。認知層を対象に、今の仕事で「年収の壁」を意識して働く時間や日数を調整しているか聴取したところ、「調整している」が39%に。

「年収の壁」の認知率と、そのうち「年収の壁」を意識して働く日数を調整しているか
「年収の壁」の認知率と、そのうち「年収の壁」を意識して働く日数を調整しているか「ロイヤリティ マーケティング」調べ


勤務時間を調整する人の6割が「本当はもっと働きたいがシフトを増やせない」

「年収の壁」を意識して勤務時間を調整していると回答した人を対象に、どのような調整を行っているかを聴取。「本当はもっと働きたいが、年収の壁があるのでシフトを増やせない」が60%、「ほどよく働きたいので、年収の壁を口実にシフトを断ることがある」が37%となった。

【画像】「年収の壁」を意識して、具体的にどのような調整を行っているか(n=220)…結果は?
【画像】「年収の壁」を意識して、具体的にどのような調整を行っているか(n=220)…結果は?「ロイヤリティ マーケティング」調べ


近年、賃上げがあった人のうち「年収の壁」が邪魔になったという回答は30%

近年、パート・アルバイトの賃上げの動きが拡大していることから、実際に賃上げがあったかを尋ねたところ「賃上げがあった」と回答した人は38%だった。また賃上げがあった人を対象に、賃上げによって「年収の壁」が邪魔になったと感じたことはあるか聴取したところ、「ある」は30%だった。

近年、自身の賃上げがあったかと、そのうち賃上げによって「年収の壁」が邪魔になったと感じたことがあるか
近年、自身の賃上げがあったかと、そのうち賃上げによって「年収の壁」が邪魔になったと感じたことがあるか「ロイヤリティ マーケティング」調べ


年収の壁について「解消や改革を望む」が59%

「年収の壁」を認知している人を対象に、年収の壁について解消や改革を望むかを聴取したところ、59%が「解消や改革を望む」と回答した。

「年収の壁」について解消や改革を望むか
「年収の壁」について解消や改革を望むか「ロイヤリティ マーケティング」調べ


年収の壁がなければ「現在の職場で勤務時間を増やす」が49%

年収の壁について「解消や改革を望む」と回答した人を対象に、年収の壁を気にせず働けるようになった場合、どのような行動を取るかを複数回答で聴取。「現在の職場で勤務時間を増やす」が49%で最も高く、次いで「より高給な仕事に転職する」が27%、「2つ目の仕事を探す」が25%で続いた。

年収の壁を気にせず働けるようになった場合の行動 ※複数回答(n=333)
年収の壁を気にせず働けるようになった場合の行動 ※複数回答(n=333)「ロイヤリティ マーケティング」調べ


今回の調査の結果について、本調査の担当者に話を聞いてみた。

「(今回の調査の意図や狙いは?)賃上げが広がるなか、年収の壁を意識した“働き控え”による人手不足が問題となっています。実際のところ、それはどれくらい起きているのか、言い方を変えると、賃上げの恩恵をしっかり受けられないと感じている人はどの程度いるのかを把握したいと考えました」

「(調査結果について注目ポイントは?)調査結果では、近年、賃上げがあった人のうち、年収の壁が邪魔になったという回答は30%となりました。つまり賃上げされても、3割の人がその恩恵を受けにくいと感じているようです。また、年収の壁について“解消や改革を望む”と回答した方のなかで“年収の壁がなければ現在の職場で勤務時間を増やす”が49%、“より高給な仕事に転職する”が27%、“2つ目の仕事を探す”が25%、“スキルアップを図る”が12%(※複数回答可)となりました。年収の壁の解消が、人手不足の改善、雇用の流動化、リスキリング意欲を高めるなど、経済全体への好影響につながることがうかがえる結果だと思います」

「(ユーザーへのメッセージは?)勤務時間を調整している人のなかに、“ほどよく働きたいので年収の壁を口実にシフトを断ることがある”が37%いたことも興味深いです。もっと働きたい人が思う存分働けるルール整備も重要ながら、ワークライフバランスを大切にしている人のための環境整備も必要。年収の壁の解消が、過重労働を助長するようなことになってはいけないと感じる調査でした」

「最後に、本調査を行ったPontaリサーチは会員数210万人のリサーチサービスです。このほかにもさまざまなテーマの調査結果レポートを公開しております。また、企業の調査ニーズにもお応えしておりますので、ぜひご相談ください」

<調査概要>
調査方法:インターネット調査
調査期間:2023年7月5日~7月10日
パネル:「Pontaリサーチ」会員(Ponta会員で「Pontaリサーチ」の会員登録をしている人)
調査対象:国内在住10代以上の男女
有効回答数:947名
※本調査は「派遣社員・パート・アルバイトの人」を対象に実施
※調査結果は小数点第1位を四捨五入

「馬渕・渡辺の#ビジトピ with Pontaリサーチ」について

「馬渕・渡辺の#ビジトピ with Pontaリサーチ」ロゴ
「馬渕・渡辺の#ビジトピ with Pontaリサーチ」ロゴ


TOKYO FM「馬渕・渡辺の#ビジトピ」は、日曜6時~6時30分に放送中。パーソナリティをつとめる経済アナリスト 馬渕磨理子さんとマーケティングアナリスト 渡辺広明さんが最新ニュースをそれぞれの視点で解説する番組だ。ちなみに、“ビジトピ”とは、ビジネストピックスの略。30分“ながら聴き”するだけで、資産運用の話からマーケティング用語、最新ヒット商品まで、役に立つビジトピが身につくという。

そんな「馬渕・渡辺の#ビジトピ」の提供スポンサーに、2023年5月よりLMが参画。「馬渕・渡辺の#ビジトピ with Pontaリサーチ」は、世の中の最新ニュースから馬渕磨理子さんと渡辺広明さんが生活者に調査したいトピックについて、LMが「Pontaリサーチ」で聴取・調査している。調査結果は番組内で紹介するほか、LMのマーケティング紹介サイトのコラムでも紹介している。

■株式会社ロイヤリティ マーケティング マーケティング詳細紹介サイト
https://biz.loyalty.co.jp/

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