PressWalker編集部、OneNews編集部では、毎月、最優秀プレスリリースとしてMVP(Most Valuable Pressrelease)を発表。PressWalkerで発信された全プレスリリースを対象に、編集記事化につながったプレスリリースを1次選考通過とし、その中から毎月のMVPを選考、表彰させていただきます。
選考基準は、
◆タイトルの表現力
◆ネタの強さ(新規性/独自性)
◆プレスリリース構成の完成度
◆タイミング(時事性/季節性)
◆ストーリー性(背景)
の5項目。
それでは、2023年6月のMVPの発表です。6月の最優秀プレスリリースは、株式会社マリモの「【業界初*】 色覚・視覚障がいの方も楽しめる、色がわかる くつした誕生 創業66年老舗靴下屋の三代目アトツギ姉妹が新発明！」。
「自社ブランドmarimo(R)から、靴下外側に浮き出ている点字・文字をなぞると靴下の色がわかり、色覚・視覚障害の人も使いやすい『みちる』シリーズを新発売した」という情報を伝える同プレスリリース。
【選考理由】
「業界初」の文字、社会貢献性の見えるテーマ、老舗店舗の三代目、といったタイトルワークに引かれました。プレスリリース本文では、この靴下が、どういう背景で、かつ、どんな協力があって生まれたか、が丁寧に書かれており、大げさな表現はなくとも、心に秘めた信念のようなものが見えてくる、熱い想いを感じました。老舗の靴下屋の三代目である代表姉妹についても、簡単な触れ方ではあるものの、商品への情熱が垣間見え、深掘りして話を聞いてみたいと思わせるプレスリリースでした。
続いて、次点となったプレスリリースです。ひとつめは、株式会社ディーブレスの「日本唯一の技術で作られる糸を110年以上続く製法で織り上げる｜累計約37万枚売り上げた！圧倒的吸水力タオル 『The LAST TOWEL』ラストタオル」。
何よりも商品のネーミング「ラストタオル」で、しっかり興味を持たせたうえで、プレスリリースの本文では、タイトルにも記載されたその技術力を含め、タオルの特長は図解でわかりやすく解説され、「37万枚」の売り上げに十分な納得感を持たせられるつくり。ただ、ここまでは、通常の販売商品のプレスリリースと似通っているが、最後に書かれている、本商品が生まれるまでのストーリーが箇条書きではあるものの胸を熱くさせるものが。読後感としても、思いがしっかり伝わる素敵なプレスリリースでした。
ふたつめは、京西陣菓匠宗禅有限会社の「京都駅で1日3,000本売れる『串わらび』の新味がこの夏、京都駅限定で新発売！ 今までにない『ラムネ』味のわらび餅が京都の暑い夏を涼しく彩ります。」。
涼しげなメインビジュアルが京都の暑くても素敵な夏を感じさせる秀逸なプレスリリース。全体的にコンパクトな内容ではあるものの、「串わらび」の人気ぶり、それを支える製法へのこだわりが、実際の製造風景とともに書かれており、従来品だけでなく、この夏の新味にも興味を抱かせるのに十分に役立っている。店主の半生も気になるところながら、京都に行ったら、ぜひ買ってみたい、と思わせる、良質なプレスリリースでした。
プレスリリースを作成・発信する方の「伝えたい」想いを、「伝わる」記事のカタチにして、ユーザーへ、世の中へと届けるPressWalkerでは、毎月、MVPを発表していきます。
