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累計販売数10万冊突破。発達障害を持つ人の声から生まれたノート「mahora」が目指す未来とは

2023/03/30 12:00 | 更新 2023/04/16 21:42
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発売1年後にはラインナップを36種類に拡大!mahora以外のアイデアノートも展開

2022年2月に発売したmahoraノート。1年後にはラインナップを大幅に拡大することになる。

発売当時はレモン色とラベンダー色の2種展開だったが、1年後にはミント色も追加。罫、サイズ違いで全24種と豊富なラインナップ
発売当時はレモン色とラベンダー色の2種展開だったが、1年後にはミント色も追加。罫、サイズ違いで全24種と豊富なラインナップ【画像提供=大栗紙工株式会社】

「レモン色は太・細交互横罫で、ラベンダー色はあみかけ横罫で作りましたが、販売しているうちに色と罫が逆の組み合わせのものが欲しいとか、ほかの紙色が欲しいといったリクエストが入りまして、その声に応える形で種類を増やすことにしました。紙色はミント色を追加して3色に。そして、それぞれの色で2種類の罫のものを作ることにして、さらにノートのサイズも4種類作ることにしました。なので、ノートだけで24種類ですね。綴じていないシートも欲しいというリクエストがありましたので、色が3種類、罫が4種類で全12種のラインナップです」

原紙となるロール紙はトン単位で調達するもの。色が増えるということは、それだけ確保しなければならない紙の量が増えるというわけだが「覚悟して作っている」と大栗さんは笑う。

「消費者の方にとっては安いにこしたことがないと思うんですが、材料高騰もあって、2023年1月に値上げをすることになりました。かなり我慢してきたんですが、採算が合わなくなってしまうということでやむなく。値段のつけ方も初めてですから、新しいことをすると勉強することばかりです」

mahora以外の自社製品も販売をスタート。廃棄米から作られた「まある サステナブルパッド」とA1の紙を折りたたんで持ち運べる「A4→A1(エーヨンエーワン)ノート 」と個性的な顔ぶれだ。

廃棄米を使った紙「kome-kami」から作った「まある サステナブルパッド」。メモパッドのように紙を1枚ずつ切り離せるので、メッセージカードに使うのもおすすめだそう
廃棄米を使った紙「kome-kami」から作った「まある サステナブルパッド」。メモパッドのように紙を1枚ずつ切り離せるので、メッセージカードに使うのもおすすめだそう【画像提供=大栗紙工株式会社】

「まある サステナブルパッド Eliminate Food Loss」1056円
「まある サステナブルパッド Eliminate Food Loss」1056円【画像提供=大栗紙工株式会社】

「まある サステナブルパッドは、廃棄米から作られたkome-kami(こめかみ)という紙素材を活用しています。もともと、kome-kamiを広めるためにクラウドファンディングをして、返礼品としてkome-kamiを使ったノートを作りたいといことで、私たちにお声がけくださったことがご縁となりました。クラファン自体は終わったんですが、この素材を使えばSDGsを意識してもらえる上質な商品を作れるんじゃないかということで、開発しました。厚めの紙なので、1枚ずつ使えるようにしようということで、メモパッドのように切り離せる製本にしています」

「A4→A1ノート」は知り合いのこぼれ話から生まれたんだそう。

持ち運び時はA4、使用時はA1にできる「A4→A1ノート」。プレーン、思考・アイデアシート、目標達成シートの3種類がある
持ち運び時はA4、使用時はA1にできる「A4→A1ノート」。プレーン、思考・アイデアシート、目標達成シートの3種類がある【画像提供=大栗紙工株式会社】

「A4→A1ノート」の使い方
「A4→A1ノート」の使い方【画像提供=大栗紙工株式会社】

「ある方が『アイデアを書いているときにA4の紙に書いているのだけど足りなくなってしまう。大きくなる紙があればいいのに』と話されていたところからヒントを得ました。大きく書ける紙というと模造紙があると思うんですが、模造紙は薄くてクチャクチャになりやすいですし、折りたたむのも大変です。だから、最初から折り目を入れて表紙を作れば、しわにならずに整頓しやすいのではと考えました」

mahoraノートの販売から3年にして、この種類の商品展開を実現するフットワークの軽さには驚かされる。

「小さい会社なので、話を通す人が少ないから早いのかもしれません。OEM事業では普段1日に10万冊のノートを作っています。大手メーカーではその冊数を売れるわけですが、私たちはそこには太刀打ちできません。特徴的な、独創性のあるノートを考えて作っていきたいと思っています」

となると、今後もどんどんアイデア商品を作っていくのだろうか?

「それもありますが、まずはmahoraに関して小学生用のmahoraノートを作ってほしいというリクエストをいただいているので、そこからですね。製品化するために試作を重ねてはいますが、まだまだ検討中です」

今までのOEM事業では大栗紙工が生産したノートを手に取った人の声が届くことはなかった。自社製品を出したからこそ、感謝の声やリクエストの声が届く。オリジナルブランド「OGUNO」のキャッチフレーズは「開け、ノートの未来。OGUNO」。あなたの「あったらいいな」がノートの未来につながる日がくるかもしれない。

この記事のひときわ#やくにたつ
・真面目な仕事ぶりがいい縁を引き寄せる
・餅は餅屋。その道のプロに頼るのも大事
・フィードバックが新たな展開へ導く

取材・文=西連寺くらら

■大栗紙工株式会社
ホームページ:https://og-shiko.co.jp/
Twitter:@OGUNO_notebook
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCKGQ3kTDNnW8XcTSqcG9s0g

■OGUNO
ブランドサイト:https://www.oguno.jp/
オンラインショップ:https://shop.oguno.jp/

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