「40代の女性です。最近は在宅ワーカーも増えましたが、出勤される方もまだ多いと思います。でも、始業時間の4時間以上も前に出勤する方ってどう思いますか?」
アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?

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■毎日4時半出勤の元上司! 出勤してからのルーティンは?
私(43歳)が以前に働いていた職場には、当時50代後半の男性上司のAさんがいました。
このAさんには、ちょっと変わった習慣がありました。
Aさんは会社から遠方に住んでいて通勤に車で1時間半強かかるのですが、毎日どんなに遅くても朝の5時、大抵はなんと4時半には出勤するのです。
「9時始業だから8時出勤くらいなら分かるけれど4時半? 私は熟睡中だけど!?」
最初、同僚から聞いたときは仰天しました。
Aさんは気さくな性格だったので、休憩中に私も話すようになりました。
どうしても気になって、私は「4時半出勤」について質問しました。
Aさんに聞いてみたところ、早朝のルーティンは次のようなものでした。
まず、出勤すると髭を剃るそうです。
次にレトルトのごはんとお味噌汁で朝食を済ませ、職場で購読している数種類の新聞(経済新聞、英字新聞も含む)を1時間半かけて読んだあと、TVでニュースをザっと見ます。
その後、最低でも1時間は仮眠を取るそうです。
「仮眠室もないのに? 机に伏せて寝るのですか?」
「椅子を3つ並べて寝るんだよ。落ちたこともないんだよ」
笑顔で答える姿に、私は絶句してしまいました。

■Aさんの早朝出勤に対する会社の反応、そしていまは...
4時半や5時に出勤してもタイムカードはつけておらず、タイムカードを押すのは始業時間の9時頃。
それどころかAさん、かなりの上役なのに、総務の人が忙しくて洗えなかった山積みのお茶椀などを始業前に全部洗っておいてくれるそうです。
さらに置きっぱなしのゴミも片付け、社内をピカピカにしてくれているとのことでした。
もちろん、超早朝出勤のAさんに反対意見もあったそうです。
「会社で仮眠するって非常識なのでは?」
「自宅の光熱費をケチってるんじゃないか?」
私がその会社で働いたのは数年でしたが、Aさんは仕事もでき、気遣いも人一倍あり、皆から一目置かれ、上下関係を問わず頼りにされていました。
私の息子(現在小学6年生)が高熱を出したときも、快く代わりに仕事を引き受けてくれました。
そんな人柄もあって、早朝出勤は不問になったのでしょう。
ただ、繁忙期は夜12時帰宅もザラだった職場です。
Aさんが繁忙期に帰宅したら深夜2時前、5時に会社に来ることを考えると、自宅での滞在時間はたったの1時間程度です。
私の退職後に知人から聞いたところによると、現在のAさんは4時が基本の出勤時間となったそうです。
そんなAさん、取締役にまで昇進したとか!
仕事人間っているんですね。