12月7日放送の「佐原先生と土岐くん」第2話では、体育祭の季節が到来する / (C)「佐原先生と土岐くん」製作委員会・MBS
【写真】照れて「きゃー!」と顔を覆う八村倫太郎“土岐”

岐洲匠と八村倫太郎(WATWING)がW主演を務めるドラマシャワー「佐原先生と土岐くん」(毎週木曜深夜1:29-1:59ほか、MBSほか)の第2話が12月7日に放送され、佐原(岐洲)が借り物競走に出場した高校時代が描かれた。好きな人に好きと伝えられなかった過去が思い描かれ、切ない気持ちが胸に広がった。(以下、ネタバレを含みます)

体育教師×ヤンキーのピュアで真っすぐな恋愛模様

同作は、鳥谷コウの同名BLコミックが原作の、体育教師とピュアなヤンキーによる“もどかしすぎる”ラブコメディー。けんかっ早いヤンキーの土岐は、見かけによらずピュア男子。ろくに授業にも出ずけんかと説教を繰り返していたある日、唯一自分と向き合ってくれた担任の爽やかイケメン体育教師・佐原に恋してしまう。ヤンキーな土岐が学校に通う理由は「佐原に会いたい!」ただそれだけ。「佐原を知りたい!!」「気を引きたい!!」ピュアすぎる土岐と佐原の不器用でいちずな恋が始まる。

ヤンキーのピュア男子が一目ぼれするほどの爽やかイケメンな清笠高校の体育教師・佐原一狼(さはらいちろう)役に岐洲、佐原にいちずに思いを寄せるピュアなヤンキー・土岐奏(ときかなで)役に八村が抜てき。

土岐のクラスメートで初めての友達・利瀬竜尚(りせたつまさ)役を曽野舜太(M!LK)、佐原と仲の良い高校3年生で、バスケ部エースの眉目秀麗な藤堂慎治(とうどうしんじ)役を松本大輝、慎治の弟・藤堂拓也(とうどうたくや)役を百瀬拓実、佐原の高校生時代の水泳部の後輩にして、のちに清笠高校に新任教師として赴任してくる猫戸湊(ねことみなと)役を堀海登が務める。

また、オープニング主題歌は、八村が所属するダンス&ボーカルグループ・WATWINGが歌う「I don’t care」。作詞を八村、作曲を八村・UTAが手掛けている。また、アツキタケトモが歌うエンディング主題歌「#それな」は、佐原のことを知りたくてたまらない土岐のもどかしい気持ちを代弁するような楽曲に仕上がっている。

体育祭の「借り物競走」で“好きな人”というお題を引くと告白するルールが

土岐は問題ばかり起こすヤンキー高校生。ある日、他のヤンキーたちとのけんかが原因で、教頭先生らから厳しく叱責(しっせき)を受けていた。そこへ突然、体育教師の佐原が現れ、事態の仲裁に入る。

なぜ自分をかばってくれたのか佐原に尋ねると、佐原は「けんかは駄目だけど、理由も聞かずに怒るのもなって思っただけ」と答え、土岐の傷の手当てをする。その日から土岐は佐原に会いたい一心で、休みがちだった学校に再び通うことを決意する。

清笠高校に体育祭の季節が巡ってくる。土岐は佐原へのアピールのために「借り物競争」への出場に立候補するが、この「借り物競争」では、“好きな人”というお題を引くと意中の相手に告白しなければならないというルールがあった。

体育祭当日、土岐が「借り物競走」に出場する頃、佐原は駐車場の警備に当たっていた。

佐原は苦い表情で「無理だ…」と力なくつぶやく

佐原の耳にもスタートの音が届き、「借り物競走」が始まったことを知る。佐原は、自分が高校生のときに借り物競走に出場したときのことを思い起こす。

借り物のメモのところまでやってきた佐原がメモを取ると、紙には“好きな人”と書かれている。困惑してメモを見つめる佐原。険しい表情でメモを凝視し、佐原は洗い息遣いで立ち尽くしてしまう。

佐原を応援する声が聞こえ、佐原は一瞬、声援で沸く生徒たちに目をやるが、もう一度“好きな人”と書かれたメモに目を落とし、苦い表情で「無理だ…」と力なくつぶやく。佐原はメモを力をこめて握りつぶすのだった。

好きな人に「好き」と伝えられなかった佐原の過去が思い描かれて、切ない気持ちが胸に広がった。

◆構成・文=牧島史佳