「死役所」まとめ読み

此岸と彼岸の境界に存在する“死役所”は、死者自らが成仏の手続きを行うための場所。さまざまな最期を迎えた人々と対話し、死の申請を進める職員・シ村の元には、今日もひっきりなしに来客が訪れる。いじめを苦に自殺した子どもや職場の事故で亡くなった若者など、不本意な形で生涯を終えた人々は、生前を振り返りながら何を思うのか…?

松岡昌宏主演で実写化された、“死”を通して人生や生き方を考えさせられるヒューマンドラマ「死役所」(あずみきし、新潮社)から、全10回連載でお届け。今回は第7回となる。

前回、人の為に死んだという事実を認めず、「挺身申請書」を書かずに成仏したいと言い張る涼子。自分を助けてくれた社長にはとても感謝していたが、涼子には別の思いがあって…?