イベントに登場した永瀬廉 / 撮影:原田健
【写真】撮影秘話を語る永瀬廉

King & Prince・永瀬廉が、10月26日に都内で開催された「映画『法廷遊戯』(11月10日[金]公開)特別講義 in 専修大学」に、原作者の五十嵐律人、深川栄洋監督、専修大学・関正晴教授と共に登壇した。

永瀬廉が初体験を明かす「人生の新しい経験をさせてもらった」

五十嵐の同名小説を映画化した同作品は、裁判ゲームの果てに起こってしまった殺人事件をきっかけに、ロースクールの同級生3人の仮面の裏に隠された真実が暴かれていく予測不能のノンストップ・トライアングル・ミステリー。

名門・法都大学のロースクールに通う“セイギ”こと久我清義(永瀬)は、平均勉強時間5000時間の法律漬けの毎日を送っていた。そんなある日、セイギの過去を暴くビラがばら撒かれる。それは当時16歳の彼が、殺人未遂の疑いで逮捕されていたというもの。児童養護施設の出身だったセイギは、共に施設で育った織本美鈴(杉咲花)を守るために、施設長を刺していた。

その美鈴もセイギと行動を共にしてロースクールの同級生となっていたが、彼女もまた何者かから嫌がらせを受けていた。犯人探しに動き出したセイギは、生徒たちの間で繰り広げられている裁判ゲーム「無辜(むこ)ゲーム」の主宰者・結城肇(北村匠海)も脅迫を受けていたと知る。

イベントでは、永瀬が撮影について「シンプルにせりふがめちゃめちゃムズいんで、ごっちゃにならないように、噛まないようにということを意識していました。法廷でのシーンもあって、ピリッとした空気も流れていたので、そのプレッシャーを少々感じながらもちゃんとお芝居をしつつ、セイギが感じたものを表情や仕草にどこまで出していくのかということを監督とたくさん話し合いながら、そのバランスを共有し合いながら演じていました」と振り返った。

また、「裁判の傍聴にも役作りの一環として人生で初めて行かせていただいたんですけど、そこで感じた空気感というものは最後のシーンでも出せたんじゃないかと思います。多分この作品に携わっていなかったら、人生で裁判の傍聴に行くことはなかったと思うので、この作品に携われて僕自身も人生の新しい経験をさせてもらったことが多いなというふうに感じます」と告白。

永瀬廉が“撮影で大変だったこと”で学生を笑わせる

イベントでは、法律を学んでいる学生たちからの質問に答えるコーナーも実施。

「法律を学んでいる女性にどのようなイメージを持たれていますか?」という質問では、永瀬が「他の学生よりも何倍も勉強して知識をつけていかないといけないと思うので、そういう過酷な状況に耐えられる忍耐力があって強い女性が多いのかなと思います」と回答。

ほか、「演じていて特に大変だったことは?」という質問では、「難しい法律用語をすらすらと言わないといけないという状況の中でお芝居をしなくてはいけないということですね」と打ち明け、「1回法廷のシーンで噛んでしまって、その時は長回しだったということもあって、皆さんに申し訳ないなという思いを抱えながら2回目をやったんですよ。そうしたら2回目はもっと噛んで…(苦笑)。一度そういうスイッチが入ってしまうとなかなか取り戻しづらい空気感だったのがちょっと大変でしたね」とエピソードを交えて明かし、会場を沸かせた。

◆取材・文=原田健