「スター・ウォーズ:アソーカ」配信記念イベントに登場した多田野曜平、大塚明夫、伊藤静、森川智之(写真左から) / ※ザテレビジョン撮影
【写真】伊藤静が声を務めるアソーカ・タノ、“二刀流”で敵を圧倒!

伊藤静と大塚明夫が、8月30日に都内で開催された「スター・ウォーズ:アソーカ」(毎週水曜にディズニープラスで独占配信中)配信記念イベントに登場。新作ドラマの見どころについてや、「スター・ウォーズ」シリーズでおなじみのマスター(師匠)とパダワン(弟子)の関係にちなんで、自身にとっての“師匠”と“弟子”は誰なのか、などについてトークを行った。

伝説の“元ジェダイ”が銀河に迫る脅威に挑む

同作は、アナキン・スカイウォーカーの唯一のパダワンだったアソーカ・タノが主人公の「スター・ウォーズ」シリーズ最新ドラマ。舞台は「マンダロリアン」シリーズと同じく帝国崩壊後の銀河。シスの暗黒卿ダース・ベイダーを失った帝国は、冷酷な戦略家スローン大提督を新たな司令官に立て、帝国の再興をもくろんでいた。そんな銀河に迫る新たな脅威に、アナキン・スカイウォーカー唯一のパダワンで、伝説の“元ジェダイ”アソーカが立ち向かう。

今回のイベントでは「スター・ウォーズ:アソーカ」主人公のアソーカ・タノ役の伊藤と、新たなヴィランのベイラン・スコール役の日本版声優・大塚の他、「スター・ウォーズ」シリーズでアソーカともつながりのあるオビ=ワン・ケノービを演じる森川智之と、ファンのみならず絶大な知名度を誇るキャラクター・ヨーダ役の多田野曜平も登壇した。

8月23日に配信が始まり、現在第3話まで配信されている「―アソーカ」は、配信直後より目の肥えたファンから「これぞスター・ウォーズ!」「最高にスター・ウォーズ、スター・ウォーズしていて良かった!」といった賛辞が相次いでいる。

配信を迎え、伊藤は「『アソーカ』のシリーズをやるんじゃないか?ってずっと言われていて、『何年待たせるんだ!』ってずっと思っていたので、やっと…という気持ちです」と、アソーカ主人公のドラマシリーズ制作を喜んだ。

伊藤静 / ※ザテレビジョン撮影

「小躍りしたいぐらいうれしいです」

これまで15年以上アソーカの声を担当しているということもあり「小さいころのまだ生意気で、マスター・アナキンに『お調子者』と言われた時からやってきて、こんなに大人になったところまでずっと演じさせていただけて。今度はアソーカをメインとしたお話でやらせていただけるというのが本当にうれしくて、小躍りしたいぐらいうれしいです!」と話すと、横にいた大塚が気持ちを代弁するかのように“小躍り”して見せ、会場も和やかな雰囲気に包まれた。

一方、今作から登場するヴィランのベイラン・スコール役の大塚は「最初オーディションがありまして、『通りました』と言われて喜んだんですけど、ヴィランとしてどこまですごみが出るのか、深みが出るのか、大きさが出るのかと。巨大なヴィランがいるじゃないですか(ダース・ベイダーのマネしつつ)。あの人がいる以上、どうしても見劣りしてしまう部分が出ちゃうのかなとか、いろんな不安に苛まれながら録音に入りました」と、ベテラン声優の大塚でも不安を抱える中での吹き替えだったそう。

「スター・ウォーズ:アソーカ」アソーカ・タノ / (C)2023 Lucasfilm Ltd.
大塚明夫 / ※ザテレビジョン撮影

それぞれの師匠と弟子

そして“伝説の師弟”関係を描いてきた「スター・ウォーズ」シリーズにちなんで、それぞれ「マスター」「パダワン」と呼べる存在について聞かれると、伊藤は「ここにいる方々(大塚、森川、多田野)が私のマスターです」と即答。

続けて「声優としても人生としてもマスターとして皆さんいろいろ教えてくださって、本当にありがとうございます」と先輩方をたてると、思わず森川は「うまい!うれしい。そう言ってもらえるだけで…ありがとう」と照れ笑い。

また、大塚は父親(大塚周夫氏)をマスターに挙げつつ、パダワンについては「自分にとってのパダワンは、いないんです。緩過ぎてマスターになれないというか、なんかそういう糾弾の声が聞こえてくる(笑)。(下の世代には)怖いと思われているらしくてあんまり寄ってくる子はいないので、結構寂しいです」と苦笑していた。

◆取材・文・撮影=ブルータス・シーダ(STABLENT LLC)

「スター・ウォーズ:アソーカ」より / (C)2023 Lucasfilm Ltd.