ファブルとの初対面シーンで“圧倒的ヒロイン感”を漂わせた清水岬(CV:花澤香菜) / (C)南勝久・講談社/アニメ「ザ・ファブル」製作委員会
【写真】美しい…峰不二子役で有名な沢城みゆきが演じるのは主人公の“妹”洋子

テレビアニメ「ザ・ファブル」(毎週土曜深夜0:55-1:25、日本テレビ系/ディズニープラスで全話見放題独占配信)の第2話「素晴らしい夜」が4月13日に放送・配信。本作のヒロイン・清水岬を演じる花澤香菜の短いせりふにまとわせた“ヒロイン感”が視聴者をドキリとさせ、今後の展開への期待を大きくさせた。(以下、ネタバレがあります)

「ザ・ファブル」とは

同作は、南勝久による同名人気コミックをアニメ化したもので、殺しの英才教育を施された“殺しの天才”通称・ファブル(CV:興津和幸)が、ボス(CV:小村哲生)から「1年間誰も殺してはならない」という指令を受け、“佐藤明”として人殺しをしない暮らしを送る姿を描く物語。

第2話では、佐藤明と名乗るファブルと、明の妹という設定の助手・佐藤洋子(CV:沢城みゆき)が、大阪で世話になる真黒組の組長・浜田(CV:石井康嗣)と若頭・海老原(CV:大塚明夫)と対面した。互いに干渉しないことを条件に、組が用意した家で新生活をスタートさせる2人。だが、2人の存在を疎ましく思う海老原は、舎弟・高橋(CV:三野雄大)にひそかに2人を見張るよう命じる。

海老原から詳細を聞かされないまま2人を見張る高橋は、2人の素性を調べるべく、後輩を使って2人を襲撃することに。夜、洋子の提案でバーに飲みに来た2人は、帰り道に高橋の後輩2人に因縁をつけられる。洋子を先に帰した明は、2人に一方的にやられて泣きながら許しを請う情けない男を演じ、素性を隠したままうまくやり過ごすことに成功する。

「ザ・ファブル」第2話より / (C)南勝久・講談社/アニメ「ザ・ファブル」製作委員会

安定感のある掛け合いと若頭の重厚さ

初回同様、興津と沢城によるテンポの良い掛け合いはそのままに、2人が創出するコミカルさと大塚が醸し出す海老原の重厚さが何とも言えないコントラストを生み出している。そんな中で、物語のヒロイン・岬(CV:花澤)が満を持して登場。高橋の後輩に殴られて情けない姿をさらす明を見た岬が駆け寄ってハンカチを差し出すというシーンで、「あの…いける? ハンカチ使う?」という短いせりふだけなのだが、その一言で「物語のヒロイン」であることを一発で伝えている。

透明感、芯の強さ、怯えながらも声を掛けられる勇気、他人をいたわることができる清い心、急いでいる中でも他人を心配する人の良さなど、岬の持つ“ヒロイン感”を、さまざまな人気アニメでヒロインを務めてきた花澤がトーンや口調、言葉の運び方と間などあらゆる要素で表現。今後は佐藤きょうだいとも関わっていく役どころであるため、これから花澤が興津、沢城とどのような化学反応を見せてくれるのかにも期待が膨らむ登場シーンだった。

花澤演じる岬の登場に、SNSでは「興津和幸さんと沢城みゆきさんの掛け合いが面白い。ここにさらに花澤香菜さんが加わり、ますます面白くなりそう」「花澤香菜さんの大人の女性の演技めっちゃ好き!」という声も上がり、ファンたちも興奮している様子だった。

◆文=原田健

「ザ・ファブル」メインビジュアル / (C)南勝久・講談社/アニメ「ザ・ファブル」製作委員会