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これぞ「真の不労所得」?人気投資系ユーチューバーがすすめる「高配当株投資」のメリットとデメリット

2024/02/20 19:00 | 更新 2024/02/28 18:18
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2024年から新NISAもスタートし、日本国内において投資に対する意識が大きく高まっている。しかし、ひとことで投資といってもその手法はさまざまだ。そんななか、ブログやSNSのほか、YouTubeチャンネル「【投資家バク】高配当・増配株で目指せFIRE」で投資情報を発信している「投資家バク」さんがすすめるのは、「高配当株投資」。そのメリット、デメリットを聞いた。

「投資家バク」さんにインタビュー
「投資家バク」さんにインタビュー


株価が下がっても配当金さえ出してもらえればいい

私の資産を構築しているメインの投資手法は、「高配当株投資」というものです。高配当株投資とは、株式を買った企業の儲けの一部を配当金というかたちで受け取る手法のこと。もちろん、「高配当」と名にあるとおり、なるべく高い配当金を得ることを目指します。

投資に詳しくない人からすると、株式投資というものは値上がりした株式を売却して利益を得る、いわゆるキャピタルゲインを狙うものだとイメージする人が多いのではないでしょうか。それとは異なり、配当金というインカムゲインを狙うのが高配当株投資です。

高配当株投資も含む株式投資にはひとつの特徴があります。その特徴とは、株価の値動きを予測するのは非常に困難だということです。

このことがいえるのは、一般の人だけに限らないでしょう。特に年始には、メディアを通じて経済アナリストや経済学者たちが「今年の日経平均株価の値動きはこうなるだろう」といった予測をすることも多いものですが、誤解を恐れずにいうならそれらは博打のようなもので、株価の値動きは誰にも予測できないというのが本当のところではないでしょうか。

ただ、私が実践している高配当株投資は、株価の値動きの影響をそれほど大きく受けません。株式を買ったり売ったりしてその差額で儲ける手法とは性質がまったく異なり、たとえ株価が値下がりしたとしても、投資先の企業が配当金さえ出してくれれば儲けられる投資手法なのです。

投資に割ける時間が限られている一般投資家向き

高配当株投資の最大のメリットというと、「不労所得を得られる」という点です。

私が投資している企業には、高学歴で優秀な経営者や社員がたくさんいます。それだけでなく、莫大な資産やハイテクな工場といったものも保有しています。このように、投資先の企業は、人材や物、お金、情報など膨大なリソースをもとに企業活動を行います。一方の私がすることは、そうした企業活動の結果、企業が得た利益の一部を還元してくれるのを「待つ」ということだけなのです。

投資手法も多種多様です。たとえば不動産投資の場合であれば、保有している不動産に入居してもらうための営業活動が必要だったり、あるいは不動産を維持管理しなくてはいけなかったりします。それらは紛れもなく労働です。

ですが、高配当株投資の場合、株式を買ったら、投資した企業の優秀な経営者や社員たちがバリバリと働いて利益を挙げてくれるのを待つだけ。そのため、高配当株投資で儲けることは真の不労所得だと私はとらえているのです。

このことは、特に一般投資家にとって大きなメリットではないでしょうか。会社に勤めながら投資をするとなると、投資に割ける時間は限られています。もちろん、買うべき株式を選ぶには一定程度の時間をかけて分析をすることも必要ですが、株式を買ってしまえばあとは待つだけですから、本業に忙しい一般投資家にとってはありがたいことのはずです。

私自身もサラリーマンとして働いているので、このメリットの恩恵を受けています。高配当株投資にたどり着くまでには、ギャンブル的な要素の強い投資もしてきました。すると、やはり相場をしっかりチェックしなければなりませんし、値動きによって一喜一憂するなど、精神的なストレスもため込んでいました。そうして本業に手がつかなくなるといったこともあったのです。

対して高配当株投資の場合は、投資のために多くの時間を使わなければならないようなことはなく、そして精神的にも安定していられるのです。

遠い将来ではなく今現在の生活を豊かにしてくれる

ただし、高配当株投資にももちろんデメリットはあります。配当金によって利益を得る投資手法のため、配当金をしっかりと出し続けてくれる企業に投資をしなければなりません。そのような投資先の選定には一定の知識や勉強が必要であり、初心者が簡単に儲けられる手法とはいえない部分もあるのです。

高配当株投資だからといって、配当金が高い企業を選びさえすればあとは安泰かというとそうではありません。じつは、一時的に配当金が高いだけで、翌年以降は配当金を出さなくなってしまうということもあります。そうしたリスクを抱えた投資手法なのです。

ですから、初心者の人であれば、いわゆるインデックス投資からはじめるのがいいかもしれません。インデックス投資は、日本、アメリカ、あるいは世界などの全体的な経済発展の恩恵を受けられるため、とても堅実で安定的に資産を拡大できる手法なのです。

しかし、インデックス投資は、いわば「将来のお金の不安を払拭する」手法です。大きなお金を手に入れたときにすでに年老いていては、心身の衰えによって実現できないことも増えてきますし、結局はお金を使い切れずに亡くなってしまうことだってあるでしょう。

そう考えると、将来のための資産形成とはまた別に、今現在の生活を豊かにすることも大切なのだと思います。そして、高配当株投資はまさに今現在の生活を豊かにしてくれるものですから、興味を持った人はぜひしっかりと勉強をしたうえで取り組んでみてほしいと思います。

『バクでも稼げる高配当・増配株投資』の著者、「投資家バク」さんが「高配当株投資」を進める理由
『バクでも稼げる高配当・増配株投資』の著者、「投資家バク」さんが「高配当株投資」を進める理由


構成=岩川悟(合同会社スリップストリーム)、取材・文=清家茂樹

『バクでも稼げる 高配当・増配株投資』
ぱる出版(2023)
投資家バク 著

【プロフィール】投資家バク(とうしかばく)
みんなのお金の不安を食べるバク。配当金が主食。20代の頃はギャンブル投資で数百万円を失うも、現在は高配当・インデックス投資を学び、資産拡大中。ポートフォリオや家計収支をブログやSNSで公開。自身で運営するブログ「高配当・増配株で目指せFIRE」は開始5か月で収益化達成。YouTubeチャンネル「【投資家バク】高配当・増配株で目指せFIRE」の登録者数は7万以上。

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