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「KURAMAEモデル」プロジェクトで業界を超えて連携!処分されていたカンナ屑を活用して生み出された画期的な商品とは?

2023/12/02 14:00
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注目のトピックスや新商品、画期的なサービスなど、今知っておきたいホットな情報をOneNews編集部がピックアップ。

今回取り上げるのは、株式会社縁の木とTINTTINT & KIKOTTOが、神輿の親棒の新調時に出るヒノキのカンナ屑を活用し、2023年10月から販売を開始した脱臭剤と芳香蒸留水の商品。

「KURAMAEモデル」の仕組みを活用したアップサイクルグッズ

本商品の開発にあたっては、東京台東区蔵前発のアップサイクル&地域循環活動「KURAMAEモデル」の仕組みを活用している。

カンナ屑は、台東区にて太鼓・神輿の製造、販売を行う岡田屋布施が提供。脱臭剤の袋詰めとパッケージ作業は、台東区の生活介護施設「浅草ほうらい・ユニバース」が担当している。脱臭剤とセットとなるカンナ屑を蒸留した芳香蒸留水は、台東区で子どもたちに蒸留を紹介するワークショップをライフワークとする「花のしずく」が担当し、蒸留見学会を行いながら採取。また、蒸留後のヒノキの残渣(ざんさ)は、台東区内に設置したコンポストマシンによって堆肥化することで“ごみゼロ”という形での商品化を実現している。

そんな「KURAMAEモデル」の取り組みや今回発売の商品について、担当者に話を聞いてみた。

――今回発売する商品について、イチオシポイントを教えてください。
「ヒノキ製の御神輿のカンナ屑」という魅力ある素材が従来処分されていたことに、老舗である岡田屋布施さんが目を向け、区内の若く小規模な事業者や福祉団体と柔軟にコラボレーションした結果、これまでにない新商品ができた…というストーリーが自慢です。

――苦労された点などはありましたか。
今回の商品は、お神輿、靴・インテリア、蒸留、軽作業の専門家がそれぞれに集い、多様性を認め合ったチームを作ることで生まれたものです。既にスタートしていた「KURAMAEモデル」がフレームワークとして有効であったため、課題も過去の失敗や成功を勘案しながら乗り越えることができました。

――ユーザーへメッセージをお願いします。
さまざまな方が、「買いたい」「自分も考えてみたい」「取り組んでみたい」など、小さなアクションを思いつき、動いてくださったら…と願っています。

『いらないものを、誰かの「ほしい」に』のコンセプトで2019年以来さまざまなアップサイクルグッズを考案してきた「KURAMAEモデル」が、植物の命を生かし切ることを目的としたシリーズの第1弾として販売するのは次の2商品。

御神輿檜 Shoe&Closet

「御神輿檜 Shoe&Closet」(1650円)
「御神輿檜 Shoe&Closet」(1650円)

ひとつずつ手刷りの色違いサシェに入れたヒノキのカンナ屑2個と、香りの補強とルームフレグランスに使用できるヒノキの芳香蒸留水10ミリリットルのセットで1650円。サシェに入れたカンナ屑は、靴の脱臭に効果的だ。

御神輿檜 Relax&Bath

【写真】ヒノキのいい香りがお風呂に広がる!「御神輿檜 Relax&Bath」(1650円)
【写真】ヒノキのいい香りがお風呂に広がる!「御神輿檜 Relax&Bath」(1650円)

お湯に耐久性のある不織布に入れたヒノキのカンナ屑2個と、香りの補強とルームフレグランスに使用できるヒノキの芳香蒸留水30ミリリットルのセット。こちらのカンナ屑は、不織布ごとお風呂に入れてリラックス!パッケージには「浅草ほうらい・ユニバース」の利用者が描いたパターンが採用されており、こちらも1650円で販売されている。

「KURAMAE モデル」って?

「KURAMAE モデル」の運営・事務局を務める「縁の木」の焙煎機
「KURAMAE モデル」の運営・事務局を務める「縁の木」の焙煎機

「KURAMAE モデル」は、ものづくりの街・蔵前発の地域循環&アップサイクルプロジェクトを推進する事業で、株式会社縁の木が運営・事務局を務める。

無理せず、楽しく取り入れられるサステナブルな取り組みを実施している「TINTTINT&KIKOTTO」
無理せず、楽しく取り入れられるサステナブルな取り組みを実施している「TINTTINT&KIKOTTO」

日々の生活やカフェ・焙煎店の業務のなかで生じる、従来捨てられていたモノや古くなったモノに、企業のものづくりの技術や専門家のアイデア、福祉事業所の手仕事などを入れることで新しい価値を与えて生まれ変わらせる「アップサイクル」に取り組んでいる。地域に集う事業者とごみ減の取り組みとして堆肥化も行い、それらの知見やノウハウをほかの地域・団体・企業とも共有して連携することで「サーキュラー・エコノミー」を広げている。

「KURAMAEモデル」循環図
「KURAMAEモデル」循環図

また、「一過性の人気にとどまらず、人と環境に優しく、柔軟に成長していく蔵前地区の魅力をさらに深く知っていただくことで、何度も訪れてもらい、ずっと住みたくなる」そんな地域づくりに寄与することを目指しているという。

「まだまだ見過ごされている資源に目を向けながらごみ減につながる商品化を続け、この仕組みを台東区全体、ほかの地域へと広げていきたい」という思いもあるそうで、今後の取り組みにも注目したい。

※KURAMAEモデルは縁の木の登録商標です。
※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

■「KURAMAE モデル」公式サイト:https://kuramae-model.org/
■株式会社縁の木(珈琲焙煎処 縁の木)公式サイト:https://en-no-ki.com/
■TINTTINT & KIKOTTO Instagram:https://www.instagram.com/tinttint.and.kikotto/
■株式会社岡田屋布施 公式サイト:https://www.taikoya.co.jp/
■花のしずく Instagram:https://www.instagram.com/hanano_sizuku/
■浅草ほうらい・ユニバース Instagram:https://www.instagram.com/miraido_universe/

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