深夜のコンビニにヘルメットをかぶったままの客が来店した。彼はまっすぐレジに来るなり、「強盗だ!!」「金を出せ!!」と恐喝。コンビニの店員は「ギャッ」と叫ぶのだが…一体このあと、どうなってしまうのか!
コンビニの店員は、心の中で懸命に強盗事件の対処マニュアルを復唱していた。すると突然強盗が「なーんちゃって」と笑い出した。「オレ達、動画配信者でーす!!」と隣で撮影していた男と肩を組んで、「ギャーだって」と2人で笑う。そんな男たちに、店員は言葉を失うのだが、次の瞬間、店員は迷いなくある行動に出る。店員が取った反撃とは一体…!?
このコミックエッセイの作者は、漫画家・虹走(@nijibashiri)さん。かつて接客業で長く働いた経験を活かして「店員さん、野口。」を描いており、接客経験者なら思わず頷いてしまう共感エピソードが盛りだくさんだ。虹走さんに本作「店員さん、野口。」について話を聞いてみた。
――今回、強盗を装った動画配信者に突撃されたコンビニ店員の野口さんですが、冷静に対処されていますね。
野口さんはいろいろな接客業を長期で掛け持ちしているベテランのアルバイターというキャラ設定にしています。主にコンビニやファストフード店で接客をしており、毎日多くのお客さんと接し、いろいろな性格の人と出会っているので、冷静に対応できたのだと思います。
――野口さんという名前はタイトルにもなっていますが、ネーミングの由来について教えてください。
よくぞ聞いてくれました!実は、野口さんという名前はタイトルと合わせて初めて意味になるのですが、「店員さん、野口」→「店員さん野口」→「店員さんの愚痴」。タイトルが漫画の内容そのままだったんですね。ボク自身が接客業で長く働いていたときの経験…というか愚痴を漫画化した作品なので!
今回のエピソードには続きがあり、後日、野口さんの夜勤中にまた変な客が訪れる。「今度は何をする気なんだ!?」と身構える野口さんだったが、今回は前回とも違う展開になって…!?
「店員さん、野口。」はSNSに投稿されている作品で、主人公の野口さんが我慢しながらも変な客の対応をしたり、嫌味な客に小気味よく返してスカッとさせてくれたりするのが好評だ。接客業経験者におすすめの作品なのでぜひ読んでみて!
画像提供:虹走(@nijibashiri)