スキマ仕事のマッチングサービス「ご近所ワーク」を運営する「株式会社ビースタイル ギグワークス(以下ビースタイル ギグワークス)」は、2023年9月4日、無人店舗での突発的な業務を代行する「駆けつけ店員」サービスをスタートさせた。本サービスを利用すれば、無人店舗の運営者は“人にしかできない急な作業”の代行者を見つけることが、地域の働き手は、スキマ時間を有効活用して収入を得ることが可能となる。
必要に応じて緊急対応を外注できる！
近年、人手不足や電子決済サービスの広がりを受けて、無人店舗や無人ジムといった「無人型ビジネス」が増加している。とはいえ、そのような無人店舗においても、人による作業がすべて消え去ったわけではない。無人店舗で発生する“人にしかできない作業”のうち、運営会社の社員が仕事の手を止めて急いで現地へ向かわなければならないような、突発的だったり、急を要したりするような業務を代行するサービスが、今回の「駆けつけ店員」だ。
「駆けつけ店員」活用シーンの一例
・設備が使えないほどの汚れを緊急清掃
・商品や必要書類が足りなくなってしまった場合の補充
・機器メンテナンス
・トラブル対応
業務代行にあたるのは、ご近所ワークに登録している「ご近所ワーカー」。店舗近くに居住・勤務する「ご近所ワーカー」が、最短4時間以内に自宅や職場から駆けつけて対応後、写真やテキストを使った業務報告までを行うシステムだ。
働き手となるワーカー側はちょっとしたスキマ時間に報酬を得ることができ、無人型ビジネスの運営会社は必要なときにだけ緊急対応を外注することができるため、双方ともに得られるメリットは大。各方面から、注目が集まりそうだ。
「駆けつけ店員」の概要
サービスの流れ
[無人店舗の運営会社]
駆けつけ業務が発生したら、「ご近所ワーク」へ店舗と内容を連携
[ご近所ワーク]
事前に設定した作業内容とサービスメニューに沿って、ワーカーを手配
[ワーカー]
期限(4時間以内、もしくは35時間以内)までに現場に駆けつけ、業務を代行。「ご近所ワーク」のシステムを通じて写真とテキストで報告
[無人店舗の運営会社]
システムを通じて写真とテキストで検品を行い、問題なければ承認
[ご近所ワーク]
承認された分だけ、運営会社へ請求。ワーカーへは報酬を支払い
サービスメニュー
＜35時間以内駆けつけ＞
現地駆けつけlight(現地確認、簡易作業)：30分以内／回 3000円
現地駆けつけnormal(現地確認、手順が必要な作業)：60分以内／回 4000円
現地駆けつけhard(汚物の処理)：範囲狭い 3万円／広範囲 5万円
＜4時間以内駆けつけ＞(受付・平日9時〜14時)
現地駆けつけlight(現地確認、簡易作業)：30分以内／回 4000円
現地駆けつけnormal(現地確認、手順が必要な作業)：60分以内／回 5000円
現地駆けつけhard(汚物の処理)：範囲狭い 4万円／広範囲 7万円
※初期費用などは不要
※料金は納期や業務の難易度によって変動
※35時間以内に駆けつける必要のない業務は、通常の「ご近所ワーク」として受付
「駆けつけ店員」活用事例紹介
無人店舗運営会社は、通常の「ご近所ワーク」にて定期的な短時間業務の代行を依頼するとともに、今回の「駆けつけ店員」サービスを組み合わせて活用することも可能だ。以下で、活用の具体例を紹介する。
(1)無人フィットネスクラブでの活用事例
利用背景：清掃会社に依頼していたが、コストが高い、また清掃以外の業務を頼むことができず、社員が現地に駆けつける負担が大きかった。
利用効果：清掃コストが40%削減され、社員の現地駆けつけはほぼなくなった。
＜利用サービス＞
・通常のご近所ワーク
日常清掃＆バックヤード整理：60分／回 1950円
ゴミ出し：20分／回 910円
・駆けつけ店員サービス
現地駆けつけlight(エステ部品交換・POP張替えなど)：30分以内／回 3000円
現地駆けつけnormal(エステ脱毛マシン交換・通常清掃清掃)：60分以内／回 4000円
現地駆けつけhard(汚物の処理)：範囲狭い 3万円／広範囲 5万円
(2)無人ゴルフ練習場での活用事例
利用背景：清掃会社に依頼していたが、コストが高い。また機材の故障の際に、機器メンテナンス会社に頼むまでもない案件でも駆けつけてもらうことになり、無駄なコストが発生していた。
利用効果：清掃コストが50%カット。機器の再起動などの簡単な復旧作業についても大幅なコスト削減につながった。
＜利用サービス＞
・通常のご近所ワーク
日常清掃＆機器メンテナンス：60分／回 2730円
・駆けつけ店員サービス
現地駆けつけlight(故障機材の状況確認)：30分以内／回 3000円
現地駆けつけhard(汚物の処理)：範囲狭い 3万円
株式会社ビースタイル ギグワークスとは
スキル不問！自宅近くでスキマ時間に稼げる新しい働き方『ご近所ワーク』を運営。全国の拠点に散らばる仕事を、近所に住むワーカーが代行することで、クライアント企業の交通費・移動時間などの移動コスト削減、組織における生産性向上を実現する。
ビースタイルグループとは
『時代に合わせた価値を、創造する。』という存在意義のもと、革新的な事業により時代ごとの社会問題や不便の解決を目指す。創業以来、主婦の雇用をのべ17万人以上創出してきた「しゅふJOB」など人材サービス事業を主軸に業務自動化支援にも取り組み、使命『「はたらく」をもっと、しあわせに。』の実現を図る。
「駆けつけ店員」サービスについて、担当者に話を聞いてみた。
「(今回のサービスの開発意図は？)人手不足や電子決済サービスの拡充を背景に、無人店舗や無人ジムなどの『無人型ビジネス』が増加しています。しかし、無人と言っても、人による作業がすべてなくなるというわけではありません。運営会社の社員が仕事の手を止めて急いで現地へ向かわなければならないような緊急・突発的な業務も発生します。たとえば、設備が使えないほどの汚れの緊急清掃や、商品や必要書類が足りなくなってしまった場合の補充、機器のメンテナンスなどです。一方で、育児や介護等、何かしらの事情で、フルタイムや固定勤務で働きたくても働けない方がいらっしゃいます。そういった方々には、家の近所やちょっとしたスキマ時間で無理なく働きたいというニーズがあります」
「そこで、緊急・突発的に発生する業務を、近所の方が代行できる、双方にとってメリットがあると思い、始めたのが『駆けつけ店員』サービスです。『駆けつけ店員』となるのは、ご近所ワークに登録する『ご近所ワーカー』です。店舗の近くに住んでいたり、勤務しているご近所ワーカーが、自宅や職場から駆けつけて対応し、写真やテキストを使って業務報告まで行います。実績として、2023年6月時点で『駆けつけ店員』に該当する業務を、月間約3000件納品しています。2023年度内に、2倍以上となる月間7000件の納品を目指します」
「(今回のサービスのイチオシポイントは？)ワーカー視点と、無人型ビジネスの運営会社視点でそれぞれお話させていただきます。まず、ワーカーは、ちょっとした隙間時間に、タイパよく・コスパよく、無理なく報酬を得ることができる点です。実はワーカーは、駆けつけ業務が発生した際、必ずしも発生した時点で対応しなければならないというわけではありません。『この時間までなら対応できるから行こう』など、自分でコントロールできるので無理なく働くことができます」
「一方、無人型ビジネスの運営会社は必要なときにだけ緊急対応を外注することができる点です。これまではこうした緊急対応が発生した際には社員が仕事の手を止めて駆けつけて対応しており、対応時間や移動のコストが課題となっていました。このサービスを使うと駆けつけ業務が発生しない限り、原則、料金は発生しないため、無駄なコストがかからず移動・対応時間や交通費の削減、生産性の向上につながることも期待できます」
「(『駆けつけ店員』となる『ご近所ワーカー』とはどのような人物？)メインは、40～50代の女性ですが、年々、男性の利用者も増加しており、全体の約3割を占めています。また、なかには学生さんもいらっしゃいます。子育てや介護、学業など、何かと両立しながらワーカーとして活躍している方が多く、『好きな時間に働ける点』や『スキマ時間を有効活用できる点』、『家の近くでできる点』などをご評価いただいております。また、近年の働き方の多様化の流れのなかで、副業として利用してくださる方も多くいらっしゃいます」
「(ユーザーへのメッセージは？)ご近所ワークのお仕事は、特別なスキルや経験がなくても誰でも手軽に始められるものばかりです。また、たとえば『隔週で1回、清掃してください』や、『朝8時までにゴミ捨て場の鍵を開けておいてください』といった仕事があり、時間の融通が効きやすく、さらに、報酬は30分あたり1100円を目安に設定しているので、時給に換算すると割よく収入を得られることも特徴です。少しずつお仕事の幅も広がり、数も増えておりますので、スキマ時間でできる仕事に興味がありそうな方が周りにいらっしゃったら、ぜひこのサイトを紹介していただけるとうれしいです」
企業にとっても働き手にとっても有用なサービスだけに、今後、さらなる広がりを見せそうだ。
