「主婦求人の応募指数」6カ月ぶりに下降も、主婦層の就職意欲は上昇傾向。「しゅふJOB」が調査結果を発表

株式会社ビースタイル メディア(以下ビースタイル メディア)では、同社運営の求人サイト「しゅふJOB」を活用し、毎月、掲載求人数と応募者数から算出した「主婦求人の応募指数」を集計している。同社発表の集計によると、2023年6月の主婦求人の応募指数は99、前年同月比「＋4」という結果となった。

主婦層の就職意欲は上昇傾向！

ビースタイル メディアが発表した集計結果によると、2023年6月の主婦求人の応募指数は前月比「－1」、前年同月比「＋4」の99。前月に比べ、求人数、応募数ともに微減が見られた。

今回、緩やかに上昇していた応募指数が6カ月ぶりに下降に転じた形になったが、前年同月比で見ると、応募指数は3カ月連続プラス、応募数も16カ月連続のプラス。同社ではこの結果から、主婦層の就職意欲は上昇傾向にあると見ている。

このあと例年通りであれば、応募指数は夏休みと重なる8月まで下降傾向になると考えられるとのこと。

「主婦求人の応募指数」調査概要

元データ：しゅふJOBに掲載された仕事情報数と求人応募者数
計算手法：2017年の年間応募率(月間データの加重平均)を基準値100として設定。各集計月の応募率を割り出し、2017年の年間平均応募率との差を算出。算出した数字に100を乗した数をさらに基準値100より減算した数がその月の応募指数。

［例］2017年の年間求人応募率と集計月の応募率との差が5ポイントだった場合
100(基準値)−0.05(5ポイント)×100＝9→その月の応募指数は95
※求人数・応募者数・応募率の実数値は非公表

しゅふJOBとは？

しゅふにうれしい条件で探せる、主婦と主夫のための求人サイト。パート・アルバイトや、正社員、業務委託、派遣まで、しゅふ歓迎のお仕事情報が満載だ。第3回 日本サービス大賞 厚生労働大臣賞を受賞。

ビースタイルグループとは？

『時代に合わせた価値を、創造する。』という存在意義のもと、革新的な事業により時代ごとの社会問題や不便の解決を目指す。創業以来、主婦の雇用をのべ17万人以上創出してきた「しゅふJOB」など人材サービス事業を主軸に業務自動化支援にも取り組み、使命『「はたらく」をもっと、しあわせに。』の実現を図る。

今回の調査について、担当者に話を聞いてみた。

「(今回の調査の狙いは？)この調査は、主婦・主夫層(以降、しゅふ層)の就職活動の傾向を捉えるために、2016年9月より毎月実施しているものです。しゅふ層は、育児や家事など、家庭と仕事を両立する必要があるため、時期によって就職意欲が変動しやすい傾向にあります。そこで、しゅふ層の就職意欲を指数化し、その時々の求職者の状況やトレンドを解説することで、採用活動を行っている企業の人事担当者様にご参考にしていただければと思っております。また、求人や競争倍率の参考にもしていただけるので、就職活動をしようか迷っている求職者の方にも、タイミングを見極める際にご活用いただければと思っております」

「(今回の調査結果について、注目ポイントは？)しゅふ層の就職意欲は、時期ごとの変動があるとお伝えしましたが、ちょうど夏休み中の現在は、子育て層の就職活動に時間を割きづらい時期となります。そのため、今人手が必要な企業にとっては、1年の中では応募意欲が落ち着いているタイミングではあります。ただ、今回リリースした2023年6月時点のデータを見ると、2023年に入って以降上昇傾向だった応募指数は下降に転じたものの、応募指数を構成する『応募数』の推移を前年同月比で見てみると16カ月連続プラス、応募指数の前年同月比も3カ月連続プラスとなっており、長い目線で見ると、しゅふ層の就職意欲は高まっていると言えます」

「(“しゅふ層”の就職における年齢別の特徴は？)しゅふ層といっても、30～50代を中心に、10～70代と幅広い層が、しゅふJOBを通じて就職されています。子育て層が比較的多いと思われる30〜40代は、新学期前や長期休み、年末年始のタイミングになると動きづらくなるため、その他のタイミングで活発に就職活動をする傾向があります。また、50代以降になると子どもの手が離れることで、時期要因の変動が弱くなり、安定的に就職意欲が維持されている傾向があります」

「(ユーザーへのメッセージは？)ビースタイルグループは、ライフステージに合わせて柔軟に働き方を変化させたい方のサポートをしています。今回はしゅふ層の応募指数について取り上げていただきましたが、別の領域では、手軽に始められる副業サービスの『ご近所ワーク』や、プロの副業・フリーランスに向けた『BIZ-directors』なども事業展開していますので、何かでお役に立てれば幸いです」

今後、夏休み期間を経て、主婦・主夫層の就職意欲はどう変化していくのだろう。引き続き、注視したい。

※本記事を引用の際は、必ず「しゅふJOB調べ」とクレジットを明記のこと