都内でCGクリエイターをしているうさを(@huwapunpun)さん。不動産広告の建築パースを描いたり、ムービーを作る仕事をするかたわら、会社仲間の制作部長・ポンコツさん、チームリーダー・ヤマモトさんと3名で社畜漫画「ふわふわ営業部vsぷんぷん制作部」を描いている。この漫画では、制作系のブラック企業で起こる“あるある”なネタをカルタ風4コマで紹介。妙にリアルなネタだが、うさをさんに聞いたところ、「あくまでも架空の3DCGの制作会社・カステラ株式会社を舞台に巻き起こっている物語」とのこと。今回はそんなネタの中から「リモートワークを知ってしまったら」を紹介する。
今回の漫画に登場するのは、会社の絶対的エースでチームリーダーのゼウス。どんな作品にも魔法をかけてお客さんをあっといわせてしまう凄い才能の持ち主だとか。うさをさんいわく「同じ人間のはずなんだけどなあ」と惚れ惚れする存在の人。そんなゼウスがコロナ禍中に何か甘い蜜を吸ってしまったようで…。
都心に通勤する人たちにはわかりみが深い話だが、都心部へは通勤するだけで時間やストレスがかかり、体力も消耗する。例にもれずゼウスも、住んでいる郊外の町から会社がある都心まで距離があり、アクセスも悪く、毎日長い時間をかけて通勤していた。
そんな折、世界中で新型コロナウイルスが流行。しばらくすると、感染拡大を防ぐための対策を各企業が開始した!テレワークは大企業だけでなく中小企業にも根づき、ついにはゼウスが勤めるブラック企業までもが導入!?
朝は早くから夜遅くまで、常に会社に居付いていた社畜たちが、通勤時間の無駄さと在宅勤務の快適さを覚えた瞬間だった。
総務省統計局が発表している「平成28年社会生活基本調査結果」によると、通勤時間の平均は1時間19分で、片道に換算すると約40分。もちろんこれは全国平均だ。上位は関東勢が占めており、神奈川県が1時間45分、千葉県で1時間42分、埼玉県では1時間36分、東京都は1時間34分というランキングとなっている。関東圏では片道50分前後もかかるうえ、通勤時間の混雑具合や感じるストレスは地方の比ではないだろう。
社畜たちが一度知ってしまった蜜の味。もうもとには戻れない、いや戻りたくないというのが本音だろう。作者のひとりであるうさをさんは「一度つかってしまったらもう二度と抜けられない沼らしい…」とこの件についてコメントした。
X(元Twitter)には漫画だけでなく、社畜たちの“あるある”を描いた漫画のほか、登場するカステラ社社員のキャラ紹介もアップされている。仕事に疲れたときには、頑張って働いている社畜たちの漫画を読んでみてはいかがだろうか。共感できるエピソードに、“自分だけじゃないんだ”と、少し元気をもらえるはずだ。
画像提供:うさを(@huwapunpun)