社畜のように働かされるサラリーマンの日常を描いた漫画『目指せ!日本一の社畜!ぬこリーマン』を好評連載中のまくべす(@maxvess3)さん。幼少期から漫画家にあこがれ、現在はWeb広告関係の仕事をする傍らで個人の作品を執筆し、ブログやSNSに公開している漫画家だ。今回の漫画は、“社畜”とひと言で言っても、昭和と令和では違いがあるようで、昭和・平成・令和…と移ろいゆく時代のなかでの社畜の違いをネタにお届けする。
まずは「昭和&平成の社畜あるある」から紹介!
1.定時退社を咎められる
珍しく仕事が片付き、定時で帰ろうとすると必ず言われていたのが、この言葉!「もう帰るの?」「まだ定時だけど」。勤務時間が終了しているのに定時退社を咎められ、悪いことをしているわけではないのに社畜はビクついていた。
2.残業が評価される
さらには、「残業=頑張っている」とみなされ、残業しないと出世できない空気が流れていた(実際、そうだった気がする)。
3.休日も強制で会社行事参加
会社行事が平日ではなく休日に設定され、強制参加という罰ゲームのようなイベント。下っ端社員は、休みの日まで早起きしてイベント準備に追われ最後まで残って片付けをしなければいけない。そのうえ、参加費を取られようものなら踏んだり蹴ったりの1日となる。当時の社会では、こういう会社イベントがけっこう頻繁に催されていた記憶がある。
4.アルハラという言葉はない
会社の飲み会で無理矢理お酒を勧めることも横行していたのがこの時代。「オレの酒が飲めないのか」というセリフは、今ではネタのように聞こえるが、当時は実際に耳にすることも多かった。上司から酌をされる際はグラスを空にせねばならず、一気に飲み干すことも!
時代は進み、「令和の社畜あるある」は?
1.育休は取得できない
現在、女性の育休取得率は8割を超えているものの、男性の育休取得率はまだまだ低い。厚生労働省が毎年行っている調査によると女性の育休取得率は80.2%に対し、男性の育休取得率は17.13%だったという(※2022年10月、全国約3300の事業所への調査結果)。令和の時代になってもブラック企業では育休の申請自体がしづらい状況にある。
2.仕事があるのに残業できない
残業することが評価されていた昭和の時代に比べ、法律により昨今は残業時間に厳しい社会となった。とはいえ、万年人手が足りないブラック企業では、仕事量が減らされるわけではなく、タイムカードを切ったあとにこっそりサービス残業するか、家に持ち帰る羽目に…!「これなら残業代をもらったほうが…」という悲しい結果に…。
令和の社畜あるあるは、まだまだ続く。時代は移り変わり、法改正がどんなに行われても、ブラック企業という存在は“法の編目”をかいくぐって残っており、社畜たちの苦悩は消えることはない。このほかにも、社畜サラリーマンの“あるある”を描いたまくべすさんの漫画は、SNSで随時更新中!時勢を取り入れたネタも多いので、ぜひ新作も読んでみて!
画像提供:まくべす(@maxvess3)