幼少期から漫画家にあこがれ、現在はWeb広告関係の仕事をする傍らで個人の作品を執筆し、ブログやSNSに公開しているまくべす(@maxvess3)さん。社畜のように働かされるサラリーマンの日常を描いた漫画『目指せ!日本一の社畜!ぬこリーマン』を好評連載中だ。今回紹介する漫画では、普段サービス残業ばかりで“貧乏暇なし”を絵に描いたような社畜サラリーマンが何かにハマっているご様子で…?
自己啓発本を読んで、俄然やる気になっているぬこリーマン。「できる人は靴をいつもキレイにしている」という一説にならって、靴を磨き始めた。
その数日後、今度は「持っている財布の値段の200倍が年収になる」という記述を読み、早速5万円の財布を購入!「これで年収1000万円だー」と喜ぶ。さらにその後も自己啓発本に書いてある事柄を日々実践していくぬこリーマンだが…。
「これだけ実践しているのだから、あとは成功するだけ!」とばかりに、“成功待ち”し始めたぬこリーマン。まるで“成功”が自ら歩いてやってくるかのようにウキウキワクワクと心待ちにしている姿を見て、ぬこリーマンと同居しているトリは「なんか違う気がする…」と感じるのだった。
確かに、財布と年収に関して巷では「年収200倍の法則」がささやかれている。これは、10数年前にベストセラーとなった本で著者が唱えていた法則だ。高価な財布を持つだけでなく、“財布はお金のホテル”と考え、お金が滞在しやすいように常に整理整頓してきれいに取り扱うことが大切だという。しかし、誰でも無条件に高価な財布を持ち、整理整頓すれば年収が200倍になるのかといえば、そうではないだろう。だが、成功している人たちは高価な財布を大切に扱っているということは統計的に言えるという。
ぬこリーマンもうわべの形式だけの実践ではなく、その理由まで掘り下げて考えながら、“高価な財布に見合う自分”を目指し、“きれいな靴に見合う所作”を心がけていけば、おのずと意識が高くなり、いい仕事ができて出世する道が切り開けるかもしれない。ただ、ぬこリーマンの場合、財布を買うより先に今いるブラック企業を抜け出すことが最優先事項かもしれないが…。このほか、社畜サラリーマンの“あるある”を描いたまくべすさんの漫画は、SNSで随時更新中なので、ぜひ新作も読んでみて!
画像提供:まくべす(@maxvess3)